11.12 見所 波賀宙也 VS サクレック

 19年9月にIBF世界ムエタイジュニアフェザー級王者となったのが光る波賀。しかし直後にコロナ禍が広がり、防衛戦のスケジュール変更が余儀なくされると調子を崩し、22年6月に虎の子の王座を奪われてしまう。

 そこから立ち上がって戦い続け、今年6月にもS1世界王座決定戦のチャンスを得たものの判定負けで世界2冠はならず、今回は仕切り直しの一戦となる。

 そんな波賀に用意されたサクレックはシップンノーンスタジアムのバンタム級王者。70戦46勝21敗3分の戦績を持つオーソドックスで、圧力を発し前に出るというより距離を保って蹴りで展開、相手が来ると接近戦を厭わずヒジ・ヒザで応戦といった戦いを見せる。

 やや後手となる傾向も見られるため、3R戦でもあり波賀は序盤から圧力を発して自分のペースで進め、そのまま封じてしまいたい。

 サウスポーの特性を活かし、距離感・組みといったムエタイ攻防でも上回り、復活の白星を狙う。