2013年04月20日 激闘系対決!翔センチャジムvs水落洋祐インタビュー!

キックボクシング ムエタイ ニュージャパンキックボクシング連盟 NJKF。2013年04月20日のニュースです。

2013年04月20日ニュース

激闘系対決!翔センチャジムvs水落洋祐インタビュー!

セミファイナルでは翔センチャイジムと水落洋祐!ムエタイジムに籍を置く両激闘系の対戦が実現する。翔は【NJKFキラー】のストップを宣言し、対する水落は激しい試合ぶりとは逆に相手への敬意、試合へ臨む心境を歴戦のムエタイ戦士のように淡々と語った。

 

 

――水落選手との試合が近づいてきましたが、現在のお気持ちをお聞かせください。
『僕にとってすごくおいしい相手なので練習も気合いが入っていい感じでできています。彼はベルトを3本持っていて、この階級でムエタイ(ルール)では一番上だと思うので、これをクリアできたらNJKFだったりWPMFだったりいろんなベルトが回ってくると思うので、これはモノにしないとなっていう感じです。』

 

――水落選手の印象というとどうでしょう?
『同じ年代で同じ頃に全日本キックでデビューしてやってきているのでデビュー当時からずっと知ってます。僕がプロデビューした時の2試合後に水落選手も戦っていたりして。彼がフェザー級の頃ですね。“同じ時代を生きてきた”っていう感じです(笑)。』

 

――同じ時代を生きながらこれまで対戦の機会がなく来ましたが、ここでその時を迎えます。
『彼もずっとフェザーでやってきて、まさか今になって同じ階級でこういう状態でやるとは思わなかったんですけど、僕がここで勝っていろんなベルトを巻くんだろうなと思いながらやってます(笑)。』

 

――同世代、同じ時代を過ごしてきて交流だったりはないのでしょうか?
『ないですね。同じ階級の選手とはあまり会話はしたくないなって僕は思っているので、あまり絡まないようにしています。』

 

――Krushで対戦した石川直生選手が、ブログで『戦いながら“志”の高さを感じることができた』と翔選手のことをブログに綴っていましたが、そのことを思い出させるお話です。水落選手をファイターとしてはどのように見ていますか?
『体が強いのと気持ちが強いタイプで自分とかぶるところが多いと思います。ムエタイジムで会長がタイ人というところもそうですし、ただ彼はパンチ主体で、僕はヒジ・ヒザ・首相撲が得意なので、そこはちょっとタイプが異なる気はしています。』

 

――確かに激闘系のお二人ですが、同じ激しさでも戦い方は異なる印象です。ムエタイジム同士ということでやはり意識されるところがあるのではないですか?
『会長がお互いタイ人っていうことで思うところがたくさんあると思いますし、これで負けたら『会長が負けた』っていうような部分もあると思うので、そういうところの看板だったりプライドも懸けて戦わなきゃいけないと思っています。』

 

――やはりジムやセンチャイ会長に対するそうしたお気持ちは強いのですね。
『以前はS.V.Gでやっていて途中から会長にお世話になって、そこから成長した部分がすごくあるのでありがたく思っています。同じムエタイのジムですし、どっちのムエタイのが上なのかっていう感じです。』

 

――“NJKFキラー”の側面もある水落選手ですが、この点に関してはいかがでしょう?
『そうですね、みんな勝ってるんですよね(苦笑)。まぁ、自分が必ず止めます。これで止めれば、いろんな選手より僕が上に行くことになるので自分がNJKFのトップとしてやっていく器があるっていうことも証明できると思います。』

 

――多くのベルトを保持する水落選手ですが、勝ったらベルトを懸けて再戦?
『WBCだったりWPMFだったり、いろんなところにアピールできると思います。NJKFでも宮越選手が(水落に)負けているので、そういう意味でもアピールができると思うし、勝てば全てが良い方向に向かっていくと思っています。』

 

――この一戦で水落選手のあらゆるものを奪うといった感じでしょうか?
『はい、そうです。もう“略奪”する感じでいきます!』

 

 

――大会まで2週間を切りましたが、調子はいかがでしょうか?
水落 『そろそろ減量が始まって落とす感じですけど、今回は調子もいいんで早く試合がしたいです。』

 

――03月24日のM-Fightでデッバンチョン・フェアテックスを降して短い間隔での試合となります。
水落 『前回が今年最初の試合で1発目が結構遅かったので、ちょっと間隔は短いですけど、練習は一生懸命やってるので問題ないです。』

 

――どんどん試合をこなしていくのはやはりムエタイ式なのでしょうか?
水落 『そうですね、はい。こないだは試合が3、4ヶ月空いちゃってたから動きがちょっと変だなっていうのが自分でもあって、やっぱりコンスタントに試合はしていきたいなって。2ヵ月に1度ぐらいが自分としては丁度良いかなっていうのがあります。』

 

――やはり練習は積んでいても、試合とは別物なのでしょうか?
水落 『やっぱり試合と練習じゃ全然違いましたね。何だろう、試合勘っていうんですかね。それが鈍ったっていうか「久々だな」みたいな感覚だったんで、あんまり空けると気持ち的にもダメかなと思って。今回は逆に短いぐらいなんで、そういう意味では大丈夫です。』

 

――翔選手の印象はいかがでしょう。
水落 『全日本キックの頃から知っていて、試合するっていう気持ちはなかったんですけど名前は知っているし、結構試合も見ています。最近はサウスポーでやっていて、でも昔は右でやっていたから両方できるんですかね。 最近はKrushにも出てパンチで結構ダウンも取ってるし、パンチもムエタイもできる、いいファイターだなって思います。』

 

――しっかり語れるぐらい、翔選手の試合をご覧になっているのですね。
水落 『試合が決まってからビデオを何本か見ました。相手の試合はビデオがあって見られれば極力見ます。でもそんな念入りに見る感じじゃなくて、どんな選手かなって見て、あとは自分の動きを磨く感じです。あんまり見過ぎてもあれなので、会長や先輩も見てくれるし、ミットを持ってくれる人の指示に従ってやるイメージです。』

 

――ムエタイジム同士の対戦ということは意識されますか?
水落 『別にそういう意識はないんですけど、お互いムエタイジムだから噛み合っていい試合になればいいなって思います。』

 

――ともに激闘系という点でも共通しますが?
水落 『あぁ、そうですね。お互いそういう感じだったらKOでどっちが勝つかという試合を見せられれば。自分はガンガン行かせてもらいます。』

 

――水落選手は桜井洋平、中須賀芳徳、一輝、宮越慶二郎ら王者を軒並み降している“NJKFキラー”でもある訳ですが、これに関しては?
水落 『いやいやいや(苦笑)。特別そういう意識はないですけど、一生懸命練習して試合でも一生懸命頑張った結果なだけで。今回もNJKFがどうとか関係なしに倒すだけなので、結果的に勝てればそういう風になると思うんですけど、あまり意識はしてません。』

 

――試合が激しい水落選手だけに、コメントも激しい言葉が飛び出すのかと思いました。
水落 『すいません(苦笑)。もちろん相手も強い選手なので、そんな気持ちだと揚げ足取られちゃうっていうかポカやっちゃうので、そんな気持ちは全くないです。』

 

――試合ではそうやって常に相手に敬意を持って臨まれるのですか。
水落 『もちろんです。翔選手も自分とやるために一生懸命練習してくれてると思うので、ほんと敬意を払ってぶっ倒したいです。』

 

――そういった心構えというのはユタポン会長の教えなのでしょうか。
水落 『そうです、会長からもそういう風に言われています。』

 

――その敬意の表れがあのアグレッシブな試合の元になっているようにも思います。最後に改めて試合の意気込みをお願いします。
水落 『いつも通り一生懸命練習して、必ずKOで勝ちたいと思います。』