2014年07月14日 TOMONORIとニモインタビュー!

キックボクシング ムエタイ ニュージャパンキックボクシング連盟 NJKF。2014年07月14日のニュースです。

 

2014年07月14日ニュース

TOMONORIとニモインタビュー!

07月21日『NJKF 2014 5th』第7試合のWBCムエタイ日本フライ級王座決定戦では、ベルトコレクターTOMONORIと現NJKFフライ級王者ニモというNJKFフライ級の新旧強者がぶつかり合う。郷里の札幌で「GRABS KICK BOXING STUDIO」の代表を務めるTOMONORIは最近タイ人トレーナーとのタッグを結成して大幅に改善された練習環境で臨み、対するニモは一層得意とするヒジの切れ味を増している。「後がない」と口にするTOMONORIがしかし経験を見せるのか、ニモがタイトル奪取の勢いのままにTOMONORIも飲み込むのか。

 

TOMONORI

 

――ニモ選手とWBC日本フライ級王座を争う試合を目前にいかがですか?
TOMONORI 『今までトレーナーがいなかったんですけど、他の空手の道場にタイ人のトレーナーが05月の頭ぐらいに来て、そのトレーナーとみっちり練習ができてます。結構息も合うようになってきて、相手の映像も見てもらって、どういう風にしようか作戦も考えてやってます。』

 

――久しぶりにタイ人トレーナーの指導を受けて、いかがですか?…
TOMONORI 『やっぱりいいですよ(笑)。自分よりキャリアも経験もあるからアドバイスされてもすごく納得できるし、すんなり体に入ってくる感じです。』

 

――TOMONORI選手は様々な方に指導を受けたり、いろいろなスタイルを試みてきたと思いますが、やっぱりムエタイが合うと。
TOMONORI 『合いますね。それまではジムのトレーナーに「こういう感じで持ってくれ」って言ってやっていただけなんです。だから環境的にすごくよくなって。前回はケガをした状態で、そのケガも医者に完治したということでゴーをもらって、そういう不安材料もないからいい感じで練習ができてます。やっぱり体もそうだし、精神的にもケガが完治したっていうのがデカいですね。思いっきり殴れるようになったので、そこは違います。

 

――負傷は拳のものだったのですか?
TOMONORI 『去年09月のNJKFの大会で加藤竜二選手と試合をする予定だったんですけど、その1ヵ月前に腕を骨折して、12月22日に加藤選手とやったんですけど、その時はまだ完治していなくて、試合の1発目で腕が折れちゃったんです。だから何もできないまま終わった悔しさがすごくあって、今回は動けるんじゃないかと思います。』

 

――対戦相手のニモ選手についてお願いします。
TOMONORI 『すごく勢いがあるし、いい選手だと思うので僕がチャレンジャーだと思ってます。映像を見てもヒジが巧いなっていうところがあるし、パンチに合わせてヒジを狙ってくるのは分かっていることなので、その対策を僕がどうするかっていうことで今やってます。もうほんとに、いろんな意味で後がないので、チャレンジャーの気持ちでぶつかっていくだけです。』

 

――故郷である札幌へ戻って「GRABS KICK BOXING STUDIO」を立ち上げ、2年が経ちます。ジムの代表をしながら現役を続けることは大変ではないですか?
TOMONORI 『ジムはすごく盛り上がってきているのでそこはいいんですけど、僕が試合をすることでジムの営業時間が減ったり休みが増えちゃうのはちょっと気になるところです。でも、やっぱりリングに上がりたいっていう意欲があるので、それがあるうちはやらないと後悔するんだろうなと思ってます。基本的に戦うのが好きなんですよね、単純に。あとこれは僕のワガママなんですけど、トップの選手とやっていけるところでやりたいっていう気持ちがあって。』

 

――希望する「トップの選手とやっていく」ポジションを維持するためにも今回の試合が重要となってきます。
TOMONORI 『そうですね。後楽園のリングに上がるのもすごい久しぶりなので、たぶん僕のことを知ってる人もいると思うんですけど、まだやってたんだって思ってる人の方が大半だと思うので、“お、まだまだやれるじゃん”って思われるような試合をしたいなと思います。』

 

ニモ

 

――前回は貴センチャイジム選手を3Rにヒジで切り裂き、リベンジを果たすとともに王座奪取でした。
ニモ 『予想よりはるかにあっちが強くなっていたのでちょっと危なかったんですけど(両者は2012年06月、2013年02月と対戦し、ニモの1敗1分だった)狙い通りというか、狙って切って勝てたのでよかったと思います。あまり連打ではなく、1発で切っちゃうぐらいの感じで行こうと思ってました。』

 

――ではあのカットは狙い通りだと。…
ニモ 『ヒジだけは当てどこだったり何なりを結構練習してました。前の試合(2013年10月・矢島直哉戦、判定勝ち)がムキになっちゃったり距離だったりがよくなかったので、その反省点が活きたっていうか、それで当てたいところに当てられた感じです。』

 

――手応えはいかがでしたか?
ニモ 『ヒジは実際には本番でしか練習ができないですけど、いつもの100倍ぐらい感触がよくて、すぐに(切ったのが)分かりました。』

 

――たしかに練習でパートナーを切る訳にはいかないですし、でも試合でああやって切ったことでまたヒジの精度・切れ味が増したのではないですか?
ニモ 『たぶんそうですね。今回もまた切っちゃうんじゃないかと思います。』

 

――リベンジを成し遂げ王座を獲ったことで、周囲の反響も大きかったのではないですか?
ニモ 『いえ、ちょっと前半がやられちゃったので、みんな喜んでるっていうよりボロクソに言われてます(苦笑)。ネットとかでもすごく悪く書かれちゃっているので、今回の試合ですごいところを見せたいなって思います。ヒジだけじゃなく全体的に圧倒して勝ちたいです。』

 

――対戦相手のTOMONORI選手についてお願いします。
ニモ 『中学校の頃、自分がまだキックをやる前に友だちの家でポスターを見て、その時にTOMONORI選手がタイ人相手に1RKOで負けちゃったんです。でも、その何ヵ月か後に今度は1RKOでリベンジしたっていうエピソードを聞いて(2007年03月と07月のラッタナデェ・KTジム戦)、ちょうどそれがキックを始める頃ぐらいだったので、もし自分がやったら絶対に1Rで勝って、リベンジしたいと思えないぐらいやりたいって思ったんです。だから今回はやっとその願いが叶った形です。』

 

――再戦を希望させないぐらい圧倒すると。
ニモ 『そうですね。あっちも経験は長くてもテクニック勝負はしてこないと思うので、もうベルトを獲った勢いでガンガン行っちゃおうかなっていう感じです。』

 

――ヒジだけでなく全体的に上回る?
ニモ 『ただ熱くなっちゃうと何も考えられないので、ヒジが出ちゃうかもしれません(苦笑)。もしヒジが出ちゃったら、あっちも前に出るんですぐ切っちゃうんじゃないかなって思います。ヒジはそれぐらい自信があります。』

 

――改めて最後に意気込みをお願いします。
ニモ 『これを勝って1つ上(=WBCムエタイ・インターナショナル・フライ級暫定王者)の加藤竜二選手に勝負してもらいたいなと思っているので、加藤選手がやりたくなるような、次の試合が加藤選手と同じジムの宮元選手で絶対見てると思うので、そのアピールができるような試合をしたいと思います。』

 

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