KO決着2試合に延長判定など、激闘が繰り広げられたNJKF開幕戦を総括

 今年初となる後楽園ホール大会「NJKF 2021 1st」が2月12日(金)開催された。

 ダブルメインが置かれた今大会、締めを担ったのは健太(E.S.G)とNKBから参戦した“怒突き合いお兄ちゃん”こと髙橋一眞(真門)。

 試合は髙橋が激しい打ち合いを仕掛けるかと思われたが意外な蹴り合いで展開。スピードで上回る髙橋がカーフキックを交ぜたローを蹴り溜め、中盤までリードする。

 しかし90戦を超すキャリアを持ち5R戦を得意とする健太は、4Rからローにパンチを合わせ始め、特に最終ラウンドはアッパーや左ボディといったショートパンチを的確に当て、好印象を残して終了。3R終了時の採点ではリードされたが、判定2-0で逆転勝利し、19年6月以来、1年8ヵ月ぶりとなる白星を得た。

 健太は今回の試合をキャリア最軽量、ほぼライト級となる61.3㎏契約で行っており、今後どの階級で戦っていくのか注目される。


 ダブルメインⅠでは今回がキャリア99戦目となり、いよいよ100戦到達が目前となった国崇(拳之会)が敗れる事件が発生。1Rからジャブとローを当てた琢磨(東京町田金子)が距離を掴み、2Rに右ストレートで2度のダウンを奪ってレフェリーストップを呼び込んだ。


 セミファイナルⅡではNJKFスーパーフェザー級王座決定戦が行われ、梅沢武彦(東京町田金子)がHIRO YAMATO(大和)に延長判定勝利(公式記録はドロー)。梅沢が19年5月に敗れたリベンジを果たし、この日は大和ジム・守永光義会長にNJKF連盟功労賞が贈られたが、HIROはベルトを添えることができなかった。

 セミファイナルⅠでは日下滉大(OGUNI)が15年7月に降している獠太郎(DTS)を再び退け、6月に待つタイトルマッチへ弾みをつけた。

 盛り上がりを見せる女子ミネルヴァでは3試合を実施。第5試合に出場したKAEDE(LEGEND)は前日計量で250gのオーバーとなり減点1からのスタート。櫻井梨華子(優弥道場)が遠間から飛び込みパンチを振るったが試合の進行とともに対応を見せ、いったん組み止めた後でパンチと蹴りを当て判定3-0で勝利した。

 第2試合ではパンチ主体のERIKO (ファイティングラボ高田馬場)に序盤は押されたが、真美(team immotaL)が首相撲&パンチで盛り返して判定勝利。


 また第1試合にはこれまでムエタイルールで4戦4勝(3KO)という戦績を持つルイ(クラミツムエタイ)が初参戦。初となるミネルヴァルール戦で佐藤“魔王”応紀 (PCK連闘会)のパンチを浴びる場面もあったが、パンチからミドルへの連係、組みからのヒザ、前蹴りでのコントロールと技術を見せ、判定勝利で5戦5勝(3KO)に無敗記録を更新した。

 なお、今大会は選手応援チケットでファイトマネーの上乗せや応援メッセージを放送画面に表示することができるサービス「ミクチャ」においてオンライン生配信が実施された。


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