2017年05月25日 第2回『“あいかめ”愛香 キックの部屋!』健太編

キックボクシング ムエタイ ニュージャパンキックボクシング連盟 NJKF。2017年05月25日のニュースです。

2017年05月25日ニュース

第2回『“あいかめ”愛香 キックの部屋!』健太編

~これぞ“プロフェッショナルシスト”常に自分を磨き続ける男の美学とは~

WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者・健太(E.S.G)

撮影/齊木恵太

 

 

愛香

 

愛香 『前回に続いて2回目なのに緊張しています。実は私が最初にマスコットガールをやらせて頂いた02月興行『NJKF 2017 1st』で、健太さんと試合後リング上で“ナルシスポーズ”をやりたかったんです。だから今日は楽しみにしていました(笑)。』

健太 『そうだったんですか!それは嬉しいですね。テンション上げていきましょう!』

愛香 『分かりました!ではいきなりですが、健太さんどんな性格ですか?』

健太 『そうですね、自分では分からなくて……性格って周りからの評価で決められるものじゃないですか(笑)。』

愛香 『私としては健太さんには面白いイメージがあります。あと結構几帳面で、さっき対談前の打ち合わせ時にテーブルの上の資料をピシっと綺麗に揃えてくれたり。血液型はA型かと思ってました。』

健太 『「平行の法則」って言うんです(笑)。こう見えて僕はO型ですが、四角いモノが散乱しているのを見ると、綺麗にして平行に揃えないと気が済まない性格みたいで(笑)。それと自分では面白い性格とは思わないんですけど、周りがそう言ってくれるのは嬉しいです。あとは、優しいとかいい人って言ってくれる人もいますが、間違いなくすごい自己中なヤツです(笑)。』

愛香 『なるほど。チャームポイントは何だと思いますか?』

健太 『このブリブリの唇ですね!(キッパリ)。』

愛香 『あー、確かに!!(笑)。』

健太 『でもすごく乾きやすいんですよ。今も乾いているのでリップクリームを塗らしてもらいますね(と言ってリップクリームを塗り出す)。あらゆるポケットとバックに入れてます(笑)。試合会場での入場準備は自分の試合の2試合前にグローブを付けるんですが、そうするとその後は入場まで外せないので自分でリップクリームが塗れないんです。でも入場直前にどうしても我慢できないから、セコンドのおじさんにいつも塗ってもらうんです(笑)。』

愛香 『はい、いくよーって?(笑)。』

健太 『そう!このチャームポイントであるアヒル口の唇。愛香さん、アヒル口できますか?』

愛香 『えー!?できないので教えてください!』

健太 『こんな感じで(とゆっくりやって見せる)。どっちが可愛いか二人でやりましょう!』

愛香 『(爆笑)!!笑い過ぎてできないですよー。でもチャームポイント、納得です。ところで趣味はありますか?』

健太 『トレーニングが趣味ですね。筋トレとか試合終わってもそのまますぐにやります。普段はキックボクサーとして仕事の一環と思ってやりますが、試合が終わったばかりの時は遊び感覚で好きでトレーニングジムに行こう! って感じなんです。』

愛香 『へー!感心です。休日とかも行くんですか? 』

健太 『休日は飲みに行くことが多いのでそれも趣味かな?』

愛香 『飲むのが好きなんですね!お酒も強いんですか?』

健太 『そうですね。強いかどうか分かりませんがめっちゃ飲んでます(笑)。なんか、みんなでパーッと飲みに行って楽しく酔っぱらいたいんですよね。』

愛香 『家で一人でも飲むんですか?』

健太 『家では絶対飲まないです。玄米の食事で超節制しています。外に出た時だけですね。』

愛香 『すごい!食事にも気を遣っていてさすがプロアスリートですね!小さい頃からスポーツマンになりたかったんですか?』

健太 『そうですね、幼稚園くらいの頃はプロ野球選手になりたかったんです。』

愛香 『野球をやっていたんですね! 確かMOMOTARO選手もそうだったような……』

健太 『高校に入って一か月位でやめちゃったんですけど、それまではずっと野球でした。でも、小学生の頃からずっとK-1を観るのが好きだったんです。ただ当時のK-1は180cm100Kg以上の大きい階級しかなかったのでK-1選手になりたいとは思いませんでした。でも中3の時にK-1 MAXという70Kgの階級ができて、それでK-1選手になりたい夢が生まれたんです。愛香さんは小さい頃の夢はありましたか?』

健太

 

愛香 『私は歌って踊れる歌手になりたかったんです(笑)。でも歌はきっかけがなくて、一度も習うこともやることもなくて、ひたすら踊り続けてました。』

健太 『今も踊っているんですか?』

愛香 『はい、元々は某プロ野球球団のチアリーディングチームで6年間もお仕事させて頂いて、とても素晴らしい経験になりました。健太さんの好きな女性のタイプは?』

健太 『華奢な女性が好きですね。』

愛香 『へー、意外です。一緒にトレーニングとかできる筋肉がカッコいい女性とかがタイプかと思ってました。』

健太 『もちろん一緒にトレーニングしてもいいんですけど、そういう女性が一緒だと自分の筋肉が引き立たないじゃないですか(笑)。』

愛香 『なるほど、自分の見栄えがよくないとダメなんですね(笑)。では今までの彼女も細い方ばかりですか?』

健太 『いや、そうでもないです(笑)。僕、趣味が飲みじゃないですか。だから、飲み食いにどんどん一緒に連れて行っちゃうんですよ、ハシゴ酒とかも好きだし。それで付き合った当初の体重からどんどん増えて華奢じゃなくなっていくんですよね(苦笑)。』

愛香 『それは健太さんが飲みに誘うからで、責任重いですね(笑)。』

健太 『毎回毎回連れて行っちゃうんで(苦笑)。一緒に飲みに行ってほしいんだけど、華奢でいてほしいです(笑)。』

愛香 『人生初デートも飲みですか?』

健太 『いや、さすがに。僕の人生初デートは小学生でしたから(笑)。』

愛香 『その話も興味深いですけど、そろそろ真剣にキックボクシングのことをお聞きします。キックボクシングの魅力を教えてください。』

健太 『キックボクシングというか格闘技って、一番原始的な男と男が闘う、動物的とも言えますけどそんな魅力があるんです。動物って、今も昔も一番強い雄が、一番素敵な雌を獲って子孫を繁栄させていく世界ですよね。本来、闘いって一番強いものが絶対に残っていくと思うんです。一番似通った大きさの男に勝って、「どうだ、すげーだろ!」みたいな一番原始的な欲求を満たしてくれるのが格闘技。でも、今の時代はそうじゃない! 勉強して勉強できるヤツがモテたり、いい会社に入っていい肩書や高い地位まで行ってお金がある人がいい女性と結婚できる……武力に代わるものが今の時代の欲求のツールになっているんですけど、決してそうじゃない!原始的な男の欲求を満たしてくれるのは格闘技であり、キックボクシング(キッパリ)!』

愛香 『その信念、素晴らしいですね!』

健太 『でも、自分自身が全然そんな試合内容じゃないんですけどね(笑)。健太49-相手47、の判定スコアでちょっと満たされているんです!(笑)。』

愛香 『!!(爆笑)。真剣な話のハズなのにちゃんとオチまでつけてくれて、健太さん楽しい~!笑いが絶えませんので、ついでに最近の笑えるしくじり話とかありますか?』

健太 『ありますよ、先月の試合ですね(05月05日J-NETWOK興行/VS森本一陽戦で3R判定勝利)。あっ、すべっちゃったな!って(笑)。試合内容が…会場がシーンとしたまま終わっちゃって、芸人でいうと笑いが獲れなかった!みたいな試合でした。僕、よくやっちゃうんですよ試合ですべるの!(笑)。だから試合内容を補おうとパフォーマンスとかで全力で挽回しようとするんです。普通の選手と逆なんですよ(笑)。』

愛香 『そうだったんですね、笑っていいかどうか分かりませんが(笑)。ところでナルシストになったきっかけとかあったんですか?』

健太 『これはね、僕は声を大にして言いたいですが、世の中みながナルシストだと思っているんです。キックとか狭義の意味ではなく、もっと広義の意味での。やっぱり、自分のカッコいいとか美しいとか、なりたい自分の理想像ってあるじゃないですか。それになれたり、近付けたりした時って、「あ、自分ってすごい」とか「こんな自分が好きだな」とかちょっと酔えるじゃないですか。』

愛香 『あー、分かります!』

健太 『そこを目指して努力することがナルシストの原点なんです。そこを恥ずかしがってはいけないです。僕で言えばチャンピオンとして、次の試合で防衛をして、世界に向けて頑張る。それで、世界の強いヤツに勝ったりできると自分に酔えるんですよね。「あー、俺ってすげーカッコいいじゃん!」って。その時くらいカッコいいって思ってもよくないですか? それこそが僕の提唱するナルシス思想ですね。』

愛香 『うんうん。めっちゃいいですね!』

健太 『ありがとうございます。これで愛香さんも今日からナルシストですね。』

愛香 『はい、頑張ります(笑)。では最後に、健太さんの考える「プロフェッショナル」とは?』

健太 『プロフェッショナルとは……それ専門の道を極めること。例えば、僕は今まで67戦キックのプロで試合をしてきて、できれば100戦まで闘い抜きたいと思ってます。タイ人で100戦以上している経歴の選手もたくさんいますが、タイはムエタイが国技なので子どもの頃からの試合もカウントされているケースが圧倒的に多いんです。でも、僕はプロのリングに上がってから年間6~7試合のペースを保って今まで闘ってきてます。もし100試合まで試合ができたら、自分自身でも人生におけるキックボクシングの道を極めたと思えるんじゃないかなと思います。世界にまだまだいっぱいいる強い選手と闘っていきたいですし、逆に自分にメリットのない試合となる選手とは闘いたくないのが本音ですが、そこはプロフェッショナルとして、一つ一つにテーマを持ってその道を極めるために闘っていきます。』

愛香 『最後はカッコよく締めていただきありがとうございました!』

健太 『では最後に、ご一緒にナルシスポーズで締めましょう! 』

 

 

★対談を終えて…愛香のひとこと

『健太選手は本当に面白い方ですが、自分の信念をもって流されない生き方をされている本当にプロフェッショナルな方でした。100戦を目指してこれからも頑張ってください!』

 

《プロフィール》
加藤愛香(かとうあいか)
東京都出身
H160.0
エイベックス プロワークス所属。

 

健太(けんた)
生年月日;1987年06月26日(かに座)
血液型;O型
出身地;群馬県
身長;173cm
現WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者、元NJKF同級王者、Krsuh-70Kg初代王者
戦績;67戦46勝17敗4分(13KO)