2017年02月08日 宮越宗一郎×森本一陽 インタビュー!

キックボクシング ムエタイ ニュージャパンキックボクシング連盟 NJKF。2017年02月08日のニュースです。

2017年02月08日ニュース

宮越宗一郎×森本一陽 インタビュー!

『NJKF 2017 1st』(02月19日、東京・後楽園ホール)ではスペシャルマッチとしてWBCムエタイ インターナショナル スーパーウェルター級王者・宮越宗一郎(拳粋会)とBigbang同級王者・森本一陽による王者対決、スぺシャツマッチが行われる。

ビッグチャンスと意気込む森本に対し、今年いっぱいでの引退を決意したと語る宮越。最終章の出足を快勝で飾るか、あるいは森本がWBCムエタイ インター王者・宮越を降す“勲章”を手にするのか。

宮越宗一郎

――試合が間近に迫り、練習の調子はいかがでしょう?
宮越 『調子はもうバッチリです。ヒジなしルールでも結構試合をしていたので、そういうルールでも対応できるようパンチの練習をずっとやっていて、パンチのキレはだんだん上がってきています。』

――今回の試合が2017年の第1戦となります。
宮越 『去年は3回試合をして、強い選手とはやっていたんですけど1勝2敗で負けの方が多い残念な年になったので、今までデビューしてから1年全勝っていうことがなかったので、今年はそれができたらなって思います。』

――今回の対戦相手・森本選手の印象をお願いします。
宮越 『技術で戦ってくるタイプではなくて、あの思いきり振り回してくるのはちょっとやり辛いのかなっていうぐらいですかね。距離もちょっと遠くからブンブン出してきたりするので、その間合いとかも普通の選手とは少し違うのかなって。でも、今まで自分が戦ってきた相手に比べれば、全然余裕で勝てなくちゃおかしいレベルだと思ってます。』

――この一戦を経て、今年はどんな戦いを見据えていますか?
宮越 『今まで通りやれればいいとは思うんですけど、今年いっぱいで引退しようと思っているので、ベルトを獲るとか目標はないんですけど、とりあえず組まれた試合は全部勝っていきたいです』

――まだ衰えた感じもないですし、引退を決意されたのはどうしてですか?
宮越 『デビューの時から30歳までって決めていたんです。それで今月もう30歳になりますし、最近は指導も多くて、自分の練習もできていないので、そろそろ引退してもいいのかなって思ったんです。』

――では、肉体的な問題というより状況的な問題と言いますか。
宮越 『そうですね、体は全然衰えた感はないんですけど、精神的なものが多いですかね。以前より強くなろうっていう気持ちが薄れてきたりとか、そういう部分もあるので。でも、今年いっぱいは現役でやるので手を抜く訳ではないですし、現役中は練習をしっかりしてよい状態でいたいです。』

――引退までにやりたい相手だったりはいますか?
宮越 『いえ、いつもそれを聞かれるんですけど誰とやりたいっていうのは無いんです。そういうのはなくて、組まれれば絶対そいつを倒すっていう気持ちでいるので。引退試合を誰とやるとかも、もう全然誰でも構いません。』

――自分が誰とやりたいではなく、組まれた相手を倒すのに全力を尽くす、それが宮越選手の選手としてのあり方なのですね。それではこの試合へ向けての意気込みをお願いします。
宮越 『相手は他団体、Bigbangのチャンピオンですけど、自分はそんなレベルのチャンピオンに負けると全く思っていないし、全然上だと思っています。なのでここはきっちり勝って、今はKNOCK OUTとか大きなイベントもあるので、そういうところへ呼ばれるよういい形のKOで行きたいです。』

森本一陽

――宮越選手との試合が迫ってきましたが、現在の心境を教えてください。
森本 『すごくビックネームの選手なので、個人的には願ったり叶ったりかなと思っています。印象は典型的なハードヒッターで、パンチも強いし、蹴りも強い。そして話を聞いてみると、とにかく攻撃が痛いということで有名です。正直“遂に宮越選手とやれるんだ、スゴいな”と思うところはあるのですが、本当に“殺されないようにしないとな”と思っています(苦笑)。』

――これまでJ-NETやBigbangのベルトを獲得し活躍されている森本選手ですが、NJKFには初参戦となるのでご自身がどんな選手なのか、自己紹介をお願いします。
森本 『実は僕もタイプ的には宮越選手と同じで、変な小細工を使うよりは真っすぐに、パンチとキックで戦う典型的なファイタータイプだと思っています。なので、そういう意味で今回はハードな試合になるだろうと思います。』

――森本選手は元々アメフト出身だそうですね。
森本 『高校から大学、社会人とやっていました。今もフィジカル面はキックボクサーの中ではわりかし強い方じゃないかと思いますし、65㎏とか67㎏でもやれるんですけど、70㎏でもパワー負けしないので基礎体力面ではかなり恩恵を受けていると思います。当時はオタクなぐらいアメフトが好きで、フットボールを辞めた自分が想像できなかったんですけど、社会人になってやっていたチームが資金難で潰れてしまって、次のチームを探すっていうのもあったんですけど、ずっとフットボールばかりやっていたので他のことをやってみようかなと思って、最初は週1コースから始めました。それでやってみたら面白くて、ジムの会員さんと仲良くなって練習する仲間もできて、まさかこうなるとは思ってもいなかったです。プロデビューなんてする気は1㎜もなかったし、でも意外と人間って丈夫なもんで続けたら続けたでやれるものだなって。人間30を超えたら体力が落ちるって聞いたんですけど僕は35になってもいまだに体力が落ちた感じがなかったりしますし、最近はいつ辞めようかなと思うぐらいです。』

――そういった中で迎える宮越戦について、改めて意気込みをお願いします。
森本 『本当に自分にはビックチャンスだし、宮越選手は僕に勝っても別においしくないと思うんですけど、僕は勝ったらメチャクチャおいしいので、もうただぶち当たっていくだけです。キックボクシングってタイトルが多すぎて、別にベルトを獲っても偉いとも何とも思わないんですけど、やっぱり強い選手に勝つと、それってすごい勲章になると思うんです。なので宮越選手に勝ったら僕はこの競技をやってきたことに対してやっと自分で嬉しいと思える、納得のいくものが手に入るんじゃないかと思っています。そういう意味では、こんなに嬉しいチャンスはないです。』