2017年5月12日 MOMOTARO×健太 合同練習インタビュー!

キックボクシング ムエタイ ニュージャパンキックボクシング連盟 NJKF。2017年05月19日のニュースです。

MOMOTARO×健太 合同練習インタビュー!

『NJKF 2017 2nd』(06月18日、東京・後楽園ホール)でともにWBCムエタイ王座のタイトルマッチに臨むMOMOTARO(OGUNI/WBCムエタイ日本統一フェザー級王者)と健太(E.S.G/WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者)が05月12日、健太が代表を務める都内の「87キックフィットネスクラブ」で合同練習を行った。

 

 

これが2度目の手合わせとなる両者、健太はJ-NETWORKでの森本一陽戦(判定勝利)からわずか1週間後であったが、スパー4Rに首相撲10分と充実した練習を展開。

 

階級下のMOMOTAROだが、前蹴りや多彩な足技、フットワークを駆使して健太の圧力を正面で受けず間合いを詰めさせない。

一方健太も首相撲ではヒジとヒザでの上下打ち分け、テクニカルな崩しで優位に進める。さらに健太はさっそくMOMOTAROが見せる足を上げてのフェイントを取り入れてみせるなど、見応えある攻防を終了。

 

(練習の模様はhttps://www.youtube.com/playlist?list=PLTSWYTwDaaBPfQscX-opIJOVJNBybAz_Sにて視聴が可能)。

 

 

練習後の合同インタビューでも年上で先輩にあたる健太がMOMOTAROを巧みにイジり、息の合ったところを見せつつ、タイトルマッチへの士気を高めていた。

 

 

――今日のように練習をするのは昨年の夏以来で今回が2度目とのことですが、まずは手合わせしての印象からお願いします。
健太 『どんどん入りづらくなっていて、3階級から4階級下なんですけど入れないですね。』
MOMO 『自分は距離を取って戦って近距離になったら組んでっていうスタイルなんですけど、健太さんはパンチも蹴りもできるし近づいても首相撲ができる。組んだら組んだで力強くてスタミナを削られるので、もしそういう相手が出てきたらどうやって戦うかっていうのを考えさせられました。』

 

――お2人は練習だけでなくプライベートでも交流があるそうですね。
健太 『NJKFのチャンプ会っていう集まりがあって、それで何度かご一緒させてもらっています。』

 

――ではそうした付き合いや前回の練習を通じて友情が芽生えたと。
健太 『“友情”で済めばいいんですけど、なんかこの間の興行で挨拶に立った時もせまられるシーンがあったので(苦笑)。僕は戦友というか、同じファイターとしてのお付き合いなんですけど、違う可能性もあるっていう噂なので少し不安があります(苦笑)。(※02月の後楽園興行で06月興行へ向けての挨拶に立った2人だが、流れの中で上半身裸となりキスをする場面があった)。』
MOMO 『いえいえ、違いますって(苦笑)。今日も僕が来るっていうのでわざわざ掲示物をジム内に作ってくれていたんですけど、よくみたらMじゃなくて「HOMOTARO」になっていて(苦笑)。ほんとそういうのはやめて下さい(苦笑)。』
健太 『でも真面目な話、タイにもよく練習へ行っていますし、そういった入りづらさであったりどんどんレベルアップしているのを実感しました。』
MOMO 『健太さんはウィラサクレックジムへ行ってタイの方と首相撲の練習をしているので、組んだ時の上手さや、モーションを入れてヒジのタイミングだったりも考えてやっているし、自分もそこを真似してやろうと思いました。今日も“今のが本当の場面だったら当たっていたな”っていうのが何度もありました。これから自分も首相撲の練習の時ヒジのフリを入れてやってみようと思います。前回も引き出しが多いなと感じたんですけど、今回はさらにヒジ・ヒザで上下のコンビネーション、引き出しが多くなっているなと思いました。きっとタイの人たちから学んでいるんだと思います。』
健太 『いつも首相撲をやる時はヒザだけでなくパンチもミドルもヒジもそうだし、崩してからの蹴りとか、そういうのも全部意識してやっています。』
MOMO 『去年に比べて上下どっちが来るのか?っていうのをさらに考えさせられました。』

 

――それにしても今日は試合からわずか1週間とは思えない健太選手の動きでした。
健太 『やっぱり格闘家って自分第一というか自分勝手で、“自分が強くなるためには何でも利用してやろう”というものだと思うんですけど、MOMOTARO選手もずっと連勝して急成長してきたのは、そういう自分勝手なところがよかったんだろうと思いました(笑)。普通試合が終わったばかりの選手に「練習お願いします」だなんて、僕だったら口が裂けても言えません(笑)。でもそういうところが強くなるんだろうなと思ったので、これから見習おうと思います。』

 

――なるほど、いつも謙虚なMOMOTARO選手ですが、よく言えば貪欲さ、逆に言えば図太いところがあると(笑)。
MOMO 『いえいえ、SNSを見ていたらすぐに練習を再開されていたのですみません。でも、僕の次の相手がムエタイスタイルでムエタイの上手な選手なので、ムエタイの上手な方と練習がしたいと思って、健太さんは次の興行にも一緒に出ますし、それで一緒に盛り上げたいというのもあってお願いをしたんです。』
健太 『本当にそれだけだといいんですけど、何かそれ以上の狙いがあるんじゃないかと(苦笑)。』

 

――健太選手の警戒が根深いですが(笑)、タイトルマッチへの意気込みをそれぞれお願いします。
健太 『試合自体はもちろんなんですが、06月17日にすぐ隣のTDCホールでKNOCK OUT、同じ日にはさいたまでK-1があるという厳しい状況の中でメインとセミなので、いかに人を呼ぶか。そこの戦いもあると思っています。やっぱりより多くの人に知ってもらいたいというのがありますので。』
MOMO 『その部分もあっての今日ですね。2人で何かをして盛り上げたいというのがあったので。』
健太 『合同練習をして自分たちで発信していこうと。』

 

――MOMOTARO選手が挑む王者(カルロス・セブン・ムエタイ)は長身のやりにくそうな相手ですね。
MOMO 『181㎝ぐらいあるみたいなんですけど、そんなに背の高い選手は初めてです。戦績も60戦ぐらい積んでいますし、タイに住み込みでやっているらしくて、住み込みでやるっていうのは相当な覚悟がないとできないことなので、練習量で負けないように、対策練習も考えてやってます。』
健太 『僕はまた対日本人をやり直しで、ここから立て直していこうと思ってます。やっぱり強い人とやりたいですけど、その強い人からしたら弱い人とやる訳なので、勝ち続けて“チャンスの順番待ち”をします。』

 

――それでは最後に、同日出場となるお互いへのエールをお願いします。
健太 『映像を見たら相手もレベルの高い選手だと思いましたけど、やっぱりメインイベントなので、綺麗にパッカーンやってもらいたいですね。もう派手に。』
MOMO 『健太さんは各団体のチャンピオンを倒して、みんなもそう思ってるでしょうけど僕も真の日本チャンピオンは健太さんだと思っています。そこから今回はNJKFのチャンピオンと戦うということでちょっとモチベーションを保つのが難しい部分があると思うんですけど、WBCのベルトは価値のあるものなのでそこはモチベーションを落とさずに、チャンピオンらしい強い健太さんを見せてもらいたいです。』