2014年02月08日 羅紗陀と中嶋平八インタビュー!

キックボクシング ムエタイ ニュージャパンキックボクシング連盟 NJKF。2014年02月08日のニュースです。

2014年02月08日ニュース

羅紗陀と中嶋平八インタビュー!

昨年09月、中嶋がISKA世界王座を奪取すると、その1週間後には2年ぶりの復帰となった羅紗陀が、わずか88秒のTKO勝ちで復活を果たした。ともに好調で迎える両者、どちらも好戦的なタイプであることから激戦は必至か。それぞれの印象を語った。

 

羅紗陀

 

――昨年は2年ぶりの戦線復帰となりましたが、見事な勝利で復活となりました。
羅紗陀 『復帰戦は大変だよって周りから言われていたんですけど、リングに上がってみたら意外に地に足が着いた感じで試合ができました。当日は少し緊張していたんですけど、リングに上がったらもう大丈夫でした。』

 

――それは練習の段階からリングに上がった状態・自分をしっかりイメージできていたからですか?
羅紗陀 『そうですね、イメージトレーニングは結構していたのでそれはだいぶあったと思います。』

 

――緊張がなくそうしたイメージがしっかりあったことが88秒という短期決着に繋がったのでしょうか。
羅紗陀 『動きは自分なりにすごくよかったと思います。前蹴りからのフェイントでヒジを当てて、それを確認してから連打へ行ったのでちゃんと落ち着いていたと思いますし。フェイントからのヒジは練習していた動きでした。』

 

――復帰第2戦はお子さん(第2子)が産まれてからとのお話でしたが、いかがですか?
羅紗陀 『01月に無事産まれました。2人目も女の子でかわいいです。』

 

――それは年の初めに朗報ですね。選手としてのやる気にも繋がってくるのではないですか。
羅紗陀 『嬉しいですけど、自分がやりたいだけなので試合のモチベーションと子どもはそんなに関係してないです。でも、子どもがもう少し大きくなると、きっとモチベーションになるのかなって思ってます。』

 

――そういった中で復帰第2戦、02月の試合が近づいてきました。
羅紗陀 『練習は今回も調子がよくてガンガンやってます。相手はパンチが上手い選手なのでパンチをもらわなければ行けると思います。』

 

――やはり羅紗陀選手からしても中嶋選手はパンチが上手いという印象ですか?
羅紗陀 『テクニックがあるなと思いますけど、自分は結構目がいいと思うので熱くなっちゃうとカウンターをもらってしまうんですけど、落ち着けば大丈夫だと思います。』

 

――やはり熱くなってしまった時はカウンターをもらいやすい?
羅紗陀 『練習がうまく行ってなかったり、不安がある時って意外と熱くなっちゃう時が多いんです。だからちゃんと自信がある時は大丈夫です。』

 

――なるほど、しっかり練習ができている今回は大丈夫だろうと。
羅紗陀 『まだ時間があるので、これからまたしっかり仕上げていきます。』

 

――復帰前と現在を比べてどうでしょう、より強くなっている手応えはありますか?
羅紗陀 『ありますね。トレーナーが変わったので戦い方も変わってくると思います。昨年の夏にトレーナーが変わったんです。前のトレーナーはヒザの選手だったのでヒザとヒジを中心に教えてくれて、がつがつスタミナをつける思いきり指導をしてくれるタイプの方でした。今のトレーナーは思いきりやってくれるのは同じなんですけど、よりテクニックを入れて落ち着いた試合を展開させる、本当に「ムエタイ」という感じの方です。前はファイターだったんですけど、今回は教え方的に「テクニシャン」かなと思います。しっかり選手を見て指導してくれるので教え方が巧いなと思います。』

 

――では、今後はよりムエタイのテクニックを取り入れたニュー羅紗陀が見られる?
羅紗陀 『そういうことになると思います(笑)。今回も何か新しいところが見せられればと思うのですが、まずは落ち着いていきたいと思います。』

 

――やはり「落ち着いて」というところが今回は鍵になると。日本人対決の方がどうしても熱くなるのでしょうか。
羅紗陀 『タイ人とはあまりやったことがないので何とも(苦笑)。でもタイ人にはあまりいい思い出がないので早くタイ人に対していい思い出を作りたいと思います(苦笑)。』

 

――リングでは冷静に戦っているよう見える羅紗陀選手ですが、熱くなったりする時もあるのですか。
羅紗陀 『カッとなったりしますね。でも、行く時は行かないとマズいと思うので当たった時は行きます。ただ当たってないのにうかつに連打へ行っちゃう時があるので、それはよくないですよね。』

 

――冷静さを欠き闇雲に行くのはよくないと。では最後に試合へ向けての意気込みと今年の抱負をお願いします。
羅紗陀 『今年最初の一戦で挑戦者決定戦なので、あれはもともと自分のベルトだったし、勝って獲り返して、早く世界に行きたいなと思います。今年は日本人でも誰でも強い奴とやっていきたいです。』

 

中嶋平八

 

――昨年は大きな成果があった1年だったのではないですか?
中嶋 『ISKA(世界王座)のベルトを獲れて、また次のステップへ挑戦するためにいい経験が積めたと思います。』

 

――世界王座であっても、次の挑戦のためへのステップだと。
中嶋 『やっぱりやるからには、常に上を目指してやらないとダメだと思ってます。まだ上にはいっぱいありますし、次はWBCの挑戦者決定戦になるので大事な試合を1つずつ勝って上に挑戦していく形です。勝っていけば試合も組んでもらえますし、やっぱり1戦1戦の積み重ねが大事です。』

 

――昨年を通じて変わったところというと、どんなところだと思いますか?
中嶋 『しばらく“キックボクシング”ぽくというか、蹴りも使って全体的に練習していた感じなんですけど、やっぱり自分の武器としてはパンチだと思っているので、そこを伸ばして見せれる試合ができればなと考えています。全体的にやるのではなく、自分の武器の精度を高めていきたいと。』

 

――やはりベースであるボクシング(高校で3年間経験)のパンチテクニックが今も一番の武器?
中嶋 『そうですね、どっちかと言うと。ボクシングとキックだと距離が違くてムチャクチャ難しいんですけど、それにも慣れて、パンチの距離とキックの距離が分かってきているので、その分パンチを活かすことができる距離も分かってきたかなと思います。』

 

――ISKA世界王座を奪取した昨年09月のマシュー・ツゥー戦を振り返っていかがですか?
中嶋 『あの時は相手がサウスポーだったんですけど、サウスポーに対する自分のダメな部分が結構見えた試合でした。でもそこは自分で直してサウスポーでも右でも対応できるようにしたいと思います。サウスポーでミドルキックの選手ということで対応しづらかったんですけど、ダメなところが分かれば後は直すだけなの で。』

 

――今回の羅紗陀戦はその時以来の試合となります。
中嶋 『僕がキックを始めた時ぐらいから名前が知られている選手なので、そういう人と試合をするっていうのは自分の中でとても楽しみです。以前から強いなって思ってました。前は階級が違うからやらないのかなと思っていたんですけど、最近僕が階級を上げたのでいつかはやるんだろうなと思っていたら、今回すぐに声が掛かりました。』

 

――「強い」と言われましたが、羅紗陀選手の印象をさらに詳しくお願いします。
中嶋 『これは僕のイメージなんですけど、硬そうかなという気がしています。パンチとかキックとか、あとは体もガッチリしているイメージで、全体的に1つずつが重くて硬そうな攻撃だなと思います。』

 

――たしかに羅紗陀選手はそんなイメージを受けます。やはり選手によって体や攻撃が「硬い」というのはあるのですか?
中嶋 『ありますあります。やっぱりタイ人とかはミドルキックが硬いんです。今まで日本人でその強さっていうのはやったことがないです。だから羅紗陀選手はそんな感じじゃないかと思ってます。』

 

――そんな羅紗陀選手に対してどう戦いますか?
中嶋 『やっぱり僕はパンチで行きます。毎回そう思っていたんですけど、今回はまた重点的に練習して、なるべくパンチで攻めようかなと思っています。』

 

――何か改めてそう思うようになったきっかけがあったんですか?
中嶋 『自分でパンチが得意だと言ってはいるんですけど、あまりパンチで倒すこともないなと思って、そこら辺からもう一度見直さないといけないなと思ったんです。』

 

――では、これからは原点に戻ってパンチで行く?
中嶋 『そうですね、蹴りの距離も分かってきだしたので。蹴りに対応できるようになって、パンチを出しても返しで蹴りをもらわないような距離とかいろいろ分かってきました。なので、昔よりもっとパンチを当てれるようになっているのではないかなと思います。』

 

――では今回はそのパンチで倒す?
中嶋 『そうですね。全部出したいと思います。』

 

――分かりました。それでは最後に試合へ向けてと、今年の意気込みをお願いします。
中嶋 『まずは羅紗陀選手に02月勝ってWBCの挑戦権を獲って、WBCにはもう3回目になるんですけど、挑戦して勝ちたいと思います。パンチを見せれるように頑張ります。』

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