2018年02月19日 白神武央×YETI達朗 インタビュー!
キックボクシング ムエタイ ニュージャパンキックボクシング連盟 NJKF。2018年02月19日のニュースです。
2018年02月19日ニュース
白神武央×YETI達朗 インタビュー!
『NJKF 2018 1st』(18年02月25日、東京・後楽園ホール)で3度目の対戦を迎える白神武央とYETI達朗。ドローに終わった初戦(15年05月)の後、第2戦は16年02月に行われ、白神が2R KO勝ち。YETIによいところを出させない完勝で、しかしそこから“復讐鬼”となったYETIは16年10月から負けなしの5連勝で第3戦に漕ぎ着けた。
返り討ちかリベンジか、両者の思いがぶつかり合う。
――防衛戦にしてYETI選手と3度目の対戦となる試合が近づいてきました。仕上がり具合はいかがですか?
白神 『まだ、もう少し仕上がり切っていないのですが、今回はYETIさんがすごく気合いが入っているという情報を聞いたので、あまり油断はできないと思ってます。でも、元々そんなに弱いとは思っていないし、ただ最近の試合を見てもそんなに人が変わるほど強くなったという印象はありません。』
――前回は2R KOで完勝と言っていい内容でしたし、今回も自信がある?
白神 『でも、いい勝ち方をした2回目より1回目の均衡した感じというか、今回は苦しい試合にはなるかと思っています。ただ、初めてやった時も均衡した試合でしたが、そこまで向こうの力が上とかそういうことは思わなかったので、だから今回も何とか踏ん張れるかなとは思っています。』
――昨年は国際戦や海外遠征と様々な経験を積んだ1年となりましたね。
白神 『強い選手といろんな環境で試合をさせてもらって、全然結果は残せなかったけど、すごくいい経験ができた1年になったと思っています。こないだベルギーでやった時(17年11月、ISKA世界王座決定戦)も観客がみんな向こうを応援して、すごいアウェーだったんです。試合は負けましたけど、そういう経験というのはみんなができるものではないし、いい経験ができたので精神的に成長できたんじゃないかと思ってます。』
――そんな中で迫ってきたYETI選手と3度目の対戦についてお願いします。
白神 『2回やった相手はいるんですけど、3回目となると今回が初めてです。今回きっちり防衛できたらもう2度とやることはないかなと思っています。だから今回きっちり勝って防衛をして、YETI選手との因縁は終わらせます。泥試合というか均衡した感じになっても、自分の方がYETI選手に劣っているとは思っていません。自分の階級は重たい分1発があるので“早いラウンドでそんなのをもらってしまったら……”という恐怖心みたいのはありますが、自分は最初から前に出るしかないので、2回目に戦った時みたいに、どんどんどんどんYETI選手を下がらせて前に出ます。いつも練習の時から自分が下がった時が負ける試合なんだと会長に言われているので、もう前に出ることしか考えていません。』
――それでは改めて、最後に意気込みをお願いします。
白神 『“またこのカードやるのかよ”みたいに思われる方もいるかもしれませんが、自分の中ではYETIさんとの試合は面白くないとは全然思わないし、“何回見ても面白いな”と思ってもらえるそんな試合をして、きっちり倒して防衛したいと思います。』
――昨年は負けなし、現在5連勝と好調のYETI選手です。
YETI 『結果がついてきたかなと思います。昨年は白神選手に挑戦するまで絶対負けたくないという気持ちがあって、そのプレッシャーはありました。挑戦者決定戦の後の試合(昨年11月、MA王者・真樹親太郎と対戦し1R KO勝ち)も、あそこで負けたら“何であいつ負けてるのに挑戦するんだ?”って思われちゃうので負けられなかったです。』
――好調の理由はご自身ではどう分析していますか?
YETI 『気持ち的な面でガムシャラというか、そういうところがよかったのかなと思います。リベンジが原動力になって、ずっと目指していたものだったので。』
――ここに来てパンチの精度と破壊力が目立ってきています。
YETI 『やっと会長も喜ぶような試合ができるようになってきた感じです(笑)。2年前ぐらいからボクシングジムへ通い出して、それでも結果は出ていなかったんですけど、それがやっと去年出るようになってきました。チャンスがあったら倒したいという気持ちは常にあったんですけど、ただそれが当たらなくて。でもボクシングジムのトレーナーがパンチ力は強いから当たれば倒れるというのをずっと言ってくれていて、それがようやく当たるようになってきました。自分でも当て勘はよくなってきたんじゃないかと思います。』
――これまで2度対戦し1敗1分の白神選手の印象を教えてください。
YETI 『距離が遠くて上手さがあるなっていう印象です。“遠いな”というのは1戦目でも2戦目でも感じました。2戦目の試合(2R KO負け)は振り返って単純に俺が弱かったからだと思います。あの時はあれが実力で負けたということは弱かっただけです。ただ今回はもちろん勝てると思ってやっています。』
――2年前と現在を比べ、YETI選手はどのように成長しているのでしょうか?
YETI 『2年前の俺だったら、それこそ今はKOで勝てます。当て勘もバッチリだし、もう1発です。体重の乗せ方とかで威力にしても防御にしても、技術的にもう全然違うと思います。彼ももちろん強くなっていると思うので、すごく楽しみです。』
――それでは改めて、試合の意気込みをお願いします。
YETI 『やっと来たな、ここまで辿り着いたなという感じです。早くやりたいです。やっぱり男だから、やられたまんまじゃ終われないじゃないですか。悔しいし。前回はもう完敗です。もちろん今回はやり返します。チャンスがあれば開始30秒でも行きたいです。』
――前回はショックの残る負け方でしたし、あそこで辞めようとは思いませんでしたか?
YETI 『前回負けた時は正直もういいかなと思いましたし、何百回も辞めようかなと思いました。でも、やっぱり朝起きると胸くそ悪くて、このままやめてもこれが一生頭の片隅にあって生きるんだなと思うと、もう1回やりたいというのがやっぱりありました。本当にやりたかったので準備は万端です。必ずリベンジします。』