総括 9.25 NJKF2022 3rd
「NJKF 2022 3rd」が9月25日(日)、東京・後楽園ホールで開催。今大会ではトリプルメインイベントが設けられ、NJKF精鋭勢が他団体実力者を迎え撃った。
大会の締めとなるトリプルメインイベントⅢはWBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者・山浦俊一(新興ムエタイ)とMA日本フェザー級王者・一仁(真樹ジムAICHI)による王者対決。前に出んとする一仁だが、山浦はジャブで押さえ左ミドルを当てていく。組み合いではムエタイに精通した両者らしくどちらも投げる場面が見られたが、山浦が投げ数で上回る。判定は29-29、30-29、30-29の2-0で山浦。「NJKFのエースは俺だ!って言いたかったんですけど、しょっぱい試合しちゃったので出直してきます」と反省の弁を述べたが、他団体王者に勝利した。
トリプルメインイベントⅡは前IBFムエタイ世界ジュニアフェザー級王者・波賀宙也 (立川KBA)と元WPMF世界スーパーフライ王者・片島聡志(Kick Life)のスーパーバンタム級スーパーファイト。波賀は体格・リーチ差を活かして片島を懐に入れず、片島の右ミドル、ストレートも威力を存分に発揮させない。その上で終始左ミドルを当てていき判定勝ち(29-28、30-29、30-28の3-0)。前回6月大会で世界王座陥落となったが、「もう一度IBFのベルトを組んでもらえるよう頑張りますので応援よろしくお願いします」と再挑戦と王座奪還を誓った。
トリプルメインイベントⅠは当初嵐(KING)と元REBELS-REDスーパーフライ級王者・老沼隆斗(STRUGGLE)の一戦が予定されたが、嵐の体重オーバー(2㎏)により試合は中止、老沼の不戦勝に。不戦敗となった嵐だが改めてコンバンノー・エスジム(エスジム)との対戦が組まれ、2Rに右ハイキックからの右ストレートでKO勝ち。計量の失敗を詫びるように四方へ座礼しリングを後にした。
セミファイナルは王者・真美(Team lmmortaL)と挑戦者・佐藤“魔王”応紀(PCK連闘会)によるミネルヴァ ライトフライ級タイトルマッチ。開始から闘志を出して戦う両者、初回は佐藤が押したが、真美は2Rから挽回。パンチの回転・圧力で上回って佐藤を下がらせ、2-0(29-28、29-29、29-28)の判定勝ちを上げ王座を守った。
第7試合はNJKFバンタム級王者・志賀将大(エスジム)と元NJKFフライ級王者で現バンタム級3位の誓(ZERO)によるスーパーファイト54㎏契約戦。両者打撃戦はもちろん、組んでも崩し、投げ合う熱戦となり、結果は30-29(志賀)、30-28(誓)、29-29でドロー。誓は現王者の志賀と互角以上に渡り合い、タイトルマッチに大きくアピールする一戦となった。
第6試合は前回6月にミネルヴァ スーパーフライ級王者となったNA☆NA(エスジム)の戴冠第1戦。ミネルヴァ スーパーフライ級6位のAYA(BLA-FREY)に圧力と手数の差を見せ勝利したが(29-28、29-28、29-27の3-0判定勝ち)、NA☆NAは前日計量で700gオーバーし減点1とグローブハンデを課された上での試合実施。勝利後も喜びの表情は見られなかった。
NJKF次回後楽園ホール大会「NJKF 2022 4th」は11月13日(日)に開催される。