4月7日 NJKF CHALLENGER 2024 見どころ 嵐 vs 桂



前回、2月大会で甲斐元太郎とのNJKFバンタム級王座決定戦を制し、18歳にして王者となった嵐。21年3月のデビューから3年を目前にしての戴冠で、大会MVPにも選出された。

「この男、凶暴につき」――そんなキャッチが躍る今大会のビジュアルも飾り、チャンピオンを超えたNJKFエースの座へ歩み始めた。ベルトを得て一つの達成を見た嵐だが、「皆んなを最高の舞台に連れていく」「チャンピオン狩り始まるぞ」と、ここまでは助走とばかり、一層やる気と殺気を高めている。

 甲斐戦では1Rからプレッシャーを掛けて追い詰め、2Rにロープを背負わせ右ヒザをグサリ。昨年11月、対戦発表時は乱闘寸前となり荒れたが、その荒々しさを試合に持ち込みKOで魅せた。ムエタイスタイルをベースとしながら“全身凶器”とばかり、倒せる技・武器を多く持つのが嵐の強みだ。

 そんな嵐が王者第1戦で迎えるのがWPMF(世界プロムエタイ連盟)で2階級を制するなど活躍した一戸総太代表の「クレイン」所属の桂英慈。キッズ時代からタイトルを総なめにした桂はプロとなっても順調に成長、22年にスックワンキントーン、昨年はWMCインターコンチネンタルとこれまで2本のベルトを獲得している。サウスポーで距離感の巧みさ、当て勘のよさがあり、スックワンキントーンのタイトルマッチではムエタイスタイルだが左フックで王座を奪取(22年8月)し、防衛戦(23年11月)では右フックとともにKOを見せている。

 テクニシャンの難敵を迎えることとなった嵐だが、前戦では同じサウスポーである甲斐に苦手意識を見せることなく退けた。宣言通り「チャンピオン狩り」の第1弾としてしまうのか、それとも桂が新王者・嵐の出鼻をくじくのか。



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