2016年09月07日 梅野源治×キース・マクラクラン インタビュー!

キックボクシング ムエタイ ニュージャパンキックボクシング連盟 NJKF。2016年09月07日のニュースです。

2016年09月07日ニュース

梅野源治×キース・マクラクラン インタビュー!

08月、REBELSでのヤスユキ戦が負傷判定による勝利に終わり、懸念された梅野だが予定通り2度目のWBCムエタイ世界王座防衛戦に出場。今回はイギ リスで昨年のムエタイ最優秀選手賞を受賞しているキース・マクラクランを迎え撃つ。負傷の癒え切らぬ梅野だが「気にならない」と言い放ち、アグレッシブな 戦いを誓っての一戦に自信を見せる。ムエタイ世界王座のベルトは日本とイギリス、どちらの下に輝くか。

 

梅野源治 

――まず08月REBELSでのヤスユキ戦で負った怪我が気掛かりですが、こちらの具合はいかがでしょう。
梅野 『スパーリングはできないんですけど、ミット打ちや首相撲をしている時に痛みが出ることはないので、試合に影響はないんじゃないかと思っています。今までもっとヒドい怪我の時もあったので全然気にならないです。』

 

――昨年に続く2度目の防衛戦はイギリスのキース・マクラクランを迎えることになりました。
梅野 『最近はあまりアグレッシブに行き過ぎないよう気をつけていたんですけど、そうすると僕のスタイルじゃないっていうことをトレーナーから言われています。今 までは僕がアグレッシブに行くからタイ人も怖い訳で、タイのムエタイのSNSでも梅野はスタイルが変わってしまってどうしたんだ?みたいになっていると言 われました。だからあまり警戒し過ぎず、昔みたいにパンチとローとヒジでガンガン攻めていかないと、ミドルキックばっかりで戦っていても相手は怖くないっ てトレーナーが言うんです。だから今回は試合動画を見て相手をチェックし過ぎるのはやめようと思って、1番最近やった試合ぐらいしか見ていないんです。』

 

――あまり試合を見ていない中での印象はいかがでしょう?
梅野 『でも見た印象としてはパンチもミドルもローも速い訳ではないし、特別この攻撃が重いなっていうのもなかったですし、別に強くないなって。イギリスでは最優 秀選手賞を取って強いって言われているかもしれないし、ムエタイのテクニックもちょっとは知ってるみたいですけど、僕が今までやってきた相手のレベルから は全然落ちるし、対戦してきた相手のレベルが違うので全然問題なく勝てると思ってます。』

 

――特に目を引くところはなかった?
梅野 『ないですね。今回はいかに自分のスタイルで戦えるかです。あと最近いい試合、お客さんに響くような試合ができていないので、そこを1番自分の中で重要視し ています。今回は倒しに行って、しっかりKOを狙いに行く。魅せる試合をしたいと思いますし、アグレッシブにガンガン倒しに行きます。』

 

――試合が楽しみになる力強い言葉です。
梅野 『“やっぱりこれが梅野源治の試合だな”っていう、誰が見てもアグレッシブでムエタイの面白さが分かる試合をしたいです。KOで決めようと思うので、当日来 てくれるお客さんはどう倒すのかっていうところを見てもらえればと。ただミドルを蹴り合って首相撲で組むような試合ではなく、ミドルも本当にKOできるぐ らいのミドルを出して、組んでからのヒジ・ヒザもそれでKOできる、離れたところでも殴って蹴ってダメージを与える――僕はこれまでそういう戦い方をして きたと思うので、それをまたやります。あまり深く考え過ぎず、昔みたいにアグレッシブに、今回は僕がチャンピオンですけどチャレンジャーのつもりでガンガ ン攻めていこうと思ってます。』

 

キース亮次 

――今回挑む世界王者・梅野選手の印象を教えてください。
キース 『WBCムエタイのランキングに入った時、世界チャンピオンは誰なのかを調べたんです。その時にゲンジのことを知りました。実際に試合を見て、彼は背の高い選手ですが、それをよく活かした素晴らしい戦いをする選手だと思います。』

 

――キース選手がムエタイを始めたきっかけを教えてください。
キース 『実は仕事を終えた後の時間潰しに、そして痩せるために始めたんです(笑)。自宅のそばのスポーツセンターへ叔父と行ったのが始まりで、本当はバドミントン をやりに行ったのですが、その時ムエタイをやってみたんです。それから12年経った今もまだパンチやキックを楽しんでいるので不思議に思います。』

 

――そんないきさつでムエタイを始めたあなたが、今回WBCムエタイの世界王座へ挑戦することになりました。どんな心境でいますか?
キース 『お話したように私はムエタイを始めたのが非常に遅かったので、こんな事が可能になるなんて夢にも思いませんでしたし、とてもエキサイトしています。』

 

――これまでの試合でベストバウトというとどの試合になりますでしょうか。
キース 『WBCムエタイのイギリス王者になった試合だと思います。試合前に怪我をしていたのですが、一番よい試合だったと思います。タイトルを獲得してイギリスのトップにランクされましたし、とても印象的な試合で、それ以来イギリスではずっとナンバー1を維持しています。』

 

――怪我があってもベストバウトをやってのける、キース選手の精神力を感じさせます。梅野選手との試合はどんな戦いになると思いますか?
キース 『彼はムエタイ、そして日本の“Golden Boy”ですし、今回は彼のホームで戦うので、私にとってタフな戦いになるでしょう。それを覚悟してハードな練習を積んでいきます。』

 

――試合に期待する日本のファンへメッセージをお願いします。
キース 『日本で試合ができて光栄です。日本は美しい国で、東京は派手でカラフルな街という印象があって訪問をとても楽しみにしています。我々の試合でみなさんを楽しませますので、ぜひ来場して試合を観戦してください。』