6.27 NJKF2021 2nd 鈴木翔也 vs 吉田凜汰朗 試合直前インタビュー!

『NJKF2021 2nd』(6月27日、東京・後楽園ホール)トリプルメインⅡでは王者・鈴木翔也(OGUNI)と挑戦者・吉田凜汰朗(VERTEX)によるNJKFライト級タイトルマッチが行われる。
 デビュー7年半でNJKFスーパーフェザー級王座を手にした苦労人の鈴木は、階級を上げライト級も制して2階級王者に。同王座は19年9月、ダウンを奪われながらも巻き返して引き分けに持ち込んで守り、今回は2度目の防衛戦となる。
 対する吉田は18年のNJKF新人王を獲得後、連敗で伸び悩んだ時期もあったが復調し所属のVERTEXジムに初のベルトをもたらさんと燃える。
 激闘系王者の死守か、2000年生まれの吉田が栃木にベルトを持ち帰るか。


■鈴木翔也

――防衛戦が迫りどんな心境でしょうか。
鈴木 去年WBCで負けて、怪我で防衛戦を待ってもらっていた立場なので、コロナ禍もあって1年弱試合が空いちゃって、久しぶりに後楽園ホールに立てるのでワクワクしている感じです。

――コロナ禍でなかなか試合ができない状況ですが、改めて思ったことはありますか?
鈴木 でもNJKFはまだ試合をやってくれている団体だと思うので、試合を組んで頂いてありがたいなと思っています。デビュー戦の方とかの方が大変だと思います。

――たしかにキャリアの浅い選手は、より試合が組まれにくい状況があり大変ですね。
鈴木 アマチュア大会とかも減っていますし、後楽園に出たい若い選手は大変なのかなって。なので声を掛けてもらって、僕も怪我で何回かお断りしたこともあったので、それも含めると結構出して頂ける機会は多かったのですごくありがたいと思ってます。

――そういう中で巡ってきた試合で、今回はベルトの防衛が懸かります。
鈴木 前回やられてWBCを獲り損ねたので、今回はしっかりと。キャリアの浅い選手が相手っていうのもあるので、差を見せつけて勝って、WBCにもう一度挑戦させて頂けるような試合をしたいと思います。今回試合をしたら今年はあと半年しかないので、今年はWBC一択で獲りたいと思います。

――吉田選手とはキャリアの差がありますし、やはり王者として差を見せる試合が望まれるのではないでしょうか。
鈴木 そうですね、どうしてもキャリアの差があるので。ただ試合の発表が早くて4ヵ月ぐらいあったので、相手も僕を倒せるぐらいの力はつけてきてると思うし、油断せず万全の状態で迎え撃ちたいと思います。

――そんな吉田選手の印象をお願いします。
鈴木 同じ階級の選手でしたけどまだ若手の選手だったので試合をそんなに見たことがなくて、特徴というよりは何でも全体的に満遍なくできるなっていう印象です。

――キャリア差のある相手を迎え撃つのは、圧勝のプレッシャーがあったりして嫌なものではないですか?
鈴木 僕は結構相手に合わせた試合をしちゃって、何回もポカをしてきているので(苦笑)。“強さを見せつける試合”とかって思うと僕も驕って、気負って合わせた試合をしてしまうので、そこら辺はもう40戦を超えているし、ちょっと避けていきたいなって。結果的にKOした試合でも倒れることも多くて、“倒れてもいいから倒す”みたいにちょっと雑になってきている部分があったので、前回久しぶりに怪我をしたのでちょっとガードを気をつけようと思いました。

――では今回は“倒し倒され”や、危なっかしい試合はしないようにすると。
鈴木 防衛したら向こう1年はまた強い相手を当てられると思うので、そこでもしっかり勝っていけるよう今回は盤石の強さを見せたいと思います。

――それでは最後にファンの方へのメッセージをお願いします。
鈴木 今回はトリではないので、メインに負けない内容、僕の試合で盛り上がる状態を作っておきたいと思っているので、それに向けてしっかり仕上げたいと思います。


■吉田凜汰朗

――試合が近づいてきましたが、仕上がり具合はいかがですか?
吉田 メチャメチャ調子がいい感じです。

――好調の理由は何でしょう。
吉田 前の試合が去年の12月にやったんですけど、それから半年ぐらい空いているので、長い練習の中で自分の自信に繋がる練習がみっちりできて、いい感じで仕上がってます。

――どういったところが吉田選手の自信や力になっているのでしょうか。
吉田 体幹を鍛えて体の強さがさらに一段と強くなったなっていうのは感じています。体のインナーマッスルを半年間でガッツリ上げて、それで芯からパンチとか蹴りに繋がっています。

――何か特別なトレーニングを積んだのですか?
吉田 週に1回ケトルベルやTRX、体幹・インナーマッスル系のトレーニングをやらせてもらっていて、そこで鍛えました。この半年の前からやっていたんですけど、体幹のトレーニングでもレベルアップできてきたので、それが体の強さに繋がりました。

――フィジカルが向上して攻撃力のアップが実感できていると。
吉田 実感できてます。フォームだったり威力もそうですけど、いろいろ全部に活きてるなっていうのは感じてます。

――では挑戦する鈴木選手の印象をお願いします。
吉田 気持ちがメチャメチャ強い選手で、もらっても前に出てきてスタミナが多い選手だと思います。5Rはラジャダムナンスタジアムで1回やったことがあるし、ガッツリ練習して体力面も自信をつけてきたので問題ありません。当日もしっかりやり切ります。

――気持ちが強くスタミナのある鈴木選手とどう戦いますか?
吉田 自分は鈴木選手よりも手足の長さやパンチの技術もあると思っているので、中に入られてもパンチで打ち合って、鈴木選手の得意分野に的確にカウンターを合わせていれば絶対勝ちに繋がるなと思っています。

――連敗で勝ち星が出ず苦しい時期がありましたが、あの時は振り返ってどうしてだったのでしょうか。
吉田 自分としては距離感やスタイルに迷いがあって、蹴り主体だったりパンチ主体だったり考え過ぎてしまっていた部分があったので、そうやって考えて試合をしてだと上手くいかなくなってしまって、作戦を考えるのは必要だと思うんですけどやっぱり気持ちの強さと、自分の武器を活かすようなフェイントだったり攻撃をしようって気持ちを切り替えてやっていきました。

――そういったことを経て辿り着いた自分の武器・よさというのは?
吉田 ここ最近の2試合でどっちも右ストレートでダウンを取っていて、そのストレートで倒すために繋げる攻撃の仕方、どう当てるかっていう前のミドルだったりフェイト、そういう前の繋がる攻撃を意識しています。

――では、ああいった苦闘もここに辿り着くため必要だったのかもしれないですね。
吉田 完全に必要な出来事だったと思います。

――では、もうトンネルは抜けた?
吉田 前の試合で完全に抜けたかなって思いました。今回は自信を持ってやり合おうと思ってます。

――では、改めて最後に意気込みをお願いします。
吉田 ジムに初めてのベルトを自分が獲って、少しですけどで会長に恩返しがしたいです。鈴木翔也選手とは経験・戦歴の差がたくさんある試合ですが、キックボクシングの試合は当日どっちが強いかで勝敗が決まるので、万全な状態でしっかり倒しに行ってベルトを獲りたいと思ってます。


『NJKF 2021 2nd』
日時:2021年6月27日(日)
場所:東京・後楽園ホール
OPEN 16:30 START 17:30

《チケット料金》
SRS席:前売 20,000円 / 当日 20,500円
RS席:前売 15,000円 / 当日 15,500円
S席:前売 10,000円 / 当日 10,500円
A席:前売 7,000円 / 当日 7,500円
B席:前売 5,000円 / 当日 5,500円

《チケット販売》
楽天チケット:https://ticket.rakuten.co.jp/sports/rtvk9n2/
NJKF事務局:TEL 046-205-9350
出場選手所属ジム:各自、お問い合わせください!

《お問い合わせ》
ニュージャパンキックボクシング連盟 事務局 
TEL 046-205-9350
FAX 046-210-3083
E-Mail:njkf2019@gmail.com