2018年05月31日 『NJKF 2018 west 3rd』試合結果総評!

キックボクシング ムエタイ ニュージャパンキックボクシング連盟 NJKF。2018年05月31日のニュースです。

2018年05月31日ニュース

『NJKF 2018 west 3rd』試合結果総評!

05月27日(日)、大阪・高石市アプラたかいし大ホールにて、NJKF誠至会主催興行『NJKF 2018 west 3rd』が開催された。(レポート&写真:高崎計三)

「第1章」「第2章」の2部構成となった今興行、まず「第1章」のメインではNJKFスーパーウェルター級王座決定戦が行われた。イエティ達朗が返上した王座を争ったのは、同級2位の匡志YAMATOと、4位の変わり者。3度目の対戦となる両者、過去2戦はいずれも匡志の勝利。匡志が3連勝で王者となるのか、変わり者が一矢報いてベルトを勝ち獲るのか。

1R、バックブローや回転してのローキックなど、トリッキーな技も交えて攻める変わり者に対して、ローからパンチで応戦する匡志。後半、右ストレートをヒットさせると攻勢を掴む。
2Rに入ると、匡志のローキックで変わり者の奥足にダメージ。匡志はここぞとばかりにローキックとパンチを集めて攻め込む。変わり者は棒立ち状態となり、匡志はコーナーに詰めるとさらにパンチでラッシュ。
3Rには防戦一方となった変わり者を匡志が攻め立てる。何とか反撃しようとする変わり者をものともせずヒジでダウンを奪うと、その後もヒジとパンチで2度ダウンを重ね、TKO勝利を果たした。
9戦目にしてベルトを巻いた匡志は号泣。マイクを取ると、「支えてくれる人たち、応援してくれる人たちの力がなければ、チャンピオンにはなれなかったと思います。まだまだ上を目指してやっていきます」と感謝の意を述べた。

「第1章」のセミはミネルヴァ・スーパーフライ級挑戦者決定戦。1位の麻衣は前王者。昨年07月、伊織にベルトを奪われた後、負傷もあってブランクがあったが、これが10ヵ月ぶりの復帰戦となった。対する2位・芳美は昨年05月、現王者・伊織との挑戦者決定戦に敗れており、2人の対戦は伊織へのリベンジチャンスも懸けた激突となった。

1R、前傾しスイッチしながらフリッカー気味のジャブを放っていく芳美に対し、麻衣は前蹴りなどで距離を取り、接近すると組んでのヒザで応戦。ラウンド終盤には激しい打ち合いとなる場面も見られた。
2Rは後半まで、芳美のパンチから両者が組み合うという展開が多くなったが、終盤には麻衣が前蹴りを連続でヒット。終了時点でアナウンスされた判定の途中経過は三者とも20-19で麻衣を支持
3R、フックから組んでくる芳美に対し、麻衣はヒザ蹴り。後半にはまたパンチの打ち合いも見られ、互いにバックブローを繰り出す。
芳美は2R時点での劣勢を挽回するには至らず、判定は3-0で麻衣に。復帰戦で王座返り咲きのチャンスを掴んだ麻衣は「必ず伊織選手からベルトを取り返して、NJKFの看板女子選手になれるように頑張ります」と、奪回への意欲をアピールした。

興行大トリとなる「第2章」のメインは、今や誠至会興行の“顔”の一人である宮島教晋がタイの18歳、ラクレー・シットサイトーンを迎え撃った。昨年11月の大阪興行ではタイ人に敗れているだけに、ここは勝利で締めたいところだ。

1R、ミドルを中心に繰り出していく宮島に対し、ラクレーは待ちのスタイルからチャンスと見ると一気に前進してパンチ。
2R、ミドルに加えハイも交えながら出る宮島に、ラクレーもミドルを出して応戦。首相撲の展開にもなるが、宮島は互角以上の対応を見せる。終盤にも宮島はハイを繰り出す。終了時点の判定は19-19、20-19、19-20で三者三様。
3R、ラクレーはギアを上げてパンチを繰り出してくるが、宮島も簡単には攻め込ませない。しかし逆に突破口も見出せず、試合終了。判定は宮島が1ポイントを取ってのドローとなった。

「第2章」のセミはNJKFスーパーフェザー級挑戦者決定戦で、2位の佐藤亮と4位の大輔が対戦した。佐藤は19歳で12戦目、大輔は41歳で30戦目という、年齢・キャリアでは大きな隔たりがある両者。試合は、今年01月の大阪興行では29戦目で初のKO勝ちを記録した大輔が得意の首相撲に持ち込み、優勢に試合を進める。佐藤は試合が進むにつれ大輔のスタイルにはまる格好となり、終わってみれば試合時間の大半が首相撲という展開に。
判定3-0で王座に近づいた大輔は「首相撲という、皆さんから見たら分かりづらい技で勝ったかもしれませんが、僕が命懸けて磨いてきた技で、面白くなかったかもしれませんが僕としては誇れる試合だと思っています。41歳の全く才能のないおじさんが、努力だけで王座を獲るところを見せたいと思います」とコメント。大輔は次回、08月19日に予定されている大阪興行で、1位の澤田曜祐と王座決定戦を行う。

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