2020年02月03日 前田浩喜×オリビア・ロベルト インタビュー!

2020年02月03日のニュースです。

2020年02月03日ニュース

前田浩喜×オリビア・ロベルト インタビュー!

『NJKF 2020 1st』(02月16日、東京・後楽園ホール)では前田浩喜(CORE)とオリビア・ロベルト(イタリア)によるISKAムエタイ インターコンチネンタル フェザー級王座決定戦が行われる。

負傷箇所の治療に戦線を離れ、これが1年8ヵ月ぶりの試合となる前田だが、「まだまだ強くなっている」とモチベーションに衰えはない。
長身(177㎝)で左右に構えをスイッチし、アグレッシブなファイターであるオリビアを相手に、そのサウスポーからの攻撃で王座奪取はなるか。

前田浩喜

――試合が18年06月の久保田雄太戦(NJKFバンタム級タイトルマッチでドロー防衛)からしばらく空きました。この期間のことを教えてください。
前田 『もともと首や腕、足と怪我している場所がいろいろあって、完全に治らないまま試合を続けていたんです。それが一気に爆発して、ちょっと試合ができる感じじゃなかったので、次の09月の試合をキャンセルして治療に集中することにしたんです。試合をキャンセルしたのはその時が初めてでしたが、あの時はちょっと試合ができる感じじゃなかったので、1回完全に休んで、という感じでした。』

――その治療・回復に1年8ヵ月を要したのでしょうか。
前田 『本格的なスパーリングはいろんな場所が完全に治って、半年後ぐらいから始めました。試合はなるべく早くやりたかったんですけど、去年の06月、NJKFのベルト防衛期限があるのでそこで試合ができるかを聞かれて、でもちょっとまだその段階では難しかったので返上という形になりました。それで以前からできれば世界戦をしたい、やらせてほしいとNJKFの坂上理事長には言っていて、それで過去の実績や、NJKFのベルトを2階級で獲って防衛もしているというところを認めてもらって、今回の試合を組んで頂きました。今回はインターコンチネンタル王座ですけど、このまま世界を獲りたいです。』

――対戦相手、オリビア・ロベルト選手の映像はご覧になりましたか?
前田 『長身(177㎝)で手足が長く、ヨーロッパ系のガンガンアグレッシブに攻めてくる選手ですね。年齢もまだ19歳か20歳ぐらいで若くて。構えを左右にスイッチするのも最近ヨーロッパの選手はよくやっていますよね。まぁ当然その攻撃に巻き込まれたら危ないですけど、逆にいうと隙も多いのかなと思うので、自分としては意外にやりやすいんじゃないかなと思っています。なのでとにかく早い段階で相手を混乱させるじゃないですけど困らせたいです。』

――久しぶりの試合へ向け調子はいかがでしょう?
前田 『今38歳なんですけど、自分だけじゃなく周りのトレーナーとかにも「今が1番強い」と言われています。勤め先が下北沢のShimokita GYM(下北ジム)というところなんですけどタイ人のトレーナーが2人いて、その人たちにも教えてもらったりして技術的にも体力的にもすごく伸びているので、久しぶりなんですけど自分でも楽しみです。』

――練習環境は充実しているようですね。
前田 『そうですね、前からボクシングのトレーナーもいるし、OGUNI-GYMにも出稽古させて頂いていて、自分の兄がパーソナルトレーナーをやっているので見てくれています。フィジカルは数値がどんどん上がっていて、むしろ「伸びしろがある」ぐらいのことを言われています(笑)。だから環境は全部揃っている感じで、すごく充実しています。これで負けたらもうしょうがないなぐらいの感じなので、あとはやるだけです。』

――前田選手は03月で39歳となりますが、今も強くなっている実感があると。
前田 『そうですね、それがなかったら辞めようと思ってます。ボロボロになって、弱くなっているのにやりたくはないですし。今の自分と20代で初めてベルトを取った時とを比べたら、たぶん1、2RでKOできると思います(笑)。』

――前田選手は2004年のデビューで昨年キャリア15年となりましたが、今も強くなっている実感やマンネリに陥らず新鮮な気持ちがあるのですね。
前田 『飽きるってないですね。タイ人の人と接していると新しいことを教えてもらったり、まだこんな技術があるんだって思うことがあるし、面白いですよね。もし辞めたらすごく人生がつまらなくなっちゃうと思います。』

――では、今回は新しい階級で新しいベルトに挑み、新たなスタートを切るという思いでしょうか。
前田 『本当にそんな感じです。もう相手がどうとかっていうより自分がどこまで強くなれるか。最近はもう自分自身との戦いみたいな感じで、あまり相手は関係なくて、試合は自分の成果を見せる場所っていう感じです。』

――長く前田選手を惹きつけるキックの魅力、今も続ける理由は一体何でしょう?
前田 『やっぱり好きだからっていうのと、自分の人生の中で成長していることが1番実感できるから、ですかね。だからだと思います。まだまだ強くなっていると思うので、試したいっていうのがあります。』

――分かりました。それでは最後に改めて試合の意気込みとファンの方へのメッセージをお願いします。
前田 『とにかく久しぶりの試合なので、今までの自分を知っている人も知らない人もいると思うんですけど、この一戦で“今の前田はこれぐらい強いんだな”っていうのを是非見てもらいたいです。もう自分の形・スタイルができているのでさすがに極端に変わることはないですけど、絶対にバージョンアップしているのは見せられると思うので、期待していてほしいです。』

オリビア・ロベルト

――どのようにしてキックボクシングを始めたか教えてください。
オリビア 『12歳の時に近所のスポーツジムでキックをスタートして、ペトロシアンの試合と活躍を見て“選手になりたい!”と本気になったんだ。』

――どんなファイターであるか、自己紹介をお願いします。
オリビア 『試合スタイルは全ての技を取り入れるようにしていて、パワーで倒すのではなくテクニックで倒したいと思っている。試合の時はあらゆる局面に対応できるよう深く作戦を考えて臨み、諦めず戦うのが自分の信条。冷静に考えながらも、強い気持ちを持って戦うよ。』

――好きな選手を教えてください。
オリビア 『ペトロシアンと天心かな。天心のことは噂が大きいから知ってるよ。』

――日本についてはどんな印象を持っていますか?
オリビア 『日本は戦争で何も無くなってしまったところから今ではあんな大きなカッコいい都市を作り上げてスゴいと思います。富士山も観たいと思っています。』

――今回はどんな試合を見せてくれますか?
オリビア 『KOを早い回から狙っていくし、早ければ早いほどいい。判定になることはないと思う。必ず勝つからぜひ見てほしい。』

――日本のファンへメッセージをお願いします。
オリビア 『メインイベントにふさわしい、この日一番エキサイティングな試合になると思うので、ぜひ僕の試合を見てください。なぜ僕がイタリアで“ブッチャー=切り裂き人”と呼ばれているかが分かるはずです。』

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