2015年11月02日 宮越兄弟インタビュー!

キックボクシング ムエタイ ニュージャパンキックボクシング連盟 NJKF。2015年11月02日のニュースです。

2015年11月02日ニュース

宮越兄弟インタビュー!

『NJKF 2015 9th』(11月15日、東京・後楽園ホール)で兄弟揃ってWBCムエタイ・インターナショナル王座決定戦に挑む宮越宗一郎と弟の慶二郎、そして二人の対戦相手の外国人選手のインタビューがNJKFから届いた。宮越兄弟は二人とも他団体、海外での試合を経て、1年以上ぶりのホームリング登場。宗一郎はパンチに長けたウクライナ人との戦いでガードの大事さを学び、慶二郎は中国の興行のメインで勝ち「肝が据わった」と語る。

 

宮越宗一郎 

――NJKFには昨年04月、実に1年7ヵ月ぶりの参戦となります。
宗一郎 『中国で試合をしていたんですけど、海外の選手と何戦かして自分に足りないところが分かったり良い経験になったので、成長した姿をまた日本、後楽園ホールで見せられればと思います。』

 

――海外での試合は日本と勝手が違い、大変なことが多かったのではないですか?
宗一郎 『日本みたいに時間だったりがしっかりしていないので、そういうこと、時間通りにやらなくても慣れたっていう部分はあります。でも、海外のそういう適当な感じの方が緊張感がほぐれてリラックスして試合ができたり、自分はその感じがそんなに嫌ではなかったです。』

 

――日本での試合も今年02月の武田一也戦(『NO KICK,NO LIFE 2015』で3R TKO勝ち)以来となります。この試合では“宮越強し”の印象を残しました。
宗一郎 『最後はフックで倒したんですけど、それも狙い通りだったし、自分のやりたいことができた試合でした。武田選手とは前に1回やってるんですけど、その時の感じで試合をしたら思っていた通りだったのでやりやすかったです。』

 

――海外・アウェーで戦ってる間に進化した部分はいかがでしょう。
宗一郎 『やっぱりガードの面ですかね。07月にウクライナの選手とやったんですけど、だいぶ強い、パンチのスピードだったり技術もかなり高い選手で。今まで自分はガードがちょっと低かったので、それだとどんなに反応を速くしても当たってしまうものは当たってしまうし、だからガードを高く上げて練習するようにしたら、相手からしたら自分のパンチが見えにくくなったり、攻めづらくなったり、ガードを上げることによってそういう効果があったので、今はその面を重点的に練習しています。』

 

――今回の対戦相手アディール・コージャ(フランス)の印象はどうでしょう。
宗一郎 『すごく有名で、ずば抜けて強いという選手ではないんですけど、映像を見ても外国人特有のガッチリした体格でパワーがありそうな感じです。でもすごいテクニックがある訳でもなく、アグレッシブにガツガツ攻めてくるタイプでもないので、やりやすいかなとは思います。なのでパワーだけには気をつけてやろうかと思います。』

 

――2015年NJKF後楽園興行の最後を締めくくる一戦になります。
宗一郎 『自分の格闘技人生の中で一番の大きなタイトルですし、今回はかなり応援も来てくれて、周りもいつもとは違うスゴい戦いだみたいな感じで盛り上がっています。これを逃したら今後WBCインター戦は組んでくれないかもしれないので、これが最後のつもりで死ぬ気で獲りに行きます。』

 

――改めて最後に意気込みをお願いします。
宗一郎 『練習してても過去一番良い仕上がり、自分の中で過去最強になってます。変えた構えにも慣れてきましたし、強くなった姿を見せつつ、きっちり勝ちたいです。』

 

アディールアディール『ソウイチロウの試合は何試合か見ました。私と同じように良いファイターですし、我々のタイトルマッチは良い試合となるでしょう。私はこれまでアジアとヨー ロッパで試合をしてきましたが、日本で戦うのは初めてです。日本という国、そして文化が好きだし尊敬していますので、今回試合で訪れることができて光栄です。そういった気持ちを表して、11月15日は素晴らしい試合をお見せしますので、ぜひ会場でお会いしましょう。』

 

 

宮越慶二郎 

――ちょうど1年ぶりのNJKF出場となります。
慶二郎 『今年はRISE、中国で試合をして、今回で3戦目になるんですけど、NJKFファンのみなさんが僕のことを忘れてないか心配です(笑)。でも、久しぶりの出場にも関わらず兄弟揃ってメインイベントっていう形なので、ありがたいですし感謝してます。』

 

――しかも2人でWBCムエタイ インターナショナル王座に挑む形となりました。
慶二郎 『決まった時は「遂に来たか」っていう感じですごく嬉しくて、プレッシャーは感じてるんですけど、それ以上に楽しみ、お客さんを楽しませるっていう思いの方が強いです。中国でも最初は大ブーイングだったんですけど、試合の後は写真をせがまれたり、なかなか控え室に帰れない状態でした。今後はもっと海外で試合をしたいので、そのために肩書の1つとしてインター王座を持っておきたいっていうのもあります。』

 

――今回はスペインのパウ・イリアナ・ガスケスがタイトルを争う相手となります。
慶二郎 『結構デカめの長身タイプで、長身タイプは苦手なんですけど、そこまでの技術や強さは感じなかったので、いつも通り動き回れば行けるっていうのは正直な印象です。ムエタイスタイルですね。ここはしっかり勝っておきたい、そうでないと本場のタイ人には勝てないだろうなっていうのは感じるので、クリアしないといけないですね。』

 

――やはり慶二郎選手の持ち味であるフットワークを駆使した“忍者スタイル”で、タイ人にも勝っていくのが目指すところでしょうか。
慶二郎 『なので良い練習相手というか。ちょうど自分の技術を試すチャンスでもあるので、本当に楽しみです。』

 

――NJKFを留守にした1年で成長・進化したのはどういった点になりますか。
慶二郎 『海外を経験したのと、アウェーのメインイベントで勝ったので、ちょっとやそっとじゃ崩れないというか、肝が据わった感じがあるので、そういうところを見てほしいです。海外は体調管理や調整の仕方だったり大変なこともあるんですけど、帰って来た時にすごく経験値が上がるというか。得られるものが違うし、物おじしない根性がつくので、そういう経験を若いうちにもっとしたいなと思っています。技術的にも磨きは掛かってきてますし、理想とするところまで去 年より1歩ずつ進んでいる感じはあります。』

 

――今回は兄弟揃っての戴冠に期待が集まります。
慶二郎 『一昨年が兄貴が防衛して、僕がリベンジして揃ってのベルト(WBCムエタイ日本統一王座)だったので、それをもう1回、あの感動をもう一度じゃないですけど、そんな感じをまた実現させたいなっていう思いが強いです。今回は地元でも知ってるところをひたすら回ってポスターを貼りまくってもらって、注目されて盛り上がってます。今年の締めくくりでもあるので、ガツンと1発かましてやろうかなっていう気持ちです。』

 

ガスケスガスケス『ケイジロウの試合は動画で見ましたが、非常に動きが機敏でパワーのある選手という印象です。タイトルを争うにふさわしい相手だと思いますし、厳しい試合になるでしょう。昔から日本に行くのは自分の夢で、それがこういった素晴らしい興行・機会で実現できてとても嬉しく思っています。自分のムエタイの技とハートを使ってみなさんに楽しんでもらえる試合をしたいです。日本で戦えるのをとても光栄に思ってます。
※29戦と伝えられ、詳細不明であったガスケスの戦績は27戦18勝9敗と判明した。』