11.12 見所 龍旺 VS 佐藤亮

NJKFスーパーフェザー級王座は対照的なキャリアを進んだ2人により争われる。

 かつてのNJKFエース・桜井洋平会長の秘蔵っ子である龍旺は2021年6月にデビュー。KOで初戦を飾るとその後も連勝で進み、昨年までで5戦5勝(2KO)、桜井会長を継ぐ存在と期待を受けた。

 今年に入り史門との無敗対決でドロー(2月)、6月にはガン・エスジムの技巧とキャリアに屈し初黒星と歯止めが掛かったが、9月にダウンを奪い3冠王HIRO YAMATOを撃破(判定勝ち)。劣勢を終了直前にひっくり返す勝負強さで、期待と勢いを取り戻した。

 対して佐藤は2015年にデビューし28戦14勝(2KO)12敗2分と豊富な戦績を積んできた。蹴りを主体とした組み立てで18年にはDEEP☆KICKでベルトを懸けたトーナメントで決勝に進むも、判定負けであと一歩王座に届かず。5年ぶりに巡ってきたベルト獲得のチャンスに「全てここの為に掛けてきてます」とSNSで強い気持ちを表明している。

 勢い・倒す力を持つ龍旺が短期勝負を仕掛けるか、あるいは佐藤が経験値を活かし空転させるか。順調に来た龍旺と満を持して臨む佐藤、新王者となるのはどちらか。