6.2 NJKF x CHALLENGER 青木vs亜維二 見どころ

亜維二は幼少期からムエタイに取り組み、2019年のアマチュアムエタイ世界大会ではU-13・57㎏以下級で金メダルを獲得。その後22年1月にプロデビューを果たした。

デビュー後はプロの壁に阻まれ白星がついてこない時期もあったが、次第にウェルター級の体が出来上がってきたか、戦慄のKOシーンを生み出すようになってきた。

2月大会ではSNSで出場をアピールし乗り込んできたYUYAと対戦。右フックを効かせるとYUYAを打ち合いに引き込み、再び右フックを叩き込み豪快になぎ倒した(2R TKO)。

この日のMVPは王座を奪取した嵐に譲ったものの、前半戦のMVPはそのインパクトから間違いなく亜維二だった。

だが、プロの壁を乗り越え歩み始めた亜維二に立ちふさがるのが王者・青木。2月大会では吉田凜汰朗との王者対決に臨み、0-2の僅差で敗れるもカーフで追い詰め、終了直前にはヒジでカット。終了ゴングの後で吉田の血が吹き出し、5R戦であればどうだったかと思わせた。

タイトルマッチも長丁場の5Rとなるが、カーフを効かせ粘り強い戦いを身上とする青木は、亜維二にデビューイヤー(2022年)の黒星を与えたINNOVATIONの梅田勇一にもWBCムエタイ日本統一王座戦で勝利している(昨年7月)。

亜維二が今回も爆発力を発揮するのか、あるいは青木がプロに続く王者の壁を新鋭に示すのか。キックのダイナミズムと奥深さ、見られるのはどちらとなるか。