NJKF 2022 1st 総括

「NJKF 2022 1st」が2月12日(土)、東京・後楽園ホールで開催された。

 メインイベントはWBCムエタイ日本統一ライト級タイトルマッチ。2020年9月に鈴木翔也を降し王者となった永澤サムエル聖光 (ビクトリー)が健太(E.S.G)を相手に初防衛戦を迎えた。

 100戦を超す試合巧者の健太に対し、永澤は1Rから左ローを効かせていく。そして足に意識を引きつけると、左フック・左ボディ・左ミドルと左の攻撃を打ち分け健太を翻弄。局面を打開せんと攻撃を当てる健太だが、タフな永澤は下がらず押し返して試合を終える。

 左ローで健太をダウン寸前にまで追い込んだ永澤が3-0の判定で勝利し、初防衛に成功した。

 セミファイナルはランキング1位の大輔(TRASH)と元バンタム&スーパーバンタム級王者である前田浩喜(CORE)によるNJKFフェザー級王座決定戦。両者は2016年に対戦しており、この時は前田が判定勝ち。今回王座を懸けてのリマッチとなった。

 試合は得意の組みを狙う大輔に対し、前田が距離を保ち左ローを効かせて進める。3R終了時で29-29、30-28、30-28とリードした前田だが、リベンジに燃える大輔は終盤前進を強め、バックブローや左フックを当てる。しかしハイキックや高い前蹴りで印象を作った前田は49-47、48-49、49-48と大輔を振り切り判定勝利。これでバンタム、スーパーバンタムに次ぎ3階級制覇を達成した。

 その他2試合が行われた交流戦では誓(ZERO)がTENKAICHIの井原駿平(ワイルドシーサーコザ)を判定で降したが、吉田凛汰朗(VERTEX)はJKAの内田雅之(KickBox)とドロー。

 NJKFフライ級王座挑戦者決定トーナメントでは吏亜夢(ZERO)と嵐(キング)が勝ち上がり、次回6月大会で決勝を行う。両者は昨年9月に対戦してドローに終わっており、互いに次回対戦での決着を誓う。

 なお、大会MVPはわずか56秒のTKO勝利を上げた羅向(ZERO)が選ばれた。