2015年04月17日 大和ジム3王者対談!
キックボクシング ムエタイ ニュージャパンキックボクシング連盟 NJKF。2015年04月17日のニュースです。
2015年04月17日ニュース
大和ジム3王者対談!
『NJKF 2015 3rd』に3王者を送り出す大和ジム。WBCムエタイ世界スーパーライト級、LION FIGHT世界スーパーライト級の2冠王となった大和哲也、WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者への返り咲きを目指す大和侑也、NJKF王者として町田光を破った悠矢が、戦いを前に大和ジムへの熱い思いを語る。
――大和ジム歴はもう何年になるんですか?
哲也 『15の時に入ったので、今は13年目です。元は少林寺拳法をやっていたんですけど、テレビで魔裟斗選手が初めて優勝したトーナメントを見て、個人競技でこんなに華やかな世界があるんだ、やりたいなと思って。だから魔裟斗世代です(笑)。それで家から少し離れているんですけど、家から一番近いのが大和ジムだったので大和ジムに入って。デビューから大和哲也になって、今年で10年です。』
――この10年を振り返っていかがですか。
哲也 『チャンピオンになりたいと思ってやってきましたけど、いざ蓋を開けたらアメリカへ行って試合をしたり、世界タイトルを獲ったりいろいろあって、8本もベルトを巻くとは夢にも思っていませんでした。』
――やりながら夢が広がっていったというか。
哲也 『目標をクリアすることでまた違う目標が見えてくるんです。逆に今はここまで来て、ベルト防衛とかそういうのは当たり前で、いかにキックをメジャーにするかっていうところに僕はフォーカスしています。』
――ここまでやってくることができたのはやはり大和ジムだったから?
哲也 『そうですね、大和ジムは見ての通り会長を筆頭にみんな仲がいいので、それはあります。会長の人柄で、それにみんなが付いていくというか。』
――「大和ファミリー」という言葉がまさにしっくりきます。
哲也 『会長がいてこその大和ファミリーで、みんなが慕って付いていく、それが強さの秘訣だと思います。僕や大和侑也、悠矢を目指す若手の後輩もいてみんなで切磋琢磨する、今はすごくいい雰囲気になってます。』
――何か大和ジム独自の練習だったりがあるのでしょうか。
哲也 『いえ、会長の指導と、望月コーチ、森コーチがいて、特に変わったことはしないと思います。だからきっと指導する側の熱意と情熱じゃないですか(笑)。僕は大和ジムの一番いいところは、選手を育てるっていうより人を育ててくれるところだと思っているんです。「一緒に酒を飲んでバカをやったりしてアホな部分を知っておかないと、人間性も分からないと指導はできない」っていう会長のモットーが僕はすごく好きで、深いなって思います。そういう会長をみんなが好きで慕っていてプライベートでも仲がいいし、結束も固い――そんなファミリーとしてのあり方が強さを生むし、いい選手が育ってくるんだと思います。』
――お二人はどちらが先輩になるんですか?
悠矢『僕の方が1つ上になります。でも、最初はこっちの方が頑張ってましたね。お互いでは「侑也」「悠矢くん」って呼んでます。会長からは名字で呼ばれて。』
侑也『あとはその時の雰囲気でどっちが呼ばれてるか分かります(笑)。』
悠矢『僕らの世代って「ゆうや」って名前がメチャクチャいるんですよね。たまに「ゆうや」3人で遊ぶとかもあります(笑)。』
――お互いの普段の印象を教えてください。
悠矢『いやぁ、ほんとアホですよ(笑)。』
侑也 『悠矢くんは遊びも練習も何事もパワフルで、もう100%出し切って頑張る感じです。遊びに行っても朝までとか普通に遊んじゃうんで、ほんとに大変です(苦笑)。』
――何でも悠矢選手は王座獲得祝賀会の時は、朝までどころか昼まで飲んでいたそうですね。
悠矢『そういうのはたまにです。さすがに昼まで飲んだ時は“もう酒辞めよう”って思うんですけど、気付いたら次の日も飲んでます(笑)。でも、こいつも酒は強いですよ。』
侑也 『いや、そんなことはないです(苦笑)。もう悠矢くんのお酒のエピソードはあり過ぎて(笑)。ほんと毎回すごく飲むし、よく初めて飲む人には「そんなに飲むの!?」みたいな感じで言われるんですけど、「今日は普通ですよ」みたいな(笑)。』
――特に何をよく飲むんですか?
悠矢 『初めの2、3杯はビールを飲みます。そこからチューハイを飲む時もあれば、焼酎を飲んだり……それでもう楽しくなって次の店に行きたくなって、正直1杯で酔うんですけど、そこから僕らは伸びしろがあって、それがクソ長いんです(笑)。』
――減量への影響だったりは大丈夫ですか?
悠矢『毎回後悔します(苦笑)。“次からは絶対もっと前からやる”って思うんですけど、それが気がついたらもう25戦しています(笑)。食べること・飲むことが基本的に好きなんですよね。でも太ったり痩せたりはないし、常に動いていれば大丈夫です。』
侑也『普段も全然気にしてないですね。たぶん他の格闘家の人は気にしてると思うんですけど、僕たちは食べたいものを食べて飲みたいものを飲むっていう感じで、そんなに気にしないです。僕も1度4戦目ぐらいの時、試合1週間前にお酒を飲まされて、その試合もKO勝ちだったので、そこからもう関係ないんだなって(笑)。だから負けた時に何を理由にするかっていうことで、1週間前にお酒を飲んだから負けたとか、そういうのは関係ないです。練習が足りなかったから負けた、お酒のせいでは考えないでやってます。』
悠矢『そもそも僕は試合が終わって翌日ジムへ挨拶に来る時、他のジムではスポーツドリンクを持って行ったりすると思うんですけど、僕らはビールを1ケースとか持っていくんです。スポーツドリンクを持っていった時は会長も「あ、サンキュー」ですけど、ビールを持って行った時は「おぉ、ありがとう」って心から喜んでくれるんです(笑)。』
――大和ジムならでの風習だと思いますが(笑)、みなさん非常に仲がいい印象です。
侑也 『東京では結構大和ジム羨ましいなんて声も聞いてます。こないだ大阪で試合があって前日から行って大阪の人たちと一緒に飲んだんですけど、大阪の人もみんな「大和ジム羨ましい」みたいに言ってくれてました。だから本当に理想のジムなんですよね、遊びの面では(笑)。』
――いえいえ、しっかり結果を出されてます。
悠矢 『結果残してるんで余計ですね。それが無くてボロボロにKO負けばっかりだったらダメですけど(笑)。』
――今後もこういったやり方で?
悠矢 『もちろん。お酒辞めるかキックボクシング辞めるかどっちかを選べって言われたら、キックボクシングを辞めます(笑)。でも、キックボクシングを辞めたところでジムにはお酒を飲みに来ますから(笑)。』
――飲み仲間としても最高?
悠矢 『もちろん(笑)。』