2015年11月11日 テヨン×ハチマキ インタビュー!

キックボクシング ムエタイ ニュージャパンキックボクシング連盟 NJKF。2015年11月11日のニュースです。

201511月11日ニュース

テヨン×ハチマキ インタビュー!

『NJKF 2015 9th』(11月15日、東京・後楽園ホール)でWBCムエタイ日本統一スーパーライト級王者テヨン(キング)に挑むは、REBELS-MUAYTHAIスーパーライト級王者であるハチマキ(PHOENIX)。これが初防衛戦となるテヨンと、スーパーライト級2本目のベルトを狙うハチマキに話を聞いた。

 

テヨン 

――ハチマキ選手との試合が近づいてきましたが、心境はいかがでしょう。
テヨン 『防衛戦っていうのは自分にとっても初めてなので、自分の価値がすごく問われる試合になると思います。ハチマキ選手はスーパーライト級で日本一を証明するっていうのを掲げてやっているだけあって結果も出していますし、強い選手だなと思っています。トップの選手に勝っている印象があるので、すごい強豪だなっていう感じです。』

 

――選手としての印象はどうですか?
テヨン 『何より体力、あの無尽蔵のスタミナっていうのがすごくて、5Rやっても疲れないっていうイメージです(苦笑)。その部分に関しては100%頭に入れていて、そこは間違いないだろうと思います。ハチマキ選手の心構えはスゴいなと思って尊敬していますし、うちのジムの会長やコーチが一番好きそうな、ひたすら頑張るタイプだと思います。うちのジムはひたすら頑張る人が大好きなんです(笑)。』

 

――そういった豊富なスタミナを誇る相手にどう戦いますか?
テヨン 『5Rの試合は3回しかやったことがないんですけど、5Rの試合の方が僕は好きというか、長いので試合がやりやすい、自由に戦える感じがあるんです。3Rだと自分も周りも“行かないと”っていうので、自分で自分を急かしてリズムが狂ったりとかっていうことがあるんです。なので僕は5Rが好きですね。まぁ相手も5Rの方がいいと思うんですけど(苦笑)。3Rより5Rの試合の方が逆転もあると思いますし、3Rはもうダウンを1つしたら絶望的なので(苦笑)。ハチマキ選手は冷静さがあって、相手の表情だったりも読みながら戦う、知的な感じもイメージではあるんです。なので僕も5Rポーカーフェイスでやるのが理想です。』

 

――今年はどの試合もチャンピオンクラスとの対戦で、快進撃だった昨年に比べ苦しい戦いが続いています。
テヨン 『もちろん相手の選手がっていうのもあるかもしれないんですけど、それにしてもやっぱり今年は不甲斐ないので、また周りの人が喜んでくれるような選手になりたいです。今回はベルトが懸かって相手の選手も強いですし、自分がどれだけ通用するかっていうのが分かる試合になると思います。今年最後の試合になると思いますし、ここで防衛して勝って1年を締めくくりたいと思っています。』

 

――最近ご結婚されたそうで、そういった面でも力の入る一戦になりますね。
テヨン 『子どもが来月に産まれるので、前はチャンピオンになりたいとか、自分がっていうので戦ってきたんですけど、今は本当に強い父親になりたいっていう思いで戦っています。本当にやる気のもとになって、いいように作用してくれていると思います。今回は僕の中で父親になる前の大仕事の1つだと思っていて、この仕事が大変のは重々承知ですけど、強い気持ちで万全で臨みたいです。今回の試合はベルトもそうですし、本当にいろいろ大変です(苦笑)。でも、相手もすごい頑張ると思うんですけど、そこを超えたいです。頑張ります。』

 

ハチマキ 

――タイトルマッチが近づいて調子はいかがですか?
ハチマキ『結構疲れは溜まっているんですけど、いつも通りっていう感じです。NJKFはデビュー戦がブリザードジム興行だったり、センチャイジムがNJKFの時にセンチャイ興行には出たことがあるんですけど、後楽園興行には初めてです。最近はWBCのタイトルマッチをよくやっている印象で、ムエタイルールだったらWBCのタイトルっていうのは選手としては格式があるというか魅力的だなと思っていて、ずっと出たい、WBCに絡んでいきたいなっていう気持ちが自分の中でありました。』

 

――今回はそのWBCムエタイ日本統一王座を持つテヨン選手への挑戦となりました。
ハチマキ『KO率がほんと高いので、僕とは対照的かなって(笑)。試合は生でも見たことがあるし、動画でも見ています。いつもそこまで研究する訳ではないんですけど、大体こんな感じかなっていうイメージはあります。』

 

――ハチマキ選手はそれほど対戦相手の研究はしないタイプなのですか?
ハチマキ『そうですね、相手がこういう動きだからこうするとか、そこまで深く対策は立てないです。大まかにどういう感じっていうイメージをして、自分はどういう風にしようかなって、それぐらいです。テヨン選手は強い選手にもKOで勝っているし、大和侑也選手をKOした試合は生で見ていて驚きました。まだ大和選手の方が強いかなと正直思っていたので、あの試合はビックリしました。』

 

――REBELS-MUAYTHAI王者であるご自身はどんな選手であるかアピールをお願いします。
ハチマキ『なんだろうな……人一倍頑張ります(笑)。あんまり何かずば抜けたものっていうのは、テヨン選手でいうパワーとかKOする力、スピードがすごいあるとか、テクニックがものすごいあるとか、そういう飛び抜けたものは正直ないと思うんですけど、やっぱりそれでも上に行きたくてずっと積み上げてきたものはあると思っているので、それを全部出し切るところを見てもらいたいです。』

 

――では、このWBCムエタイ日本王座を獲ってさらに上を目指すということですね。
ハチマキ『やっぱり世界チャンピオンのベルトがカッコいいし、梅野(源治)がタイトルマッチをやっているところを見て、いっぱいベルトがあるキック・ムエタイの世界において、このWBCっていうのは格式があると思うんです。あとは今回勝ったら、もう大体この階級の日本人とはやってきているので、あと1人、前世界チャンピオンの大和選手とやりたいなって思います。今回勝ったら、どこのリングでもいいので大和選手とやらせてもらいたいです。』

 

――最後に改めて意気込みをお願いします。
ハチマキ『自分はREBELSのチャンピオンなので、REBELSのチャンピオンとして絶対負けないっていうのと、ほんと勝って上に行きたいっていうことですね。ここの地位で止まりたくないっていうか。キックボクシングを始めて10年、ずっと勝ったり負けたりでそこまで飛び抜けて注目されていないと思うので、そろそろこのキック界で主役になりたいです。そのためにも今回は絶対勝ちます。』