2014年05月17日 宮越慶二郎”ニンジャスタイル”勝利のインタビュー!
キックボクシング ムエタイ ニュージャパンキックボクシング連盟 NJKF。2014年05月17日のニュースです。
2014年05月17日ニュース
宮越慶二郎”ニンジャスタイル”勝利のインタビュー!
04月27日、フィリピン・マニラで開催された『Kunlun Fight 4』で今年の第1戦に臨んだ宮越慶二郎(拳粋会/WBCムエタイ日本ライト級王者)は、WBCムエタイ・インターナショナル・チャレンジ戦で中国のウェイ・ニンギュン(Wei Ninghui)と対戦して延長ラウンド判定勝ち。波乱が続き『メンタル的に強くなった』という遠征を振り返り、機動力を駆使した“ニンジャスタイル”を開花させるきっかけとなった心境の変化を語った。
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<――03月の大阪興行から約2ヶ月半の試合です。
慶二郎 『今回は復帰戦と言う事もあり、練習にも力が入ってます。小川会長も良い仕上がり具合と言って下さってるので自信満々です。』
――まずはフィリピン・マニラへ乗り込んでの勝利、おめでとうございます。
慶二郎 『ありがとうございます。以前OGUNI-GYMの選手がマニラで試合をしたことがあったので色々聞いていったんですけど、「結構アバウトだから気にしないようにした方がいいよ」って言われて(苦笑)。実際アバウトで話が二転三転したり、体重計もトレーニングジムの体重計とホテルの部屋にあった体重計と自分で持って行った体重家が全部違うんです(苦笑)。なのでどれを信用していいのか分からなかったんですけど、計量は無事クリアできました。試合も結構夜遅かったんですけど、集中力を切らさず、上手くやることができました。』
――その試合もセミファイナルという重要な位置に置かれての一戦でした。
慶二郎 『でも一度「生放送だから」とか何とかで「第4試合へ変更になった」みたいに言われて、その時はまだバンテージも巻いてなかったからヤバいと思ったんですけど、とりあえずバンテージを巻いてすぐ試合かと思ったら、結局また「後ろから2番目だ」って言われて、「どっちだよ」みたいな(苦笑)。ちょっと戸惑いました。でも、いい勉強になりました。』
――相手はムエタイスタイルの中国人選手とのことでしたが、いかがでしたか?
慶二郎 『そうですね、かなりムエタイスタイルでした。映像で何試合か見たら全部1Rで終わらせていて(苦笑)。パワーが尋常じゃなくて、左のフックと左ボディ、右のローキックが強くて、その3つが危険だったので、何とかそこを気を付けつつやりました。もうガンガン前に来て圧力を掛けてきて、コンビネーションっていうより1発1発、タイ人ぽい感じでした。』
――中国の選手というと半身に構えてサイドキックでしたり、散打みたいなタイプを思い浮かべるのですが、そうではなかったと。
慶二郎 『でも前蹴りも結構サイドキックっぽくやってきて、なので向こうも上手く融合してやっているんでしょうね。』
――なるほど。しかしそこをニンジャスタイルで攻略したと。
慶二郎 『そうですね、ニンジャスタイルで削りました(笑)。3Rぐらいから相手にローが効いていて、「効いてるぞ」って言われたのでローをバンバン蹴って、延長でもローをバンバン入れて、試合が終わった後に聞いたら「かなり痛かった」って言っていました(笑)。』
――ニンジャスタイルの海外での受けはいかがでしたか?
慶二郎 『もうノリのよさが全然違って、みんなワイワイいって盛り上がって、海外仕様でした(笑)。日本とは全く雰囲気が違って、最高に気持ちよかったです。最初はブーイングばっかりだったんですけど、終わった頃にはみんな「ニンジャ、ニンジャ」って言って寄ってきてくれて、写真を撮られまくって30分ぐらい控室に戻れませんでした(笑)。』
――それだけ試合を通じて観客の心を掴んだのですね。
慶二郎 『今回はいろいろあってメンタル的にも強くなったし、ちょっとやそっとじゃきっと動揺しなくなったので、気持ち的にどっしりしたなっていう感じです。』
――今回が今年の初戦となりましたが、今後はどこを見据えて戦っていきますか?
慶二郎 『僕はWBC路線で行きたいと思っているので、そっちで上を目指していければいいなと思っています。ただ、自分はいかに盛り上げるかっていうのを大前提と してやっていて、「勝てればいいや」みたいな感じではなく、ガンガン盛り上げて、一種のお祭りっていうか、そういう風にお客さんを喜ばせられたら、楽しませることができたらいいなと思っています。』
――「ヤバい試合」でしたり、「盛り上げる」ということでしたり、最近の宮越選手はそういった発言が多いですね。
慶二郎 『以前は「とりあえず勝たなきゃ」っていう思いが強かったんです。でも「盛り上げよう」っていう考えに替えた途端、いい動きができたり、緊張しなくなったりして逆に勝っちゃうようになったんです。肩の荷が降りた感じで自分らしい動きができるようになって、いいパフォーマンスができるようになったので、自分にはこういう考えが合ってるのかなと思っています。』