NJKF 2022 3rd 波賀宙也・波賀宙也 試合直前インタビュー

『NJKF 2022 3rd』(9月25日、東京・後楽園ホール)トリプルペインイベントⅡではともに世界を制した波賀宙也(立川KBA/元IBFムエタイ世界ジュニアフェザー級王者)と片島聡志(KickLife/元WPMF世界スーパーフライ王者)の対戦が実現する(スーパーバンタム級 3分3R)。6月にIBFムエタイ世界王座を失った波賀だが、再挑戦と王座奪還を見据えている。対する片島はスタイルに迷いを見せたが、原点回帰して波賀との一戦に臨む。至高のムエタイ対決、勝利を掴むのはどちらとなるか。

■波賀宙也(立川KBA/元IBFムエタイ世界ジュニアフェザー級王者)
「1回獲られたベルトをもう1回獲り返したい。ここはしっかり勝ちます」


――前回6月の試合ではIBFムエタイ世界ジュニアフェザー級タイトルマッチで残念ながら王座陥落となってしまいました。振り返っていかがでしょう。
波賀 元々ローキックで相手を崩す作戦でローキックを多用していたんですけど、やっぱりムエタイの試合だからもうちょっと上を蹴らなきゃいけなかったなっていうのはありますよね。それでポイントが向こうに流れちゃったし、ダメージ的にはローのダメージが結構溜まっていたと思うんですけど、タイ人のジャッジが2人いるのも最初から分かっていたので、そこも含めてやっぱりもうちょっと上を蹴らなきゃいけなかったなっていうのはありました。

――ですが、そこも織り込み済みでローで足から崩して勝つつもりだった?
波賀 とりあえず足で削っていくっていうのが作戦でずっと練習していて、向こうがミドルキック主体で来たので、蹴ってきた時にもう少しこっちが上の蹴りを返さないといけなかったです。そこは試合中に組み立てなきゃいけなかったところですけど、ローキック、ローキックになっちゃったので、そこは反省かなと思います。

――世界王座を失い、気落ちするところが大きかったのではないですか?
波賀 とりあえず試合においてやれることはやったので、結果はどっちにしろついてくるものだししょうがないなと思います。でも、1回獲られたので最後に獲って終わりたいなっていうのはありますよね。

――気持ちはもうすでに奪回へ向いているのですね。
波賀 そうですね、ちょっと何試合か挟んで来年もう一発IBFを組んでもらえたらなっていうのはあります。だからできれば同じ相手(ペットング・ゲッソンリット)がいいですよね、やっぱり。相手がベルトを持ってる間に防衛戦で組んでもらえればいいかなと思っています。

――世界戦に臨む重圧、タイトル戦を組んでもらうことの大変さを聞いていたので、王座陥落となりしばらく空けるのかと思っていたので、すぐ試合が決まって意外でした。
波賀 もう空けてる時間もなかなかないので(苦笑)。僕がまだ20代前半とかだったら空けてもいいのかと思うんですけど、もう時間がないので、とりあえず早く世界戦を組んでもらえるように動くしかないので。だから、とりあえず今はそこに向かって動いています。

――そういった中で今回対戦する片島選手の印象をお願いします。
波賀 下の階級の選手なのでやると思ってなかったですけど、最近55㎏でも試合してるみたいですよね。ただ体重が上がっても身長は伸びないしリーチの差が結構あると思うので、サイズ的にはやりやすいかなと思ってます。全体的に何でもそつなくこなす感じで、攻撃も全体的にポンポンポンポン出してくる感じはあります。前蹴りが得意でリズムを作っていくようなイメージがあるので、前蹴りを出したいのかなっていうのは感じました。

――では、そういった相手ですが取りこぼしなく勝つ?
波賀 そうですね、しっかり圧勝したいです。それで来年にでも相手(ペットング)の防衛戦で試合を組んでもらえたらいいなと思ってます。いろいろ動きとかも試していきたいのもありますし、あとは相手に当てさせないで自分で当てるようにしっかり距離も取って、自分の距離で最後まで戦えればいいかなと思ってます。

――最後にファンの方たちへメッセージをお願いします。
波賀 1回獲られたベルトをもう1回獲り返したいと思っているので、そこまでは応援してもらいたいと思ってます。ここはしっかり勝ちます。


■片島聡志(Kick Life/元WPMF世界スーパーフライ王者)
「迷っているところがあったので原点に戻る。ムエタイで伸び伸びやる」


――試合が近づき、仕上がり具合を教えてください。
片島 今回は体重も上の階級なのでそんなに気にせずやれていて、試合までもう少し対策練習をやってという感じです。

――前回が8月21日のビンラー・ストライフ戦(Japan Kickboxing Innovation『Resistance-8』、判定負け)で、そこから1か月ほどでの連戦となります。
片島 前回の試合で自分のスタイルに迷ってるなというところがあったので、今回は振り切って原点に戻ろうと思います。今まで変わったことに取り組んで、悩んだりスタイルを見失っていた部分があるので、逆に昔のようにというか、原点に戻ろうと思って練習してきました。今回は伸び伸びやろうと思います。

――新しいことを取り入れるのでなく本来の自分に戻ると。そんな中で対戦する波賀選手の印象をお願いします。
片島 本当に“ムエタイ”っていう感じですよね。体が強そうで、完全なムエタイかなっていう印象です。

――そんな“ムエタイ”の波賀選手にどのように戦いますか?
片島 僕も完全なムエタイではないですけど、そっちに寄せたスタイルの方が伸び伸びできるので、ムエタイがしたいです。最近の流れというかキックボクシングのスタイルが変わってきていて、そっちにアジャストしてみようかと思ってやっていたんですけど、それによってちょっと自分が悩んでいた部分があったので、やっぱりムエタイをしたいです。

――やはり自分の持ち味はムエタイだと。
片島 そうですね、ムエタイだったり蹴りだったりを試合の中で出していけたらと思っています。

――では、いわば今回はムエタイ対決になると。
片島 そうですね、自分らしさを貫く、今回のテーマはそこです。波賀選手も最近勝ちがなくて、多分そういう部分で悩んでるのかなっていうのを思います。

――やはり迷いが生じてくると、結果に繋がらない部分が出てくるのでしょうか。
片島 そうですね、僕はそういう風に感じます。でも、やってきたことは無駄になってないと思うので、これまでやってきたことが試合に出ればと思います。

――それでは、そんな意気込みで臨む試合に向け、ご覧になる方たちへのメッセージを最後にお願いします。
片島 この興行の中で一番ムエタイ、この試合は完全にムエタイになるんじゃないかと思っているので、その違った感覚を楽しんで頂けたらと思います。その上で僕が勝つところを見て頂きたいです。


『NJKF 2022 3rd』
日時:2022年9月25日(日)
場所:東京・後楽園ホール
OPEN 17:00 START 17:30



《チケット料金》
RS席:前売 15,000円 / 当日 15,500円
S席:前売 8,500円 / 当日 9,000円
A席:前売 5,500円 / 当日 6,000円
B席:前売 4,500円 / 当日 5,000円



《チケット販売》
▪️チケットぴあ:https://t.pia.jp
▪️後楽園ホール:03-5800-9999(営業時間:10:00〜19:00)
▪️NJKF事務局:TEL 046-205-9350
出場選手所属ジム:各自、お問い合わせください!



《お問い合わせ》
ニュージャパンキックボクシング連盟 事務局 
TEL 046-205-9350
FAX 046-210-3083
E-Mail:njkf2019@gmail.com