9月15日 NJKF CHALLENGER 5 吉田vs宮越 見どころ
“忍者”宮越が戻ってくる。ベニー・ユキーデとも戦った元キックボクサーの父を持つ宮越は空手を学び、2008年に18歳でプロデビュー。学生時代はバスケットに打ち込んでおり、その動きをフットワークに応用した“忍者ステップ”でNJKF日本ライト級王座、WBCムエタイ日本同級王座、WBCムエタイ・インターナショナル同級王座の3冠を達成する。
NJKFでエースの羅紗陀を撃破しただけでなく、連盟外でもチャンヒョン・リー、スアレック・ルークカムイ、勝次、与座優貴と実力者を多く降し、対外的にもNJKFの強さを示してきた。21年7月、初代KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王座決定戦で鈴木千裕にKOで敗れてからは戦線を離れていたが、今回それ以来となる復帰戦に臨む。
しかし、3年休止していた宮越に対し、「世界を獲るため」現在進行形でキックボクシングと向き合う吉田は待ったを掛ける。デビュー時に新人王を獲得し期待を受ける存在であった吉田だが、一昨年から昨年にかけ3連敗。しかし背水の陣で昨年9月のNJKFスーパーライト級タイトルマッチに臨むと不動の王者・畠山隼人を逆転KOして王座を戴冠。その後は1階級上のWBCムエタイ日本ウェルター級王者・青木洋輔に判定勝利、対抗戦でシュートボクシングからの刺客・基山幹太を激闘の末に降すなど、覚醒を果たし好試合を連発している。
3年のブランクは休養となり宮越に新たな力を与えたのか、あるいは力は衰えたのか。“シン忍者ステップ”でとらえんとする宮越を激闘王者・吉田が打ち落とすのか。NJKF新級王者がぶつかる決戦となる。