2017年09月19日 健太×テーパブット インタビュー!

キックボクシング ムエタイ ニュージャパンキックボクシング連盟 NJKF。2017年09月19日のニュースです。

2017年09月19日ニュース

健太×テーパブット インタビュー!

“掴めチャイニーズドリーム”を旗印にクンルンファイト66㎏級トーナメントに臨んだ健太だが惜しくも判定負け。2017年夏に懸けた夢は潰えてしまった。しかし、いかなる時も戦いを止めないのがプロであり、苦境でも自身に酔えるのが真のナルシスト。

『NJKF 2017 3rd』(09月17日、東京・後楽園ホール)では、7チャンネルTVの元スーパーフェザー級王者のテーパブット・シッオブン(タイ)とダブルメインイベントⅡで対戦する。

健太

――08月のクンルンファイト66㎏級トーナメント1回戦は残念ながら判定負けという結果となってしまいました。
健太 『正直負けた感じはないんですけど、映像を見ると勝ってもないみたいな感じでした。決定打を取れなくて、僕も全くダメージは無かったんですけど、ジャッジが全員向こうを支持しました。』

――“掴めチャイニーズドリーム”を掲げて臨んだトーナメントでしたが、これは来年以降にお預けと。
健太 『そうですね、残念ながら今年はその夢を絶たれてしまった失望感は正直あったんですけど、今は気持ちを切り替えて、またモチベーションの上がるようなことを考えています。まず今回の試合がメインイベントで決まってますので、今はそれに向かって全力で日々を過ごしています。』

――健太選手はこういった苦境の時でも、モチベーションを見つけるのが上手だなと思います。
健太 『選手として、僕はそこが1番秀でているのかなと思います(笑)。モチベーションの見つけ上手みたいな。』

――そこは何かコツだったりあるのでしょうか?
健太 『やっぱり試合ですね。試合が1番のモチベーションなので試合をすることです。ベタですけど“継続は力なり”で、僕は負けなしのファイターでも(那須川)天心とか武尊選手みたいな負けないヒーローでもなく、勝ったり負けたりを繰り返しながら少しずつレベルアップしてきた選手なので、亀のように少しずつでも成長していくっていう気持ちです。』

――ヒジなしのクンルンファイトに挑んだことで、発見や伸びた部分があったのではないですか。
健太 『ヒジ・ヒザありの戦いとはまた違った展開になったので面白かったですね。また今回はタイ人とヒジ・ヒザありのルールなので、それはまたちょっと新鮮で楽しみです。』

――対戦相手テーパブット選手の印象をお願いします。
健太 『タイ人に依頼してYouTubeを見つけてきて、文字が全部タイ語だったので大変だったんですけど映像は見ています。ただタイ人とやってる試合しかなかったので、正直タイ人同士の試合だと全部同じような展開になっちゃうんですよね(苦笑)。首相撲をやっても拮抗してるし、見合って見合って、みたいな。なので、まぁサウスポーということが分かってよかったです。肩書的には元スーパーフェザーの王者ということで元々体は小さいので、どうせ勝っても“なんだ下の階級じゃないか”とかガダガタ言う人が出てくるんだったら、逆にそのメリットを活かして、タイ人はスタミナを温存するのは上手いので、最初からガンガン行って地獄の底に引きずり込んでやろうと思います。首なら首の展開でちゃんと付き合って、体の大きさを活かして消耗させて、心を折ってやろうと思います。』

――チャイニーズドリームが一度潰えてしまい、そこから健太選手が立ち上がる姿をファンも見ていると思います。
健太 『中国に対しての夢が潰えてしまった挫折感はありますけど、試合に関しての通じなかったり負けて、“俺は世界に通用しない”とかそういうのは全然思わないです。だから復活でもありません。逆に海外で試合の映像も入ってこないところだったので、無かったことにしようかと思っています(笑)。』

――モチベーションを見つける上手さと、そういったメンタル面のコントロールも多くの試合をこなしてきた健太選手ならではの巧みさですね。それでは最後に、そんな試合へ向けた意気込みをお願いします。
健太 『今回はタイ人と純キックボクシングルールでやるのでそのレベルの高いテクニックだったり、これぞキックボクシングというヒジ・ヒザの攻防、試合と魅力を見せた上で、KOで勝って締めたいと思います。』

テーパブット

テーパブット 『健太選手の試合は観たことがありませんが、問題ありません。ムエタイの誇りを持って全力で戦いたいと思います。勝つのは私です。』