大和ジム・守永光義会長へNJKF「連盟功労賞」授与 決定! | NJKF | ニュージャパンキックボクシング連盟

「NJKF2021 1st」(2月12日、後楽園ホール)において、大和ジム・守永光義会長の長年のNJKFに対する功績に対し、「連盟功労賞」を授与することが決定した。守永会長は1964年3月3日生まれの56歳。大和ジムを20年以上に渡って率い、大和哲也をはじめとする多くの王者を生み出してきた。大会ではダブルメインを前に授与セレモニーが行われる。


■大和ジム・守永光義会長インタビュー

――功労賞受賞おめでとうございます。大和ジムの会長となり、どれぐらい経たれますか?

「ありがとうございます。正確な年数は覚えがないんですけど、今年で24年目です。僕は今56で今年57になるんですけど。33歳の時に会長をやれって言われたのは覚えています。元の会長がボクシングジムの会長をやることになって、他の業界とは兼任できないから誰か任せる者はおらんかということで、ちょうどその頃僕はコーチをやっていて、やってくれないかということで受けました」


――申し出を受けていかがでしたか?

「すごい重荷に感じたのと同時に“まぁやってみようか”みたいな感じでした。僕は元々ジムを始めたとき普通のサラリーマンで、今も大和ジムをやりながら正職は持っているものですから、ジム一本でご飯を食べようっていう気は全然なかったんです。なので会員さんをたくさん増やしてとかいう気もなくて、そうすると“好きな選手だけ見てればいい”っていう感じで、結構ワガママにやれるんです。会員を増やすのに女の子向けにやったり、子ども向けにやったりということをしなくていいし、そういう形でジムは趣味みたいな感じでやっていました。本業はお金を儲けるために妥協が入りますけど、趣味っていうのは妥協しなくていいじゃないですか。そういう形でワガママにやってきました(笑)」




――では、“強い選手を育てたい”という思いが一番でやってきた?

守永 そうですね。もうそれに尽きます。その都度その都度面白い奴が入ってくるものですから、これまで楽しくやってきました。


――たくさんの選手を育ててきましたが、中でも印象的なのはどの選手になりますか?

守永 今まで見た中で名実ともにトップは大和哲也ですよね。哲也のおかげで大和ジムも世間に知られるようになりましたけど、気持ちの強さで言ったらその前にいた笛吹丈太郎(NKB初代ライト級王者、NJKFウェルター級王者)が飛び抜けて強かったです。タイで試合をやった時にヒジをもらって1Rで頬骨が折れて、それでも平然とした顔をして「いえ、折れてもいないし全然大丈夫です」と言って4Rまで試合をして、その後結構長く入院してました。練習の時も走りに行ったらもう延々と走りに行っちゃったり、彼はちょっと異常なぐらい根性があるから危なかったです(苦笑)。





――多くの王者も生み出してきましたが、秘訣・コツというものがあるのでしょうか。

守永 ほとんどの選手がご飯を食べたりそういう付き合いをしています。それでキックボクシングをやるにあたって何がしたいのか、どこまでの目標か聞くんです。「チャンピオンになるのが夢だ」って言うなら、これまで何人も出てきているから、そのためには何をしたらいいか、これぐらいやればチャンピオンになれるぞってアドバイスをします。それができないようだったらもうチャンピオンという夢は捨てた方がいいぞって。そういうライフスタイル的なことを話すのが多いですね。でも僕は、そういうところが一番大事じゃないかなと思います。





――まず心掛け、取り組み方が大事といいますか。

守永 そうです、そうです。次の試合勝つかは、大体練習、試合前の取り組み方を見てれば分かります。やっぱり本気でやって、「お前オーバーワークじゃないか」って僕が言うぐらいの選手はまず間違いなく勝ちます。やっぱり練習の思いって、3分3Rであったり3分5Rっていう、その数分間で出るんです。試合前の数ヵ月懸けていた思いっていうのが全部出ますね、あそこに。いい加減な形で取り組んできた奴はそれが出て、競り合ったら絶対負けます(笑)。


――ジムのHPに“要は気持ちだて!!”と書かれているのが思い出されます。

守永 本当に要は気持ちですから。人間の体は全て気持ちが動かしている訳じゃないですか。相手が自分より練習していたら、もうその時点で負けですもんね。だから相手にビクビクしながら“相手よりもっとやってやる”っていう気持ちでやれば勝てるよっていう、簡単なことなんです。でも、人間ってキツいからやりたくない、仕事だからとか、体調が……って言い訳をつけるじゃないですか。そういうところも全部含めて、選手とはよく話をするし、本音で話します。“これだけやったらチャンピオンになれるよ”って本当のことを言ってるだけです。


――今後はいかがでしょう。さらにチャンピオンを作りたいですか?

守永 いやぁミットを持つのが最近関節とかも年齢的にキツいものですから、“そろそろいいかな”みたいに正直思ってます(笑)。今も試合前の選手だけはちょっと見ていますけど、2月にHIRO(YAMATO)がタイトルマッチで、あと4月に大和ジムの50周年興行をやるので、それで区切りがつくしもういいかなという感じはあります。僕もいつまでも自力でミットを持てる訳じゃないし、この数年のうちにジムのこともいろいろ考えなきゃいけないと思っています。


――では、キック人生の締めくくりを前に、どんな思いでいらっしゃいますか。

守永“強くなりたい”っていう選手に便乗して、何の迷いもなくここまできました。やっぱり大和哲也みたいなやれと言うことを全部こなす、真面目な選手は強くなります。そういう出会いがいろいろあったなぁと思うし、ずっと楽しく今まで来れました。僕自身もいい勉強をさせてもらったし、感謝しています。