2016年05月02日 大和侑也×健太 インタビュー!
キックボクシング ムエタイ ニュージャパンキックボクシング連盟 NJKF。2016年05月02日のニュースです。
2016年05月02日ニュース
大和侑也×健太 インタビュー!
昨年のNJKF年間ベストバウトに選ばれた大和侑也(大和)と健太(E.S.G)が、王者と挑戦者にそれぞれ立場を入れ替え、WBCムエタイ日本統一ウェルター級王座を懸け再び激突する。試合を前に両者は「次は大丈夫だろうな」(侑也)、「次は余裕で勝っちゃうでしょ」(健太)とそれぞれ自信をにじませる。今年も再びベストバウトの激闘となるか。両者が試合を前にした思いを語る。
――防衛戦が迫って仕上がり具合はいかがでしょうか。
侑也 『今回は気合が入っていて、いい感じで練習ができているのでいい試合になるんじゃないかと思います。すごくやる気があるっていうか、ワクワクしています。』
――そのワクワクしている理由を教えてください。
侑也 『健太選手は昨年試合をやった後から6連勝で、いま1番ウェルター級でノリに乗っている選手なので、やっぱりそういう選手とやれるのはこっちもワクワクします。それに前回は自分が逆転という形で、今回は向こうがリベンジ、そういう感じでよい時期に試合ができるので、だから楽しみですね。まぁ、自分がどうなってしまうのかという楽しみもあるんですけど(笑)。』
――そんな昨年の試合を振り返っていかがでしょうか。
侑也 『まぁ、よくあそこから(※先にダウンを2度奪われた)勝てたなぁっていう感じです(苦笑)。あの試合を見ている人だったら全員僕の負けだって思ったと思います。自分でもあの時完全に心が折れて、“負けたな”って思ったところからヒジが当たっちゃって、という感じだったので(笑)。』
――絶体絶命の場面から、どうして逆転の口火を切るヒジを当てることができたのでしょうか。
侑也 『本当にたまたま出したヒジが当たったっていう感じで、自分ももうあの時は無意識でした。』
――そこから猛反撃で勝利をもぎ取り、選手キャリアにおいても大きな白星となりましたね。
侑也 『健太選手に負けたらもういいかな、辞めちゃおうかなみたいな感じでした。でも、そこで勝てたのでまた今回やることになったんですけど、これで勝てば、また必ず次が世界が見えてくると思います。』
――そういった点でも意気込みの大きい一戦となりますね。
侑也 『そうですね。向こうも気合が入っていると思うし、楽しみでしょうがないです。』
――そんな健太選手の、実際に対戦してみての印象はいかがでしょう。
侑也 『前回やった時は急展開すぎるというか、最初自分が首相撲でちょっと押されてそこからパンチをもらって倒れたんですけど、その後で展開が一気に僕の方に向いたので、普通にやったらどうだったんだろうっていう感じです。お互い倒れず、普通にラリーして戦っていたらどうなっていたのかなって。でも前回やって、全然勝てるんじゃないかなって思ってます。1回やって“次は大丈夫だろうな”って思ったのが正直なところです。』
――自信があるところも試合を楽しみにさせているようですね。初防衛の掛かる一戦に改めて意気込みをお願いします。
侑也 『絶対勝てるとは言えないですけど、絶対面白い試合になると思います。来てるお客さんもどっちが勝つか分からない、本当に面白い試合になると思うし、絶対勝ちたいです。今年もまたベストバウトを獲れたらって思います。』
――では、今年も勝って年間ベストバウトを受賞すると。
侑也 『もちろん、勝った方が気持ちがいいですから。』
――前回は対日本人10戦無敗の“日本人キラー”ゴンナパーを相手に大きな1勝となりました。
健太 『作戦通りだった感じです。ハイキックでのダウンは考えていなくて、当たりそうだなと思って自然に打ったものなんですけど、流れの中で何でもやろうと思っていました。相手はタイ人ですけど自分の方が体格も大きいから相手の方が疲れるんじゃないかと思って、首相撲になったら首相撲をやってみようと思っていて、やってみたらその通りになったので、そこは1つ自信になりました。』
――相手がタイ人でも、削るほどの首相撲を健太選手が身に着けているのが見て取れました。
健太 『2年前にオファーをもらった時は日程が合わなくて受けられなかったんですけど、そのとき周りに「ゴンナパーには勝てないよ」って言われた経緯があって、でも最近はずっとムエタイルールばっかりやって、自分も成長したんだなって感じました。プロキャリア11年目なんですけど、まだまだ伸びているのを感じています。』
――ここまでキャリアを積んできて、さらに成長できているのはどうしてだと思いますか。
健太 『うーん、自分は元々最初の段階からパワーとか体力で勝ってきたタイプではないというのがあって、上手さとか洞察力、長年の経験がよりよく出るタイプだと思っています。だからこれから経験値が上がれば上がるほど、さらに強くなっていくんじゃないかって期待しています(笑)。経験がよい方に影響していますし、まだまだこれからです。』
――侑也選手との昨年の第1戦を振り返っていかがでしょうか。
健太 『切られて負けて、ヒジは確かに上手いなっていう印象はあったんですが、負けて言うのもなんですけど、“次は余裕で勝っちゃうしょ”っていうような感じです。』
――勝利を目前にしながらヒジを浴びてダウンを喫し、そこから逆転負けとなってしまいましたが、あのヒジを浴びてしまったのはどうしてだったと分析しますか?
健太 『2回ダウンを獲ってあと1回で楽になれるっていうところで、勝ち急いだのがあったかもしれないです。まぁ、あれは侑也選手があっぱれでした。』
――では“次は余裕で勝っちゃうでしょ”とコメントがあった通り、嫌なイメージや自信が揺らぐところはない?
健太 『一切ないです。1年前に切られて負けている、それを早く払拭したいです。負けた方ですけど、今度は本当に横綱相撲で圧倒して勝とうと思っています。』
――分かりました。改めて試合への意気込みを最後にお願いします。
健太 『昨年、本当は侑也選手に勝ってすぐ世界へと思っていたんですけど、やっぱりまだ1年前の自分だと世界と戦うにはふさわしくない選手だったなっていうのがあって、この1年いろいろ経験させてもらう時間をくれて“ありがとう”っていう感じです。そして1年経って俺は強くなって、本当の日本チャンピオンになって戻ってきたと。なので今はベルトがないだけなので05月08日に取り戻して、真の日本チャンピオンになります。今年もベストバウトを獲るような、昨年は負けて獲ったので、今年は勝って獲れるようないい試合をします。』