2016年02月15日 健太×笹谷淳 インタビュー!

キックボクシング ムエタイ ニュージャパンキックボクシング連盟 NJKF。2016年02月15日のニュースです。

2016年02月15日ニュース

健太×笹谷淳 インタビュー!

14年07月の対戦以来、およそ1年半ぶりに再戦を迎える健太と笹谷淳(前回は健太の判定勝ち)。前回以上の差を見せ、「メチャクチャにして栄基戦のような勝ち方(3度倒して初回ノックアウト)をしたい」と健太が言えば、03月に予定されるゴンナパー戦の発表をよしとしない笹谷は、「五体満足で降ろさない」と闘志を燃やす。再戦の行方やいかに。

 

健太 

――まずは今年の第1戦をいち早く中国で行っての勝利、おめでとうございます。
健太 『ありがとうございます。中国は今すごく盛り上がっていて、テレビがあったり、演出もすごくよかったです。試合は正直アウェーなのでダウンを取るかKOじゃないと勝てないと思っていたんですけど、いつも通りの微妙な感じの僅差で(苦笑)、「アウェーの洗礼を浴びました」ぐらいのブログを書けばいいかなぐらいで考えていたら、まさかそのまま勝ったので(苦笑)、すごくまともに公正なジャッジをして頂けました。』

 

――昨年は3連敗に見舞われ苦しい1年でしたが、そこから再び4連勝とまた調子を上げてきています。
健太 『気づけば勝ちペースになってきました。でも去年負けが続いたのも弱くなったからとかそういう事はないので、今はまた当然の結果がついてきてるっていう感じです。コンディションも短い試合間隔にどんどん慣れてきて、今は逆に月1ぐらいがちょうどいいです。もうそろそろ3週間に1回でもいけそうな気がしてきました(笑)。』

 

――そんな中で14年07月に降した笹谷淳選手との再戦が迫ってきました。
健太 『11月の試合でJ-NETの現チャンピオン(栄基)にいい形で勝っているので、正直その下位の選手が相手でモチベーションが上がらない部分はありました。僕はWBCのベルトに思い入れがあって、今はいろんな団体があって王者がいっぱいいますけど、その中で僕はチャンピオンたちと戦って勝った上でWBCの王座に挑戦して、そこでベルトを獲れば正真正銘日本一のベルトとして価値が上がるんじゃないかっていう思いが自分の中であるんです。その中で一度勝った相手ですし、前回現チャンピオンに勝っているのに……っていう思いが当初はあったのですが、今はもう持ち前の切り替え上手なところを発揮してめちゃくちゃモチベーションが上がっています。』

 

――ではこの試合のテーマ、モチベーションを教えてください。
健太 『1年半前にやった相手とまたやるっていうことでシチュエーションは前回の栄基戦と一緒ですけど、2人に与えられた平等な時間の中で、僕の方が圧倒的に強くなったことを確かめるいい物差しになるし、“メチャクチャにしてやろう”っていうのが今回のモチベーションです。前回は勝つには勝ちましたけど、判定でパッとしなかったっていうのがあるので、今回はメチャクチャにして栄基戦のような勝ち方(3度倒して初回ノックアウト)をしたいっていうのが今の気持です。今年は職業キックボクサーとして堂々と生きられるよう、一定の評価を得るまで頑張ろうっていうのがテーマです。そのためにはまずWBCの日本タイトルを獲らないと何も始まらなので、“挑戦者は僕で文句ないでしょ”ぐらいの感じで行きたいと思います。』

 

笹谷淳 

――2014年07月に敗れた健太選手との再戦が近づいてきましたが、どんな気持ちでいらっしゃいますか?
笹谷 『これは僕が一番やりたいと願っていた再戦です。あの試合は映像を見直したくないぐらい、不甲斐ない試合をした自分に怒っていて、なのでそれを払拭したい、勝って「あれは3週間(前のオファー)で受けた試合だったから」って言い訳にしたい気持ちがずっと自分の中にありました。なので再戦を組んでくれて、今はその感謝しかないです。』

 

――実際に対戦して、健太選手の印象はいかがですか。
笹谷 『彼はナルシストだけあってメンタルが図太いんですよね。本当に平常心で、腹が立つぐらい冷静に戦っていると思います。攻撃を散らすのが上手くて技術がある、トップ選手っていうのは試合でそれを出せないだけでみんなテクニックがあるんです。でも健太くんはそれを遺憾なく出すことができる。そこはメンタルの強さっていったら一言になっちゃいますけど、ファイター・競技者として一流だと思います。淡々と自分のやることをやるというか、そういうところが冷静です。距離感がよくてミスをしないですけど、僕が健太くんをパニクらせるというか、混乱させたら勝てるんじゃないかと思います。』

 

――リベンジを懸けた一戦で、笹谷選手としては強い意気込みを持っての試合だと思います。
笹谷 『1年半前に不甲斐ない試合をして負けた自分には腹を立てていますが、ゴンナパー戦の発表はその怒りにより火をつけてくれました。無傷で勝つつもりかもしれませんが、五体満足では降ろしません。』

 

――試合へ向けての意気込みを最後に改めてお願いします。
笹谷 『キックオタクで昔からよくNJKFは見に行っていて、実力派のすごく好きな団体なんです。なので前回出られた時は嬉しかったし、またこうやって声を掛けてもらえて幸せです。なのでその思いに反しないよう、盛り上がる試合をして勝ちたいと思います。』