NJKF 2021 3rd 国崇・前田浩喜インタビュー

『NJKF 2021 3rd』(9月19日、東京・後楽園ホール)ではダブルセミファイナルⅠで国崇(拳之会)と前田浩喜(CORE)が対戦する(57㎏契約スーパーファイト 3分3R)。両者は過去に2度対戦しており、2007年の第1戦では前田が勝利し初戴冠、09年の第2戦では国崇が勝利しWBCムエタイ日本統一王座のベルトを巻いた。12年の時を経て行われる第3戦。決着に意気込む両者に思いを聞いた。


■国崇「2周目のルーキーとして、フレッシュな気持ちで頑張る」

――101戦目を迎える国崇選手ですが、心境はいかがですか?
国崇 逆に1周してデビュー戦みたいな感じで新鮮な気持ちになります(笑)。でも、今回もいつも通りです。リングに上がればいい意味での緊張はしますけど。

――試合前にお話を聞いても「いつも通り」と、相手やシチュエーションに左右されることがないですね。
国崇 なのでこれが自分のペースなのかなと思ってます。

――今回対戦する前田選手とは12年ぶり、3度目の対戦となります。当時の試合を振り返っていかがでしょう?
国崇 その時は2回目の試合で、(1回目で)自分が負けて、リベンジ戦として迎えた試合だったんです。もう毎日がイヤなぐらい練習して(苦笑)、これでもかっていうぐらい会長にシゴかれました。ほんと吐くぐらい練習して、それぐらい前田選手に勝ちたかったし、WBCスーパーバンタム級のベルトも欲しくて、そういう思いで試合をして、勝った時もすっごい嬉しかったです。

――その時と最近の前田選手を見比べてどうでしょう。
国崇 最近の前田選手は見てないのでちょっと分からないです。これは別に舐めてるとかそういうのではなくて、自分の感覚上そうしているだけで、左のミドルとストレートは気をつけなきゃいけないと思ってます。そこは変わってないと思いますし、すごいパンチャーになっていたらビックリしますけど(笑)。あと今回は3Rなので、それが気になってます。前田選手は打って出てくるタイプじゃなくポイントアウトタイプで、こっちは出ていくタイプなので、ちょっと(試合時間が)短いかなと思うんですけど(苦笑)。

――たしかに3Rだとドンドン自分から行かないと、ミスをした場合に巻き返している時間はないと思います。
国崇 そうなんです、巻き返す時間がないので、もう最初から3R目ぐらいのつもりで行かないとと思ってます。

――3Rの試合の時はいつもそういう意識・気持ちなのですか?
国崇 そうですね、5回戦の時は1R取られても“どこかで倒せるかな”みたいなつもりでやっていくんですけど、3Rの時はそうじゃないと自分のよさも出ないと思います。だから今回はもう1Rからヒジで斬られたぐらいのつもりで行けたらいいかなと思ってます。後楽園でできるんだから自分としてもいい試合をしたいし、みんなKOや倒すところを期待するんじゃないかなと思って。

――これまで再戦も少なくない国崇選手ですが、さすがに12年ぶりに戦う選手はいないですよね?
国崇 12年やってる選手がなかなかいないですよ(笑)。前田選手とは何気に同い年なんです。でも、そこもいつも通りで“決まった試合をこなしていきたい”みたいな感じです。

――そのブレなさ、平常心に国崇選手のプロフェッショナリズムを見る思いです。
国崇 ありがとうございます。自分的にはNJKFを盛り上げていきたいので、古いファンの方たちにも盛り上がって頂けるような試合をしたいです。2周目のルーキーとして、フレッシュな気持ちで頑張ります(笑)。


■前田浩喜「国崇選手が『もう1回やろう』と前回言ってくれた。ファンの方たちも楽しんでもらえたら」

――昨年11月以来、今年初の試合となります。
前田 できたら年3試合ぐらいはやりたいので間に試合をやりたかったんですけど、それこそコロナの影響で試合数が減ったり、マッチメイクも海外の人を呼べなくて難しいことがあって、いつでも(試合が)できるよう、もうひたすら練習していた感じです。

――そういった中で改めて感じたこと・思ったことだったりはありますか?
前田 それこそ試合も自分がエントリーしたりオファーが来たりしてすぐ組まれていたのがなかなかできなかったり難しい状況ですけど、その分タイ人トレーナーもいろいろ教えてくれて、“まだまだ知らないことがたくさんあるな”と思って、練習を楽しんでやっています。すごく細かいところになりますけど、やり辛かった動きがやりやすくなったり、細かい技術が前の試合に比べたらついたのかなと思います。

――そんな今回の試合の相手が国崇選手となりますが、心境を教えてください。
前田 自分が最初にベルトを獲った時の相手が国崇さんで(2007年)、その後WBCの初代王座決定トーナメントの決勝でも国崇さんと戦って、なので何かとタイトルマッチに絡んできていて、すごく思い入れのある選手です。去年ぐらいからずっと戦いたいと言っていたので、ようやく決まってくれて嬉しいです。

――前回から長く時間が経っていますが、このタイミングで国崇選手とやりたいと思ったのはどうしてでしょうか。
前田 単純に2007年の試合と2009年の試合で1勝1敗なので、いつかやりたいなってずっと思っていました。同い年・同世代でずっとやっているし、ここらで決着戦じゃないですけど、どちらかが辞める前にやりたいなって。お互い動きとかが悪くなってる訳じゃないし、全然いい状態だと思うので、やりたいなってずっと思っていました。

――最後の試合が12年前になりますが、当時の印象、あるいは最近の国崇選手の試合を見て思うことを教えてください。
前田 ファイトスタイルは大まかには変わってないのかなと思います。昔からアグレッシブに攻めて、力強い攻撃のイメージで、それはずっと変わらずそういうスタイルなのかなと思います。

――今回はどう戦いますか?
前田 自分でやることはもう大体決まっていて、それを当てはめちゃえばどんな相手にも通用すると思っているので、とにかく自分を高めています。もちろんある程度対策はしてますけど、それが誰にでも通用すると思っているので、自分のやれることをやるという感じです。それを最初から最後までやり通すし、チャンスがあればKOにも繋がるかなと思います。

――ご覧になる方たちへのメッセージをお願いします。
前田 自分と国崇選手が戦っていた時を知ってる人も知らない人も絶対楽しめる試合になると思います。国崇選手は覚えてるか分からないですけど、2009年に戦った時に最後「もう1回やろう」って言ってくれたんです。それを自分は今も覚えてますよっていう感じで、それで3度目が決まったので、お互い最高の状態でやれたらいいなと思いますし、それを見てるファンの方たちも楽しんでもらえたらと思います。


『NJKF 2021 3rd』
日時:2021年9月19日(日)
OPEN 16:45/START 17:30
場所:東京・後楽園ホール



《チケット料金》
SRS席:前売 22,000円 / 当日 22,500円 完売
RS席:前売 16,000円 / 当日 16,500円 残僅か
S席:前売 11,000円 / 当日 11,500円
A席:前売 8,000円 / 当日 8,500円
B席:前売 5,000円 / 当日 5,500円 完売



《チケット販売》
▪️楽天チケット:https://ticket.rakuten.co.jp/
▪️チケットぴあ:https://t.pia.jp
▪️後楽園ホール:03-5800-9999(営業時間:10:00〜19:00)
▪️NJKF事務局:TEL 046-205-9350
出場選手所属ジム:各自、お問い合わせください!



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ニュージャパンキックボクシング連盟 事務局 
TEL 046-205-9350
FAX 046-210-3083
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