2014年02月10日 須釜和成とテヨンインタビュー!
キックボクシング ムエタイ ニュージャパンキックボクシング連盟 NJKF。2014年02月10日のニュースです。
2014年02月10日ニュース
須釜和成とテヨンインタビュー!
NJKFスーパーライト級王座決定戦は長身の須釜vsラッシュパワーを持つテヨンの対戦となる。須釜は2度目、テヨンは初のタイトルマッチとなり、キックを始めたきっかけからベルトへの思いまでを語った。
――須釜選手にとって2度目となるタイトルマッチが近づいてきました。
須釜 『相手は1つ階級を下げてくるのでパワーがありそうだなっていう印象です。試合は同じ道場の宮越宗一郎選手とやったのを見て(12年11月、宮越の3R判定勝ち)、すごく前にどんどん来る選手だなって思いました。』
――そんなテヨン選手を相手に、須釜選手はどう戦いますか?
須釜 『パンチで来るかと思うので打ち合いは避けようかなっていう感じです。でも、自分の性格だと打ち合ってしまう気もしています(苦笑)。相手がパンチで来ると、つい自分もパンチでやりたい気になってしまって(苦笑)。なのでそこをうまく戦えるかなっていう感じです。』
――普段は穏やかそうに見える須釜選手ですが、やはり激しい一面があるのですね。
須釜 『よく「格闘技をやってる風には見えない」って言われます(笑)。自分ではリングに上がってもそんなに変わらないような気がするんですけど、「違う」っていうのもよく言われますね。』
――たしかにあまり格闘技をやるタイプには見えない須釜選手ですが、キックを始めた元々のきっかけというのは?
須釜 『ケイン・コスギが中国へ行って少林寺拳法をやるっていう番組があって、少林寺拳法が流行っていたんです。でも、近くにはなかったので最初はボクシングをやっていて、けど物足りない感じがして、それでまた探したら近くに拳粋会があったので入門しました。』
――最初は偶然のような始まりだったと。そういうところからスタートして今回再びタイトルマッチとなりましたが、お気持ちはいかがですか?
須釜 『始めた時は本当にプロとか全然考えていなくて、ただ「好きだから始めた」ぐらいで、ずっと続けているうちにプロになってここまで来た感じです。でも最近になって「チャンピオンになってもっと上へ行きたい」と思うようになって、前回1度タイトルマッチをやってかなり悔しかったので(13年02月、高橋誠治の持つ王座に挑むも5R判定負け)、またチャンスをもらえて今回こそは気合いを入れて頑張りたいと思っています。』
――そんな試合へ向けての意気込みを改めて最後にお願いします。
須釜 『冷静に自分なりの戦いができれば勝てるかなと思ってますので頑張ります。距離だったりタイミング、自分のテンポだったりで戦っていきたいと思います。』
――テヨン選手にとっては初となるタイトルマッチが近づいてきました。
テヨン 『時期的に寒いので、いろいろ厚着をして体調を崩さないようにしています。調子はいいです。ただ今回は63.5㎏が初めてになるので減量を早めに始めているのがいつもと違う点です。ウェルターとスーパーライト級では3㎏ぐらい違って、一気に落とすと試合が大変になっちゃうので落とす期間も早めて体を気遣ってやってます。計量の土曜日(02月15日)には間に合うよう落とせると思います。』
――練習の具合はいかがですか?
テヨン 『2試合ぐらい前からタイのコーチが変わって、前のコーチも合っていたんですけど、今のコーチとも結構合って、色々教えてもらって考えながらいい練習ができています。何事もミットや軽くやるマスボクシングでも全部試合をイメージしてやるんですけど、前よりもいいイメージを持って練習をこなせるようになって、それが試合結果にも出ていると思います。やっぱりガンガンやる練習もやるんですけど、ガンガンやるのと頭を使うのと半々ぐらいでやってます。』
――対戦相手となる須釜選手についてお願いします。
テヨン 『僕はこれまで重い体重でやってきていつも相手が大きかったので、その経験と練習したことで、うまく対応してできればいいかなって思います。以前のウェルターやスーパーウェルターの選手だと縦も横もあるんですけど、スーパーライトだと“細マッチョ”みたいなイメージですかね。上の階級と比べると細いっていうのがやっぱりあるので、筋肉モリモリでデカいのよりはやりやすいかなと思います。この階級だと僕も減量はキツいんですけど、相手の選手も胸板とかが薄ければそんなにプレッシャーは感じないんじゃないかと思ってます。でも相手は強い選手で全然ラクじゃないと思うので、いい試合にしたいです。』
――いつも試合がアグレッシブなテヨン選手ですが、元はどうしてキックボクシングを始めたのですか?
テヨン 『お父さんが昔キックをやっていてNKBの選手で、その影響です。それで会長とお父さんが同じ時代でタイで同じ興行に出ていたりして、その繋がりでキングジムに入った感じです。中学2年、14歳の時だったので、もう6、7年になります。』
――そこからキック人生をスタートさせて、今回は確実にキャリアの節目となるベルトが欲しいところですね。
テヨン 『タイトルが懸かっている試合は初めてで気持ち的にもいつもと違うところがあります。相手の人も人生懸かっていて、僕もベルトを獲るか獲らないかでこの先が変わると思うので一生懸命この試合に懸けて練習してきた分勝ちたいって思います。いろんな人が応援してくれているので試合で返したいです。』