1.31 大阪 ミネルヴァOSAKA 試合結果 | NJKF | ニュージャパンキックボクシング連盟

 「2021年 新しい歳の始まりをミネルヴァが彩る」とキャッチコピーとともに、1月31日大阪・泉大津のテクスピア大阪で開催された女子キックの祭典『(株)WAONpresentsミネルヴァOSAKA』。女子だけの単独興行は19年6月以来2度目。新春興行らしく、NJKFミネルヴァアトム級、ピン級、スーパーフライ級の3大タイトルマッチが組まれた。


メインイベント 百花 VS erika♡

 1R開始早々、erika♡(SHIN沖縄)は組んでからのヒザ蹴りを放ち、そのまま百花(魁塾)を振り回してキャンバスに叩きつける。erika♡の身長は161㎝なのに対して、百花のそれは150㎝。体格のハンディを思い切り活かした戦法だ。 その後もerika♡は試合のペースを握り続ける。NJKFミネルヴァでは組んでから3秒以内の攻撃は認められている。それを最大限に活かし上から覆い被さるような体勢でヒザ蹴りを打ち続ける。ややもするとケンカ腰の勢いだったが、タイトル奪取への執念が感じられた。さらに中間距離になると、erika♡は左ミドルやストレートを打ち込み、追い打ちをかける。2Rになると百花は相手の腰を持って距離を潰しヒザ蹴りを打たせない。3Rからはワンツーや右ストレートを中心に必死の反撃を試みるが、時すでに遅し。ジャッジはフルマークでerika♡の勝利を支持した。

 ミネルヴァアトム級の新チャピオンとなった沖縄の新星は「パンチをもらってしまうと、向こうのリズムになってしまう。そうさせないためにはどうしたらいいかを考えたらプレス(首相撲)をかけるのが一番だと思った」と試合を振り返った。「あとウチ(SHINE沖縄)はムエタイのジムなので、結構蹴り込んできた。今日は蹴りを一杯出して距離をとろうという作戦を立てていました。それで相手が突っ込んできたら首相撲で何もさせない状況にさせる。百花選手の長所を全部潰して勝とうと思いました」 昨年と比べると、かなりパワーが増した印象だったが、それはerika♡も認めた。「正直、私には丁寧なスキルがないので、フィジカルを強化し、リーチ差や身長差を活かそうと思いました」
    

 試合中、erika♡は差し歯だった前歯がひとつ折れたが、それよりも戴冠したことでの充実感でいっぱいの様子。「ここで終わりたくない。テクニックはないけど、もっとうえでも通用する選手を目指していきたい」 チャンピオンになったことで、今後はアトム級で首を狙われる存在になるか。


ダブルセミファイナル2 Ayaka VS TOMOMI

 過去にAyaka(NJKF健心塾)とTOMOMI(TEAM FOREST)はプロとアマチュアで一度ずつ対戦し、いずれもAyakaが勝利を収めている。TOMOMIにしてみれば、三度目の正直を狙ったタイトル挑戦だったが、そんなTOMOMIの野望をAyakaは実力で木っ端みじんに粉砕。ミネルヴァ・ピン級王座初防衛に成功した。

 セコンドから「楽しんでこい!」というゲキを受けたAyakaは1Rからパンチの3連打やヒザ蹴りで前に出る。さらにボディフックや右ストレート。試合の主導権を握るのに時間はかからなかった。 2Rになっても、試合の流れは変わらない。Ayakaはカウンターのヒザ蹴りと右ストレートでTOMOMIをさらに窮地に追い込む。それでもTOMOMIは今回の挑戦に期するものがあったのだろう。スタミナを切らすことなく、右ストレートや右ローを返すなど反撃の機会をうかがっていた。3R終了のゴングが鳴るや、観客席からは温かい拍手が贈られた。

 試合後、マイクを持った王座防衛に成功した三重県の星は「次は百花選手とerika♡選手の勝者が保持するアトム級王座に挑戦したい」と2階級制覇の野望をアピールした。


ダブルセミファイナル1 聖愛 VS IMARI

 キャリア9年。女子大生キックボクサーの聖愛(魁塾)がホームのDEEP☆KICKでNJKFミネルヴァ・スーパーフライ級王座の防衛戦に臨んだ。 挑戦者はIMARI(LEGEND GYM)。「JK最後の花を咲かせます」と豪語して大阪に乗り込んできた滋賀県在住の高校生ナックモエだ。ミネルヴァで活躍中のKAEDEは実妹。これまでにIMARIは6戦5勝1分と負けなしで、タイトル挑戦へとこぎ着けた。

 試合は右ローや右ミドルなど破壊力のある攻撃を放つ聖愛と日本女子ムエタイ界では屈指の技巧を誇るIMARIのテクニックが真正面からぶつかり合う攻防になった。 聖愛が力強い右ミドルを打てば、IMARIは蹴りをとって右ロー。相手が下がったところでさらにミドルを打ち込むというテクニックを魅せる。しかしながら、聖愛は単発。一方のIMARIも上手さは感じるものの、これという一撃はない。

結局、試合は1-1の痛み分けに終わった。辛くも王座防衛に成功した聖愛は内容に納得しておらず、頬を膨らましながら再び腰にチャンピオンベルトを巻いた。数年後、お互いさらに成長した段階での再戦を臨みたい。


第2試合 ユリカ・GSB VS 花田麻衣

 ともにテニス出身の対決。シュートボクサーらしく、ロングスパッツで登場してきたユリカ・GSB(グラップリングシュートボクサーズ)。動きはやや硬かったが、対する花田麻衣(GROUND CORE)も手数は少ない。2R、花田はようやく手数が増えてきたが、ラウンド終了間際ユリカはカウンターの右フックをヒットさせる。2Rまでのオープンスコアは1-1のイーブン。
 3R、前回出場のDEEP☆KICKでは初のKO勝ちを収めた花田はスパートをかけ気持ちで前に出るが、アマチュアムエタイのIFMAイーストアジア選手権で金メダルを獲得した実績を持つユリカは首相撲やカウンターで応戦。花田が優勢に思える場面もあったが、ジャッジは2-0でユリカを支持した。


第1試合 未来 VS ねこ太

 未来(Blaze)は香川県在住の29歳。対する関東からやってきたねこ太(トイカツ道場)はスポーツ嫌いながらキックを始めた個性派だ。1R、未来は右ストレートでペースを握り、ステップを使って左から右、さらに右ストレートからヒザ蹴りという軽快な動きを見せる。 2Rになると、目が覚めるような右ハイで先制のダウンを奪う。3Rになっても、未来の手数は落ちず、そのまま3-0の判定勝ちを収めた。
 「ダイエット目的で始めた」という未来ながら、今年は「もっと注目される選手になる」と誓う。



<試合結果>

▼メインイベント
 NJKFミネルヴァアトム級タイトルマッチ 3分3R
 ×百花(魁塾)
 ○erika♡(SHIN沖縄)
判定0-3(28-30、28-30、27-30)
※erika♡がNJKFミネルヴァアトム級新王者に

▼ダブルセミファイナル2
 NJKFミネルヴァピン級タイトルマッチ 3分3R
 ○Ayaka(NJKF健心塾)
 ×TOMOMI(TEAM FOREST)
判定3-0(30-27、30-27、30-27)
※Ayakaが防衛に成功

▼ダブルセミファイナル1
 NJKFミネルヴァスーパーフライ級タイトルマッチ 3分3R
 △聖愛(魁塾)
 △IMARI(LEGEND GYM)
判定1-1(28-29、30-29、29-29)
※聖愛がドロー防衛に成功

▼第2試合ミネルヴァ-49kg契約 2分3R
 ○ユリカ・GSB(グラップリングシュートボクサーズ)
 ×花田麻衣(GROUND CORE)
判定2-0(30-29、29-29、29-28)

▼第1試合ミネルヴァ-46kg契約 2分3R
 ○未来(Blaze)
 ×ねこ太(トイカツ道場)
判定3-0(30-27、30-27、30-26)