2016年07月15日 MOMOTARO×一戸総太 インタビュー!

キックボクシング ムエタイ ニュージャパンキックボクシング連盟 NJKF。2016年07月15日のニュースです。

2016年07月15日ニュース

MOMOTARO×一戸総太 インタビュー!

WPMFでスーパーバンタム級とフェザーを制した世界2冠王・一戸総太がWBCムエタイでも新たに世界王座を目指して、WBCムエタイ日本統一フェザー級王者・MOMOTAROに挑む『NJKF 2016 5th ~WBCムエタイ祭り~』(07月23日、東京・ディファ有明)。国内フェザー級頂上対決というべき一戦に向け、両者が静かな炎を燃やすかの如く語った。

 

MOMOTARO 

――最新の試合は04月の中国クンルンファイトで、WBCムエタイ米国フェザー級王者のアダム・ロスウェルターに判定勝利を収めました。
MOMO 『試合が終わってからWBCのアメリカ王者だっていうのを知って、知っていたら硬くなっていたかもしれません。でも緊張もあまりなく伸び伸びできました。いくつか映像がYouTubeにあってそれを見ていて、その通りだったので戦い辛さはあまりなかったです。ガンガン来るパンチャーでしたが、いつも通り距離を取ってやりました。パンチャーは前は苦手だったんですけど、だんだんガンガン来る相手でも見えるようになってきました。』

 

――2013年12月から負けなしの12連勝と好調が続いています。
MOMO 『“絶対負けたくない”っていう気持ちは相手より絶対強いと思います。ベルトを獲ったっていうのもあるんですけど、今はそこからインター、世界って新たな目標が見えているので、それを絶対獲りたいし、前より負けたくない気持ちがあります』

 

――対戦相手の一戸選手について印象をお願いします。
MOMO 『一戸さんはもう自分が始めた時からスゴい選手で、そんなスゴい選手とやるなんて思ってもいなかったので、“ここまで来れたのかな”と思うと嬉しいです。印象はみんなが言うんですけど上手いですよね。ここ何試合かは勝ちに徹底した試合で、ポイントを取って勝ちに徹する戦いができるっていうのはすごいです。ただジムのコーチと作戦は練っていますし、そこまで怖さであったりは思っていません。強さというより上手さの方が印象があります。距離を取り合ってツマらない試合になってしまうかもしれないですけど、それでもいつも通り僕のスタイルで勝ちを狙いにいきます。』

 

――先日テヨン選手とのスパーリング対談がありましたが、他にも健太選手や宮越兄弟と、精力的に出稽古を行っているようですね。
MOMO 『やっぱりジムの中だけだと相手のパターンが分かってきてしまうので、最近はよく出稽古に行っています。一戸選手とタイプが違くても、たとえば宮越(慶二郎)選手の横の動きや、どういう練習をしてスタミナを鍛えているかというのが、行ったらすごく勉強になるんです。なので、いいところを盗めたらいいなと思っていろんなところへ行っています。もっとレベルを上げたいので、やっぱり強くなるには強い人と練習をするのが1番いいと僕は思っています。』

 

――それでは最後に、今回の防衛戦への意気込みをお願いします。
MOMO 『中国ではいつも通り、自分のスタイルを崩さずに戦えました。大丈夫だとは思っていても、今回は防衛戦だからっていうのがあって硬くなってしまうのが少し怖いですが、そこが勝負で、いつも通り行ければ勝機はあると思います。目標はインター、世界なので、ここで止まっていられないです。』

 

一戸総太 

――決戦が迫り、仕上がりはいかがでしょう。
一戸 『何も変わらずいつも通りです。特に変わったことはやっていなくて、対戦相手に合った作戦の練習、みたいな感じでやってます。もう早くやりたいです。MOMOTARO選手は苦手なトリッキーですけど(笑)、まぁ1Rやって見れば大丈夫だと思います。』

 

――MOMOTARO選手は独自の距離感や間合い感覚が優れていることで知られますが、その点に関してはどうですか。
一戸 『距離は自分も得意なところなので大丈夫です。』

 

――以前お話を聞いた際、フェザーに階級を上げた当初は距離の違いにやや戸惑ったと言われていましたが、そうした点は試合を積んで既に解消しているのでしょうか。
一戸 『やっぱり前蹴りとかをされるともう絶対に手が届かない距離で、前はそこで合わせようと思えば合わせられたんですけど、フェザーだと上手くいかないです。自分が蹴りを当てても向こうはパンチが届いたりして全然距離が違うんですけど、そこはもう慣れたので大丈夫です。スパーリングも大きな人にやってもらったり、ミットとかサンドバッグにしても距離を考えながらやっているのでもうだいぶよくなっています。』

 

――お聞きしてきたこととも重なってきますが、MOMOTARO選手の印象はいかがでしょう。
一戸 『“変則的な選手”しか思わないですし、問題ないです。さっきも言いましたけど1R戦えばそこである程度分かると思います。自分は大体1Rで距離とか反応とかを見て、そこで自分の持っている中からチョイスして技を決めていくんです。』

 

――また先ほどのお話のように、フェザー級転向からのこの1年で距離についてもすでに対応済みであると。
一戸 『初めてフェザーでやった時はビックリして試合中戸惑ったんですけど、その最初の試合で慣れましたし、衝撃とかパワーはむしろ僕の方が強いと思います。』

 

――WPMFに続き、世界王座を狙う第1歩、今回の試合への意気込みを改めてお願いします。
一戸 『WBCはみんなが知っていて、挑戦している人・競技人口も多い価値のあるタイトルだと思います。そのベルトに挑戦できるのはありがたいですし、今回必ず獲りたいと思います。そして自分が日本代表としてWBCインターナショナルと世界王座まで獲るので、MOMOTARO選手には申し訳ないですけど、踏み台になってもらいます。自分でも今回の試合が楽しみです。』