2009年06月13日 WBCムエタイルール日本統一王座決定トーナメント開催!

キックボクシング ムエタイ ニュージャパンキックボクシング連盟 NJKF。2009年06月13日のニュースです。

2009年06月13日ニュース

WBCムエタイルール日本統一王座決定トーナメント開催!

06月13日(土)、午後3時より都内にて【WBCムエタイルール日本統一王座決定トーナメント】開催に関する記者会見が開かれた。

 

(前列左から、MA日本キックボクシング連盟の橋本敏彦理事長、ニュージャパンキックボクシング連盟の齋藤京二理事長、JPMCの山根千抄理事長。後列左から、MA日本バンタム級3位の平本悠、MA日本スーパーライト級1位の山本佑機、MA日本ウェルター級1位の水町浩、 WMCインターコンチネンタル スーパーバンタム級王者の米田貴志、WMCインターコンチネンタル スーパーフライ級王者のTOMONORI、NJKFバンタム級王者の前田浩喜)

 

まずはトーナメント実行委員会3名が挨拶。

 

NJKF 齋藤理事長 『本年01月より、MA日本キック、ニュージャパンキックで開始いたしましたWBCムエタイルール日本統一ランキング戦でありましたが、今後の活動についてMA日本キック、ニュージャパンキック、そしてJPMCと何度か協議を重ねて参りました。そこでこの度、両団体のWBCムエタイルールで試合のできるトップ2の選手による王座決定トーナメントで日本統一王座を決し、さらに上のインターナショナル王座、世界王座を目指していける土台を作り、今後ますますの活性化を図ることに決定いたしました。
また、新チャンピオンベルトの作成に当たりましてはJPMCの山根理事長にWBC本部と何度も掛け合っていただき、WBCのロゴ入りのベルトを新設することができました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
01月の会見の際にも申し上げましたが、今後もMAやNJKF以外の選手にも参加していただき、現時点で参加できない両団体の他の選手にも参加を呼びかけ、さらにこの興行を盛り上げて、この先のインターナショナル王座、世界王座に繋げていきたいと思っております』

 

MA 橋本理事長 『01月の記者発表より、ニュージャパンキックさんとMAで協議を重ねてトーナメントの開催に至りました。まだ出場権争いと言いますか、今後の興行での勝者が出場という部分もあるんですが、各階級の王者、トップ…1位がケガしていて2位とかという階級もあるんですが、このように決まりました。また、スーパーフェザーはどうしてもケガ等で格下の選手しかいなくて、齋藤理事長にお詫びしてご理解をいただいて、今後フリーの選手にも門戸を広げようという趣旨のもと、大道塾の末広選手がこのトーナメントに興味を示していただいて、是非参加したいということになりました。
これから、半年かけてチャンピオンベルトもできましたし、王座を争っていきます。皆さんの協力でここまで来れたことを感謝します。ありがとうございます』

 

JPMC 山根理事長 『WBCムエタイの方に今年、このような活動をずっと続けてきて、ランキング戦も行ってきまして、今回のトーナメントのことも報告しました。WBCの方から両理事長にお手紙をいただきましたので、訳したものを代理として読ませていただきます。
〔親愛なるニュージャパンキックボクシング連盟の齋藤京二理事長、MA日本キックボクシング連盟の橋本敏彦理事長、 WBCを代表して日本において初めて行われるWBCムエタイルール(タイ国スポーツ局のルール)に基づく日本統一王座決定トーナメントに際し、お二人には親愛の意味を込めてお祝い申し上げます。真のスポーツ・ムエタイにおいて、日本の選手は技術的にも素晴らしく、WBCはそのような選手を世界各国でプロの試合に出場できる機会ができるよう支援いたします。WBCはこのWBCムエタイルール下における日本チャンピオン決定トーナメント戦で闘う全ての選手のご健闘をお祈りいたします。この素晴らしい日本チャンピオン決定トーナメント戦へのWBCムエタイルールの導入に心より感謝すると共に、更にこのチャンピオン戦が発展することを祈っております。 敬愛を込めて。WBCムエタイ事務局長 WBC理事 パトリック・グシック〕
今のはWBCムエタイの方からいただきましたが、私の方からも改めて両団体の方々にこのようなトーナメントをやっていただくことに対してお礼申し上げます。これを皮切りに今日も両団体のトップの選手にお越しいただいていますが、我々JPMCも立ち上げて1年が経ちますけれども、我々の使命であるWBCムエタイというものを広げていくこと、もう一つ日本の選手に海外で試合ができる機会を多く与えたいということも、これによって非常に推薦がしやすくなります。WBCの世界チャンピオンの本物のベルトもタイの方からお借りしてきたんですけれども、選手の方々もこれを目指して、是非獲っていただきたいと思います。頑張ってください。
もう一つですね、これは本日の主旨からは少し外れてしまうんですけども、この場をお借りして発表させていただきたいと思います。私はJPMC代表としてWBCムエタイの日本側の窓口として活動させていただいていますが、先ほども申しましたように、私はやはり日本の選手ができるだけ多く海外でいろいろな経験を積む試合ができるようにということで活動してまして、統一ランキング戦の結果もいろんな各国のプロモーターに配信しています。今回、まだ正式決定ではないんですが、07月18日にアメリカ・ロサンゼルス州のアナハイムで大和哲也のWMCインターナショナル王座のタイトルマッチが決定いたしました。この場を借りて、今後このような活動もJPMCの活動として強化していきたいというのも含め、こういったトーナメント戦というのが、非常に重要な位置づけとなってくるので皆さんにもこれを盛り上げていただきたいと思います。よろしくお願いします!』

 

続いて、会見に出席した両団体の代表選手がトーナメントに向けてコメント!

 

平本 『WBCのこういう大きな舞台で闘えることになって、自分にとってはすごいいいチャンスなので本気でベルトを持って帰りたいと思います』

 

山本 『WBCの初代チャンピオンになって、全日本の【Krush】なんかに負けないように盛り上げていきたいです!』

 

水町 『個人的なことなんですけど、ここ2~3戦、自分の試合で腐った試合ばかりやっているので申し訳ないというか恥ずかしい思いでいっぱいで自分の中でカッコいい試合とか綺麗な試合をしようと考えてしまって固くなってた部分があったんで、今思えば、そんなのクソ食らえでお客さんが喜ぶように自分の持ち味である熱い試合ができるように、それで結果的に最後にはこのベルトを巻きたいと思います。他のMAの選手は気合いが入った選手が多いんで頑張ってくれると思います。期待してください』

 

米田 『このベルトは最低限、獲らなきゃいけないベルトだと思ってます…獲ります!』

 

TOMONORI 『ぶっちぎりでベルトは獲ります。ベルトを獲ったら、世界を目指して頑張りたいと思います!』

 

前田 『このような大きな興行なので必ず勝って、できれば決勝は国崇選手とまた闘いたいです!』

 

更に記者による質疑応答が行われた。

 

――ベルトの管理はどこということになるのでしょうか?
齋藤 『今回、WBCムエタイルール日本統一王座決定トーナメント実行委員会ということでMAさん、NJKF、JPMCさんの三者で管理していきます』

 

――リザーバーの出場条件は?
齋藤 『1回戦のみ、出場予定の選手がケガなどで欠場する場合にリザーバーが出場することになります。それ以外、1回戦が行われた後にケガがあった場合、敗者が出場できるようなら敗者が復活することになります』

 

――各選手、自分の階級の顔ぶれで特に気になる選手は?
平本 『国崇選手と07月26日に決まっているんですが、昔から強い選手だなあと思っていたので今から闘うのが楽しみです』

 

山本 『今は明日の試合で頭がいっぱいいっぱいで、吉本選手を倒してトーナメントに出たいと思っているのでトーナメントまでは考えられません』

 

水町 『自分はキックボクシングはあまり見ないんで(笑)、出てる選手はよく分からないんですけど、ただ自分の試合は絶対に面白くなるんで期待してください』

 

米田 『僕もそこまで自分の階級で注目というか、怖いなという選手は…自分自身がうまくいけば絶対獲れると思うので自分との闘いかなと思います』

 

TOMONORI 『特にないですね。ただ、僕は今年、風水によると12年に一度の最悪の年らしいのでそれだけですね』

 

前田 『さっきも言ったように国崇選手は僕が試合した中では一番苦戦した選手なので国崇選手が要注意だなと思います』

 

――両理事長、8階級ある中で自分の団体の選手が何階級獲る自信があるでしょうか?
齋藤 『願望も含めて、8階級全部です。(選手に)お願いします』

 

橋本 『願望はウチも一緒なんですけど、得意な階級ってあると思うんですよね。階級を言っちゃうとまずいんですけど(笑)、これは向こうかなとか、ここは獲れそうかなというのは確かにあって。願望としては8階級なんですけど、なるべく一つでも多く獲ってもらえるように頑張らせます。選手よろしくお願いします』

 

――桜井洋平選手が出場しませんが…
齋藤 『WFCA世界のベルトを持っているのと本人が現時点ではK-1の60kg級を目標にしているということなので今回は出場しないことになりました』

 

――王者になった選手はWBCムエタイでどのような扱いを受けることになるのでしょうか。
山根 『まず今、日本のちゃんとしたランキングというのを制定しなきゃいけないので、その王者ということになります。そして、今もやっているんですけど、試合結果をタイの本部に送って世界のランキングに入れると。正直申しまして、これはボクシングも同じなんですけど、試合をすぐできるかというとプロモーター次第のところがあるので私の方から随時こういった結果を世界のプロモーターの方に配信しております。WBCの本部も、こういった形で日本チャンピオンが決定すれば、各プロモーターに対して非常に推薦がしやすいと。今までは私がプロモーターと知り合って日本の選手を推薦して、という形でしたが、こうなればやはりキチッとした形でしかるべき段階を経て、ちゃんとした推薦を受ける仕組み作りということで進めたいと思います。ランキングのトップ選手は今、ほとんどタイ人で構成されているんですが、最近は世界で活動が盛んになってきたので色々な世界の選手がランキングにも入ってきていますし、ランキングそのものも今までは10位とか15位までだったのが、今は20位まで増やしているんです。インターナショナル王者は10位に位置づけられますし、それ以下のランキングはタイ人以外の選手で構成するということになっていますので日本王者になれば一番早いのはインターナショナル王者への挑戦権ですね。それに対する推薦というのが非常にしやすくなります。後はWBCムエタイでアメリカ、メキシコ、オーストラリアで国内王者を決定しているんですね。日本の得意としている階級と欧米の階級とは若干、差があるので、なかなか難しいんですが、ただ海外のプロモーターとも話をしていまして、こういった形で日本チャンピオンが決定すれば、チャンピオン同士でインターナショナル王者を目指したりとか、チャンピオン同士で闘ったりするという可能性を話しています』

 

トーナメントは07月26日のNJKF後楽園興行で開幕。09月23日のNJKF後楽園興行で4階級、10月18日のMAキック・ディファ有明興行で2階級、12月04日のMAキック後楽園興行で2階級の決勝戦が行われて8階級の王者が出揃うことになる。MA、NJKF2団体の王者とトップランカークラスが火花を散らして初代王者を目指すトーナメントにご期待ください!