2018年06月11日 健太×憂也 インタビュー!

キックボクシング ムエタイ ニュージャパンキックボクシング連盟 NJKF。2018年06月11日のニュースです。

2018年06月11日ニュース

健太×憂也 インタビュー!

『NJKF 2018 2nd』(06月24日、東京・後楽園ホール)で昨年09月以来、9ヵ月ぶりのNJKF凱旋を果たす健太は近年ハイペースで試合を重ね、今回で早くも今年5戦目と超人ぶりを発揮している。少しずつ穴を埋め完成度を高めている最中という健太は、既にデビュー13年半となるが「今が一番面白い」と、いまだ衰えないモチベーションを語る。

 

強打の憂也を降し、自身が語る通り“NJKFの顔”として存在感を見せつけ、貫禄の勝利を収めることはできるか。

 

健太

 

――半年で今年早くも5戦目となる健太選手です。
健太 『久しぶりに1ヵ月半以上試合が空いたんですけど(前回は05月06日の中国・クンルンファイト)、周りの応援してくれてる人たちも感覚がマヒしてきて、「今回は久しぶりに(試合間隔が)空いてるね」みたいに言っています(笑)。ただ、今は5日後に試合だよと言われてもできるぐらいいつも仕上がっているし、今回は準備期間が長くあったので万全中の万全です。体重も常にキープしていて、何かあってもすぐ試合に出られます。』

 

――現在の適正階級は何級になるのですか?
健太 『ウェルター級はもうタイトルとかでなければボチボチ卒業しようと思っていて、少しずつ本来の骨格の階級に近づけてやっていこうと思ってます。とりあえず今はウェルターから65㎏で、まだそこにやっていなくて面白そうな人がいるので、そこを楽しんでからスーパーライト(63.5㎏)の体を目指しています。』

 

――多くのタイトルを獲得し、キャリアも長い健太選手ですが、まだやったことのない相手に対してはモチベーションが沸くと。
健太 『そうですね、はい。自分もやったら面白いですし、ファンのみなさんも階級を変えることによって新しい組み合わせが出て新しい発見があると思うので、そういうのを実現できたらと思っています。そうやっていくとマンネリっていうことはないです。』

 

――そういった意味で、今回は昨年のSB日本王座トーナメントでともにエントリーしながら対戦に至らなかった憂也選手との初対決になります。
健太 『しっかり強い選手だと思っているので、いつも通り手合わせしてみて、そこから考えていこうと思ってます。』

 

――序盤の手合わせから即座に相手を分析して攻略していく、健太選手の目指すミスターパーフェクト化が着々と進んでいるのでしょうか。
健太 『1戦1戦カメのように、長い年月を掛けて少しずつですけど成長して強くなっていけたらと思ってます。ちょっと前を振り返った時に、確実に最近の方が完成度が上がっているなというのがあります。練習していても、これまで気づけなかった身体の使い方だったり新しい発見がまだまだあるんです。もう14、15年キックをやっていますけど、今が一番面白いです(笑)。尊敬する福山雅治の歌詞に“一番新しい自分が一番好きになるように”っていうのがあるんですけど、まさにそれだなと思います。それこそプロフェッショナルシストです(笑)。』

 

――試合の2日後、06月26日には31歳の誕生日を迎えます。30歳の1年はどんな1年でしたか?
健太 『去年誕生日を迎えてからは、07月、08月、09月、11月に2試合、12月、02月、03月、04月、05月、06月と1年で11試合(笑)。だから何をしてたかと言われても試合以外になくて、もう試合の記憶しかないです(笑)。でも、これから先もそうあってほしいです。やっぱりまだまだ、まだまだ楽しいので。本当にこの1年は、自分の中で1番成長できた1年だったんじゃないかと思います。完成度が上がっているし、だから今メチャクチャ楽しいです。』

 

――30代を迎えて衰えを感じる部分はない?
健太 『そういうのは全くないですね。どんどんどんどん、隙と穴をなくしていこうと思っていて、今は穴埋め作業中です。』

 

――そんないまだ成長中の健太選手ですが、改めて最後に意気込みとファンの方へのメッセージをお願いします。
健太 『プロフェッショナルシスト健太が、9ヵ月ぶりによりプロフェッショナルシストになってNJKFへ凱旋します。メインを任されているので、きっちりNJKFの顔が健太だっていうところを、存在感を見せつけて貫禄の勝利を収めたいと思います。完成度の高い健太の戦いを見て、僕もそうですが、みんなで一緒に酔いしれた夜にしましょう。』

 

憂也

 

――試合が目前に迫り、仕上がり具合はいかがでしょう。
憂也 『毎日よい環境で練習ができていて、いい感じで追い込めているので仕上がりが楽しみです。』

 

――前戦となる03月RISEの“ブラックパンサー”ベイノア戦では残念ながら敗れてしまいましたが、この試合を振り返っていかがですか。
憂也 『こないだの試合はダウンを取られて、やっぱり一発の世界でその一発が負けになってしまったんですけど、そこ以外は負けていなかったし、内容的にいい部分もあったので、そこまで落ちることなく逆に今は上がってきている感じなので、今月の試合は最高の状態で挑めるんじゃないかと思います。』

 

――対戦相手、健太選手の印象をお願いします。
憂也 『もうだいぶベテランの選手で、いま毎月試合をしているし、過去1番と言っていいかもしれない相手です。印象は穴が少ない選手ですかね。一手先、二手先、三手先を考えて試合を組み立てたり、今回は5ラウンドの試合でその5ラウンドの組み立て方も上手いと思います。そういう意味で“ベテラン”という印象です。』

 

――そういった、穴の少ないベテラン選手を相手にどう戦いますか?
憂也 『ただ相手が健太選手ということはそこまで深く考えてはいなくて、自分を出せていけたらって思っています。その中で5ラウンドもあるので、できたら倒しにいこうと思っています。』

 

――常に倒そう、倒したいというのは試合中意識している?
憂也 『いつも考えながらやっていてテクニックの部分も見せて、最後は倒しに行ける試合を見せれたらと思っています。倒したいという気持ちはいつも持っているのですが、逆にそれで見過ぎてしまったり、行くところを間違えてこないだもカウンターをもらってしまったので、今回はそこを的確に見てやりたいです。』

 

――それでは最後に改めて試合の意気込みをお願いします。
憂也 『NJKFは初めて出させてもらうんですけどメインに選んで頂いて、やっぱりメインはメインらしい試合をしないといけないし、最後のトリを飾るので、自分を見せつつ会場を盛り上げられたらと思います。』