2017年05月31日 カルロス・セブン・ムエタイ×MOMOTARO インタビュー!

キックボクシング ムエタイ ニュージャパンキックボクシング連盟 NJKF。2017年05月31日のニュースです。

2017年05月31日ニュース

カルロス・セブン・ムエタイ×MOMOTARO インタビュー!

『NJKF 2017 2nd』(06月18日、東京・後楽園ホール)ではスペインの長身王者カルロス・セブン・ムエタイが持つWBCムエタイインターナショナルフェザー級王座に、同級の日本統一王者MOMOTARO(OGUNI)が挑戦する。

 

63戦43勝(18KO)19敗1分と、その戦績は24戦19勝(4KO)4敗1分のMOMOTAROを40戦近く上回り、地元スペインの新聞でも日本で王座防衛戦に臨むことが報じられるなど注目を集めている。インタビューではムエタイに魅了された理由と世界王者を目指し亡き母親と交わした約束を明かし、挑むMOMOTAROは昨年から待ち続けた悲願の一戦へ意気込みを語った。

 

カルロス・セブン・ムエタイ

 

――まずカルロス選手がムエタイを始めたきっかけから教えてください。
カルロス 『ムエタイは単に格闘技というだけでなく、先生や相手に対して持つ感謝の念、そしてヘルシーなライフスタイルそのものに感銘を受け、2006年にトレーニングを始めました。』

 

――ご自身で考えるカルロス選手の武器、強みは何になりますか?
カルロス 『身長を活かしたヒジとヒザ、そして蹴りだと思いますが、やっぱり一番は辛い場面になった時の気持ちの強さです。』

 

――対戦相手、MOMOTARO選手のことは知っていますか?
カルロス 『はい。昨年テヨン選手と戦ったマシアス(・セブン・ムエタイ)のセコンドとして日本に来たとき試合を観ました。独特のスタイルとタイミングがすごく絶妙で、試合を本当に楽しんでいる選手だと感心しました。』

 

――そんなMOMOTARO選手との一戦は、どんな試合になるでしょうか。
カルロス 『非常にテクニカルなものになるでしょう。いつ何が起きてもおかしくない試合なので、観客は片時も目が離せないと思います。』

 

――前回はセコンドでしたが今回はご自身が日本で試合をすることになり、どう思っていますか。
カルロス 『日本は美しく、これまで多くの優れたファイターを生み出してきた国です。素晴らしい精神を持つ国で試合ができるのを誇りに思いますし、感謝しています。夢が叶った気分です。』

 

――ファイターとして今後の目標を教えてください。
カルロス 『まずは今回このベルトを防衛して、今後も保持していくことです。そして世界タイトルに挑戦したいと思っています。私の背中には母のタトゥーが入っていますが、彼女が亡くなる前にそのことを約束したんです。その約束を守るために日々トレーニングをしていますし、いつか必ず母との約束を果たしたいと思います。』

 

――最後に日本のファンへのメッセージをお願いします。
カルロス 『私の戦いを気に入ってもらえればと思います。もちろん今回はタイトルを防衛するために行く訳ですが、ファンのみなさんに試合を楽しんでもらいたいです。また、これが最後ではなく再び日本で試合をする機会があればと願っています。See you Soon!』

 

MOMOTARO

 

――先日は健太選手との合同練習がありましたが、MOMOTARO選手は普段から精力的に出稽古を行っているようですね。
MOMO 『はい、以前と変わらずやっています。こないだも是非手合わせをしてみたくて、(那須川)天心くんのTEPPENジムへ行ってきました。今までにない、そこでそれを打てるのかっていう不思議な感覚で、身体能力の高さに驚かされました。普通ではありえないタイミングで攻撃を打ってきたり、見えない角度・ありえない角度で攻撃を出してくるんです。』

 

――こちらが来ないと思っているタイミングで攻撃が来たりするのですね。
MOMO 『そうですね、ビックリしました。でも、そうやってやられると体が覚えてくれると思うので、どんどんいろんな強い人とやっています。ただ自分に合わないものもあるので、いいと思ったものを取り入れています。』

 

――“自分に合うものを取り入れる”という点で言えば、健太選手との練習はいかがでしたか。
MOMO 『組んでからの展開でヒジが来るのかヒザが来るのか、上下どっちが来るんだろうって考えさせられて、そこは勉強になりました。マスの時でも実際には打たないですけどモーションを入れたり、健太さんは打つタイミングを考えてやっていました。普段からああいう風にやっていると、試合の時でも自然に動いてくれるんだと思います。』

 

――一方健太選手は、MOMOTARO選手は4階級下なのになかなか中へ入ることができなかったと印象を語っていました。
MOMO 『でも、それはマスだからというのがありますし、実際の試合では体格差があってガッと来られてしまうと防ぐのが難しいという部分があると思います。健太さんとのスパーでも試合だったら当たっていたなというところがあったので、もっとしっかり一瞬でも隙を見せないよう防御・ディフェンスの感覚を持ってやっていきたいです。』

 

――今回挑む王者、カルロス選手はMOMOTARO選手を上回る身長を持つ選手です。この点ついてはどのように思われますか。
MOMO 『そうですね、自分より背の大きい人とやるっていうのはこれまであまりなかったので、背の高い方がいたらなるべく声を掛けて、マスをやったり首相撲をお願いしたりしています。それで何が当たるか何が使えるのか、これは使えないなっていうのを分けています。そこで分かった使えるものをどんどん試合で出していこうと思っています。それはもうシャドーの時から意識してやっています。』

 

――今回は3年間続いた連勝がストップしてから初の試合となりますが、それに関してはいかがですか。
MOMO 『やっぱり連勝のままインター王座っていうのが目標だったので負けた後はしばらく落ち込んでいたんですけど、タイに修行へ行って、4日前ぐらいに試合が決まって、そこから体重を落として、相手も分からない中で試合をしました。でも負けてはしまったんですけどメンタル的に鍛えられたなっていうのがあったので、いい経験ができたと思っています。』

 

――連勝ストップの落胆はあったと思いますが、もう気持ちの切り替えはできていますか?
MOMO 『はい、もう切り替えて今回のタイトルマッチへ向けて頑張っています。連敗は嫌ですし、昨年の07月に(日本王座の)防衛をしてから少し時間があきましたけどようやくチャンスが来ましたし、ずっとインターがやりたくてここまでやってきたので。』

 

――試合へ向けての意気込みを改めてお願いします。
MOMO 『今回は今まで以上に気合が入っているので、ここからさらに上げていくつもりですが、そこで空回りをして怪我だけはしないよう気をつけて、しっかり練習をして今までで1番強い自分を見せれるように頑張ります。』