2013年05月10日 大和哲也、世界王座への意気込みを語る!パンキックボクシング連盟

キックボクシング ムエタイ ニュージャパンキックボクシング連盟 NJKF。2013年05月10日のニュースです。

2013年05月10日ニュース

大和哲也、世界王座への意気込みを語る!

05月16日(現地時間)にアメリカ・ロサンゼルスでサゲッダーオ・ペットパヤタイ(タイ)の持つWBCムエタイ世界スーパーライト級王座に挑戦する大和哲也。02月に喫した敗戦の分析から打倒ムエタイ、世界王座への思い、結婚を経て臨む競技生活の大一番へ、その意気込みを語る!

大和哲也 

――待望の世界戦がいよいよ近づいてきました
大和 『はい、念願の世界戦です。日本じゃないのがちょっと予定と違うんですけど、WBCムエタイはナショナルタイトル、インターナショナルタイトルがあって、その上で世界タイトルっていう道のりがあるし、WBCっていうボクシングでの知名度もあるところのタイトルなので、一般の人にも説明しやすいタイトルですよね。そういう意味でもとても魅力的なタイトルだなと思っています。』

 

――日本王座、インターナショナル王座獲得までは順調に来ましたが、前哨戦となる02月のガンスワン戦では残念ながら敗れてしまいました。
大和 『ちょっと自分のミスでコケてしまったんですけど、あれは勝てる試合を自分のプランミスで落としてしまった感じです。悔しいというよりむなしい気持ちが強くて。次の試合ではその思いをぶつけてやろうという気持ちでいたところに世界戦の話をもらったので、こういうのも縁なのかなと思っています。逆にあそこでサクっと勝っていたらもっと舐めていたかもしれないし、負けたのはダメなことなんですけど、今後のためには良かったのかなと捉えています。』

 

――敗因はどのように分析していますか?
大和 『5Rの試合に慣れていたので3Rなのは分かっていたんですけど、つい5Rのペースで戦ってしまったというか。そこですね。やられたっていうイメージもなくて、自分のプランミスで5Rの意識で戦ってしまいました。あと試合が終わって思ったのは1Rからガンガン行くのが自分の持ち味だったんですけど、それが最近はちょっと影を潜めているかなと思うので次はガンガンそれで行こうと。以前は攻めて行くから、逆にもらわなかったと思うんです。それを忘れていて、そのことをガンスワン戦で思い出せた気がします。だから自分の持っている良さを見つめ直すことができた試合でした。』

 

――対戦相手の王者サゲッダーオ・ペットパヤタイについてはいかがでしょう。
大和 『すごく強い選手でセンチャイとも勝ったり負けたりの試合をしている選手です。長身で首相撲が得意で典型的なヒジ・ヒザの選手。でもヒジ・ヒザが目立つんですけど実際はパンチも蹴りも普通の選手より巧いし強いと思うので、そこら辺はもう強い奴とやってきているし、そういったことを想定した上でヒジ・ヒザに気をつけないといけません。だから相手が全部できるということを踏まえて向かっていかなきゃいけないので、そういう意味では楽しみです。』

 

――大和選手は意外にアメリカでの試合が多いんですよね。
大和 『海外の試合はアメリカしかなくて今回が4度目なんですけど、僕はアメリカでの試合は盛り上がりや雰囲気がよくて好きです。なんて言うか、ほんとにスポーツを観に来ているお客さんが多いというか、野球やサッカーを観るみたいに盛り上がるんです。相手をコカしたぐらいで揺れるように盛り上がったり、気持ちのいい雰囲気があるんですよね。』

 

――アウェーでの試合となりますが、そういう慣れがある分、不安はなさそうですね。
大和 『今回はほんとに大事な試合で、これを獲るか獲らないかでこれから先がだいぶ変わると思うんです。この後のアメリカからのオファーも来ているので、これをまずクリアして次に繋げたいと思います。アメリカで試合をするのはすごく気持ちがいいし、向こうもムエタイブームが来始めているので、ムエタイでアメリカンドリームを掴めたら最高ですよね。世界タイトルを獲って、向こうのお客さんに名前を憶えてもらって、アメリカでさらに試合をしていきたいと思います。』

 

――NJKFが追求する打倒ムエタイにも通ずる相手ですが、対ムエタイということではどうでしょう?
大和 『僕は一流選手だとゲンサック(ルンピニーとラジャダムナンの両王座を制し、年間MVPも2度獲得した名選手)には勝っているんですけど、センチャイとジョムトーンには負けています。ゲンサックも一流だったけど当時のトップ戦線ではない選手で、やっぱりほんとに現役バリバリかつトップの選手には負けちゃっているので、今回は3度目の正直でそういう選手とできるのは楽しみです。今までいろんな経験をしてきているし、それを踏まえてすごく楽しみな部分があります。やっぱりタイ以外の国を主戦場にしているタイ人に勝っても、そういった選手に勝たないとどうしても説得力がないと思うので。』

 

――アメリカンドリームへの道として、現地のお客さんにどんな試合を見せたいですか?
大和 『常に前へ出て倒しに行くスタイルと、名前も大和だし、折れない心、大和魂を見てもらいたいです。』

 

――04月に結婚もしてさらに大一番。非常に意気込みが高いのではないですか。
大和 『ちょうど結婚と試合の発表がほぼ同時になって、DVD発売もこのタイミングになったので、3つ良いことが重なるっていうのは流れが回ってきてるのかなって思うんです。結婚したことで練習・格闘技に専念できる環境ができてますし、守るものができたというより、努力する理由がまた一つ増えたというか。僕は守るとか安全にっていう気持ちはないので、もっともっと行かなきゃいけないなっていう気持ちが強いです。』

 

――世界王座奪取へ、意気込みを改めて最後にお願いします。
大和 『頑張りますとか絶対獲りますっていうことは言いたくないので、ほんとに結果を出して、また注目を集めたいと思います。僕の一番の理想はWBCムエタイを獲って、地上波でWBCムエタイをやってもらいたいっていうのがあるんです。そのためにも僕が日本人初の世界チャンピオンになって表に出すきっかけを作って、WBCムエタイを地上波に出して、少しでも小さい子どもたちの夢になればいいなと思います!』