一航、3本目のベルトを獲得! 他団体王者狩りへ
一航
「他団体王者を倒していく目標をこれからもずっと持っていきたい」
『NJKF 2020 3rd』(9月12日、東京・後楽園ホール)で岩浪悠弥とWBCムエタイ日本統一バンタム級王座を争い、ドローとなるもチェアマン裁定によりベルトを手にした一航。「他団体王者に勝つ」という目標こそ成しえなかったが、INNOVATION3階級王者を相手に成長を感じさせる一戦だった。これで3冠達成となった一航が、さらなる戦いを語る。
――ドローながらチェアマン裁定でベルトを腰に巻いた一戦でしたが、振り返っていかがですか?
一航 自分的には勝っていたんじゃないかなって思ったんですけど、ドローっていう形で悔しい思いが残って、1日ぐらいは負けた気分でずっと凹んでいました(苦笑)。
――試合後半、特に最後の5Rはどんどん前に出てポイントを取ろう、勝とうとしている気持ちが伝わってきました。
一航 去年からずっと試合が5Rで、もう最後の5Rはどっちが勝ちたいかっていうのが出るし、気持ちだっていうのが分かっていたので“行かなきゃ”っていうのがありました。それで“勝とう”っていう気持ちで出ていったんですけどドローになっちゃって、次の日は落ち込んでいたんですけど、その次の日には“とりあえず獲れたからいっか”みたいな気持ちになりました(笑)。
――切り替えることができたと(笑)。攻防面を振り返ってはいかがですか?
一航 相手は距離を取って戦う選手なので、その距離を絶対あけさせないようどんどん前に出て潰していく作戦だったんですけど、やっぱりチャンピオンクラスになると上手くて、そうもいかずっていう感じだったんですけど、自分も下がらずには戦えたと思うので、あまり納得はいってないですけど、まぁまぁよかったんじゃないかと思いました。後半はちょいちょい前に出られましたし。今まで他団体のチャンピオンに勝ったことがなくて、ドローですけど自分の中ではいい風に動けたかなっていうのがあったので、少しは成長したんだなって思います。
――試合前に課題として語っていた、状況に応じた作戦の変更や考えながら戦うことに関してはどうでしたか?
一航 作戦を変えたりはお兄ちゃんがセコンドについてくれたことがデカかったです。お兄ちゃんから「悪い流れだからこうしろ」「これが効いてるからそれをフェイントに使ってやれ」とかそういう指示があったので、まだ1人じゃ考えながらっていうのはできていないので、毎回お兄ちゃんがいてほしいです(笑)。でも、いずれは自分1人で戦う時も来ると思うので、ちゃんと自分で考えれるようにしないとダメですね。
――今回3本目となるベルトを手にして、今後についてはいかがでしょう?
一航 やっぱりまだ勝ちではなかったし、他団体のチャンピオンを倒していくっていう目標をこれからもずっと持っていきたいです。それと自分がもっともっと成長しなきゃなって思ったので、自分の弱点を無くして、もっといいところを伸ばして、もっともっと熱い試合をしたいです。