NJKF 2022 3rd 山浦俊一・一仁 試合直前インタビュー
『NJKF 2022 3rd』(9月25日、東京・後楽園ホール)ではトリプルペインイベントが敷かれ、WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者・山浦俊一(新興ムエタイ)とMA日本フェザー級王者・一仁 (真樹ジムAICHI)の王者対決(59kg契約3分3R)が大会を締めくくる。ともにムエタイをベースとする両者、山浦が「今は全然レベルが違う」と吠えれば、一仁もKOに繋がる必殺技を3つ用意してきたと負けていない。ともにチャンピオン同士のムエタイ対決、テクニック合戦を制するのはどちらとなるか。
■山浦俊一(新興ムエタイ/WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者)
「前回の負けで取り組みを変えた。59㎏では日本人に負けない。めげずに世界のベルトを狙っていきたい」
――試合が目前に迫り仕上がり具合はいかがでしょう。
山浦 前回5月の試合で豪快に負けちゃったので(※S1世界スーパーフェザー級王座決定戦でコンゲンチャイ・エスジムにKO負け)、その負けをきっかけに練習への姿勢が前より真面目になりました。前までは仕事を理由に練習ができてなかったんですけど、昔勝ってた頃の貯金みたいのでなんとか試合に勝っていたんです。でも、それがもう通用しないなっていう現実を突きつけられて、前回の負けは自分の中である意味よかったと思ってます。
――時間が経ち、敗戦を冷静に振り返っていかがでしょう。
山浦 いや、ショックでした。もっと冷静に戦えれば違う結果になったのかなと思うんですけど、ただあの時はあれが自分の精一杯だったと思うし、あの時の自分の考えが甘かったと思います。ここから先に行くにはもっと真面目に練習に取り組まないといけないと思って、あれを機にいろいろガラッと考えが変わりました。
――敗戦は苦い経験でしたが、自分を改めるきっかけになったと。
山浦 そうですね。なので、自分の中ではいいタイミングで負けたかなと。結構その後は取り組みを変えてきました。あの後も練習に行ける回数はそんなに変わっていないですけど、行った時は練習内容は濃くしています。
――仕上がりの手応えはいかがですか?
山浦 今までは綺麗に戦う意識をしていたんですけど、今回から倒せる選手になりたいと思って、一気にスタイルをチェンジしました。自分の中ではファイトスタイルを変えて上手くいってると思うので、それが楽しみです。
――これまでは綺麗に戦う印象のあった山浦選手ですが、泥臭く行くのでしょうか。
山浦 泥臭くっていうか、本当に倒せる選手になりたいです。
――対戦相手・一仁選手についてお願いします。
山浦 戦い方が綺麗な上手い選手で、戦ってみたいなと思っていた選手です。でも正直今は自分の方が全然レベルが上だと思っているので、もうレベルが違うぞっていうのを試合で見せつけたいです。
――選手としての印象はいかがですか。
山浦 綺麗な戦いで「ザ・ムエタイ」っていう感じです。蹴りのフォームも綺麗だし。日本人なのに首相撲もできて、戦い方が若干自分と似てるのかなって。ただ試合を映像を見て、首相撲でも僕は負けないかなと思いました。
――先ほどありましたがレベルの違いを見せると。
山浦 ファイトスタイルも噛み合うとは思うんですけど、今は全然レベルが違うと思っているので、それを見せつけたいと思います。
――今回は再出発の一戦になりますが、今後はどのようにやっていこうと見据えていますか。
山浦 今後はめげずに世界のベルトが欲しいので、コンゲンチャイにリベンジしつつ世界のベルトは狙っていきたいです。
――最後に試合へ向けての意気込みをお願いします。
山浦 59㎏だと日本人でもう負けないと思っているので、ここで勝って世界に行きたいです。
■一仁(真樹ジムAICHI/MA日本フェザー級王者)
「倒せる必殺技が3つある。日本人同士のムエタイの最高の試合を見せます」
――試合が間近に迫りましたが調子はどうでしょう。
一仁 仕上がりは過去一いいです。次で41戦目ですけど、毎回過去一の形で更新してます(笑)。オーバーワークにならないよう毎回ちょっとずつ改善できているので、今回も以前より仕上がりがいいと思います。コンディションは毎回過去一で更新できてます。
――対戦する山浦選手の印象をお願いします。
一仁 自分と同じムエタイベースの選手で、上手に戦う選手だと思います。いつかやるなと思っていて今回決まったので“やっと決まったか”っていう感じです。
――ともにムエタイをベースとする者同士の対戦となります。
一仁 完璧にムエタイの試合になると思います(笑)。山浦選手と自分のムエタイは戦い方・技の引き出しが違いますが、ムエタイ同士で盛り上がる試合になると思います。
――同じムエタイですが、2人のムエタイはどう違っているのでしょうか。
一仁 山浦選手は距離の取り方もですけど、どちらかというと本当にタイ人みたいに省エネというか、自分のスタイルで最後まで貫く感じだと思います。僕はどっちかと言うとガンガン前に行って削っていくタイプなので、その辺は違うかなと思います。
――では、どちらが自分のスタイルを貫けるかの勝負になる?
一仁 そうですね、絶対そういう勝負になると思います。僕はいつもどの試合でもそうなんですけど、もう1Rからガンガン行きます。圧を掛けて、プレッシャーを掛けていくっていうのが自分のスタイルだと思っているので、今回もそのように、いつもと変わらずガンガン前に行きます。
――山浦戦でもその姿勢は変わらないと。
一仁 ただ今回は必殺技を3つ用意していて、どれも全部倒せる技なので、それを楽しみにしていてほしいです。タイ人に「これは当たるよ」っていうものを3つ教わっています。あとこれまで自分は相手のことを研究したりしなかったんですけど、山浦選手はテクニックがある選手なのでしっかり試合を見ておこうと思って、彼のクセに対してスパーリングで出した技で相手に効かせられたりしたので、“これは行けるな”っていう技を発見しています。
――では、今回は必殺技+普段やらない研究も行い、自信がありそうですね。
一仁 ありますね。必殺技は全部出します(笑)。でも山浦選手は強くてしっかりテクニックもある選手なので、そんな簡単にはいかないとは思います。けど全部出せるようにしっかり練習はしてきているので大丈夫だと思います。
――それでは最後に改めて、試合へ向けての意気込みをお願いします。
一仁 今回は素晴らしい選手たちがいる中でメインイベントで組んでもらったので、どんな試合をしないといけないか分かっています。1RからKOを狙ってガンガン行きます。日本人同士のムエタイの最高の試合を見せるので、よろしくお願いします。
『NJKF 2022 3rd』
日時:2022年9月25日(日)
場所:東京・後楽園ホール
OPEN 17:00 START 17:30
《チケット料金》
RS席:前売 15,000円 / 当日 15,500円
S席:前売 8,500円 / 当日 9,000円
A席:前売 5,500円 / 当日 6,000円
B席:前売 4,500円 / 当日 5,000円
《チケット販売》
▪️チケットぴあ:https://t.pia.jp
▪️後楽園ホール:03-5800-9999(営業時間:10:00〜19:00)
▪️NJKF事務局:TEL 046-205-9350
出場選手所属ジム:各自、お問い合わせください!
《お問い合わせ》
ニュージャパンキックボクシング連盟 事務局
TEL 046-205-9350
FAX 046-210-3083
E-Mail:njkf2019@gmail.com